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体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)と面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)

カメレオン先生頂点(ちょうてん)や面(めん)の原子(げんし)を分数(ぶんすう)で数(かぞ)えると、単位(たんい)格子(こうし)にちゃんと何個(なんこ)分(ぶん)の原子(げんし)が入(はい)っているかが分(わ)かるよ。

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  1. 体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)は、立方体(りっぽうたい)の頂点(ちょうてん)8個(こ)と中心(ちゅうしん)1個(こ)に原子(げんし)が配置(はいち)された構造(こうぞう)で、配(はい)位数(いすう)は8、単位(たんい)格子(こうし)(新しいタブで開きます)に含(ふく)まれる原子(げんし)は2個(こ)。
  2. 面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)は、立方体(りっぽうたい)の頂点(ちょうてん)8個(こ)と各面(かくめん)の中心(ちゅうしん)6個(こ)に原子(げんし)が配置(はいち)された構造(こうぞう)で、配(はい)位数(いすう)は12、単位(たんい)格子(こうし)に含(ふく)まれる原子(げんし)は4個(こ)。
  3. 単位(たんい)格子(こうし)の一辺(いっぺん)の長(なが)さと原子(げんし)半径(はんけい)・原子(げんし)量(りょう)の関係(かんけい)から、金属(きんぞく)の密度(みつど)(新しいタブで開きます)や原子(げんし)半径(はんけい)を計算(けいさん)できる。

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詳しく

体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)と面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)のつくり

金属(きんぞく)結合(けつごう)(新しいタブで開きます)でできた金属(きんぞく)結晶(けっしょう)の多(おお)くは、原子(げんし)が立方体(りっぽうたい)の単位(たんい)格子(こうし)をつくるように並(なら)んでいる。立方体(りっぽうたい)の8個(こ)の頂点(ちょうてん)と、その中心(ちゅうしん)にもう1個(こ)の原子(げんし)が入(はい)った構造(こうぞう)を体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)という。頂点(ちょうてん)の原子(げんし)は8個(こ)の単位(たんい)格子(こうし)に共有(きょうゆう)されるので1/8個分(こぶん)、中心(ちゅうしん)の原子(げんし)は1個分(こぶん)として数(かぞ)えると、単位(たんい)格子(こうし)に含(ふく)まれる原子(げんし)の数(かず)は8×1/8+1=2個(こ)になる。

立方体(りっぽうたい)の8個(こ)の頂点(ちょうてん)と、6枚(まい)の面(めん)それぞれの中心(ちゅうしん)に原子(げんし)が入(はい)った構造(こうぞう)を面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)という。面(めん)の中心(ちゅうしん)の原子(げんし)は2個(こ)の単位(たんい)格子(こうし)に共有(きょうゆう)されるので1/2個分(こぶん)であり、単位(たんい)格子(こうし)に含(ふく)まれる原子(げんし)の数(かず)は8×1/8+6×1/2=4個(こ)になる。

1個(こ)の原子(げんし)に最(もっと)も近(ちか)い距離(きょり)にある原子(げんし)の数(かず)(配(はい)位数(いすう))は、体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)では中心(ちゅうしん)の原子(げんし)のまわりの8個(こ)の頂点(ちょうてん)の原子(げんし)で8、面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)では1個(こ)の原子(げんし)のまわりに12個(こ)の原子(げんし)が接(せっ)するので12になる。

体心立方格子と面心立方格子の原子の並び方Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):密度(みつど)と原子(げんし)半径(はんけい)を求(もと)める

体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)をとるある金属(きんぞく)の結晶(けっしょう)で、単位(たんい)格子(こうし)の一辺(いっぺん)が3.0×10⁻⁸cm、原子(げんし)量(りょう)が64.8、アボガドロ定数(ていすう)(新しいタブで開きます)を6.0×10²³/molとしよう。単位(たんい)格子(こうし)の質量(しつりょう)は原子(げんし)1個(こ)の質量(しつりょう)(64.8÷6.0×10²³)の2個分(こぶん)、単位(たんい)格子(こうし)の体積(たいせき)は(3.0×10⁻⁸)³cm³なので、密度(みつど)=2×64.8÷(6.0×10²³×(3.0×10⁻⁸)³)=8.0g/cm³になる。

体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)では、立方体(りっぽうたい)の対角線(たいかくせん)(体対角線(たいたいかくせん))の上(うえ)で頂点(ちょうてん)の原子(げんし)と中心(ちゅうしん)の原子(げんし)が接(せっ)している状態(じょうたい)と考(かんが)えよう。体対角線(たいたいかくせん)の長(なが)さは一辺(いっぺん)aの√3倍(ばい)なので、原子(げんし)半径(はんけい)rとの関係(かんけい)は4r=√3a、つまりr=√3a/4になる。面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)では、立方体(りっぽうたい)の面(めん)の対角線(たいかくせん)の上(うえ)で原子(げんし)が接(せっ)しているとみなし、面(めん)対角線(たいかくせん)の長(なが)さはaの√2倍(ばい)なので、4r=√2a、r=√2a/4という関係(かんけい)だ。

この関係(かんけい)を使(つか)うと、実際(じっさい)のα鉄(てつ)(体心立方格子(たいしんりっぽうこうし))やアルミニウム(面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし))のような金属(きんぞく)の、単位(たんい)格子(こうし)の一辺(いっぺん)の長(なが)さから原子(げんし)半径(はんけい)をおおよそ求(もと)めることができる。

なぜ面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)のほうが充填率(じゅうてんりつ)が高(たか)いのか

単位(たんい)格子(こうし)の体積(たいせき)のうち、原子(げんし)が実際(じっさい)に占(し)めている体積(たいせき)の割合(わりあい)を充填率(じゅうてんりつ)という。体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)の充填率(じゅうてんりつ)は約(やく)68%、面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)の充填率(じゅうてんりつ)は約(やく)74%で、面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)のほうが原子(げんし)をすき間(ま)なく詰(つ)め込(こ)める構造(こうぞう)である。

これは、面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)のほうが1つの原子(げんし)に接(せっ)する原子(げんし)の数(かず)(配(はい)位数(いすう)12)が体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)(配(はい)位数(いすう)8)より多(おお)く、原子(げんし)どうしがより密(みつ)に接触(せっしょく)して並(なら)んでいるためである。

金属(きんぞく)の種類(しゅるい)によって、原子(げんし)どうしの結(むす)びつき方(かた)の違(ちが)いから、体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)をとるもの(α鉄(てつ)やアルカリ金属(きんぞく)など)と面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)をとるもの(アルミニウム・銅(どう)・銀(ぎん)など)に分(わ)かれる。

確認問題

問題 1 / 4体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)の単位(たんい)格子(こうし)に含(ふく)まれる原子(げんし)の総数(そうすう)は何個(なんこ)か(頂点(ちょうてん)の原子(げんし)は1/8個分(こぶん)として数(かぞ)える)。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/metallic-crystal-cubic-lattices/?from=print#quiz

  1. 体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)の単位(たんい)格子(こうし)に含(ふく)まれる原子(げんし)の総数(そうすう)は何個(なんこ)か(頂点(ちょうてん)の原子(げんし)は1/8個分(こぶん)として数(かぞ)える)。

    • ◯ 1個(こ)
    • ◯ 2個(こ)
    • ◯ 4個(こ)
    • ◯ 8個(こ)

    正解:2個
    頂点(ちょうてん)の原子(げんし)8個(こ)はそれぞれ1/8個分(こぶん)なので8×1/8=1個(こ)、中心(ちゅうしん)の原子(げんし)は1個分(こぶん)なので、合計(ごうけい)1+1=2個(こ)になる。

  2. 面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)で、1個(こ)の原子(げんし)に最(もっと)も近(ちか)い距離(きょり)にある原子(げんし)の数(かず)(配(はい)位数(いすう))はいくつか。

    • ◯ 4
    • ◯ 6
    • ◯ 8
    • ◯ 12

    正解:12
    面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)では、1個(こ)の原子(げんし)のまわりに12個(こ)の原子(げんし)が最(もっと)も近(ちか)い距離(きょり)で接(せっ)している。体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)の配(はい)位数(いすう)8より多(おお)く、より密(みつ)に詰(つ)まった構造(こうぞう)である。

  3. 体心立方格子(たいしんりっぽうこうし)をとる別(べつ)のある金属(きんぞく)の結晶(けっしょう)で、単位(たんい)格子(こうし)の一辺(いっぺん)が4.0×10⁻⁸cm、原子(げんし)量(りょう)が48、アボガドロ定数(ていすう)を6.0×10²³/molとすると、この金属(きんぞく)の密度(みつど)は何(なん)g/cm³か。

    答え:____________

    正解:2.5g/cm³
    単位(たんい)格子(こうし)(新しいタブで開きます)に含(ふく)まれる原子(げんし)は2個(こ)なので、単位(たんい)格子(こうし)の質量(しつりょう)は48÷(6.0×10²³)×2[g]。単位(たんい)格子(こうし)の体積(たいせき)は(4.0×10⁻⁸)³[cm³]。密度(みつど)(新しいタブで開きます)=質量(しつりょう)÷体積(たいせき)=2×48÷(6.0×10²³×(4.0×10⁻⁸)³)=2.5g/cm³。

  4. 面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし)をとるある金属(きんぞく)の結晶(けっしょう)で、単位(たんい)格子(こうし)の一辺(いっぺん)が5.0×10⁻⁸cm、原子(げんし)量(りょう)が75、アボガドロ定数(ていすう)を6.0×10²³/molとすると、この金属(きんぞく)の密度(みつど)は何(なん)g/cm³か。

    答え:____________

    正解:4.0g/cm³
    単位(たんい)格子(こうし)に含(ふく)まれる原子(げんし)は4個(こ)なので、単位(たんい)格子(こうし)の質量(しつりょう)は75÷(6.0×10²³)×4[g]。単位(たんい)格子(こうし)の体積(たいせき)は(5.0×10⁻⁸)³[cm³]。密度(みつど)=質量(しつりょう)÷体積(たいせき)=4×75÷(6.0×10²³×(5.0×10⁻⁸)³)=4.0g/cm³。

単元のポイント

  • 体心立方格子(たいしんりっぽうこうし) 立方体(りっぽうたい)の頂点(ちょうてん)8個(こ)と中心(ちゅうしん)1個(こ)に原子(げんし)が配置(はいち)された構造(こうぞう)。配(はい)位数(いすう)8、単位(たんい)格子(こうし)に原子(げんし)2個(こ)
  • 面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし) 立方体(りっぽうたい)の頂点(ちょうてん)8個(こ)と各面(かくめん)の中心(ちゅうしん)6個(こ)に原子(げんし)が配置(はいち)された構造(こうぞう)。配(はい)位数(いすう)12、単位(たんい)格子(こうし)に原子(げんし)4個(こ)
  • 配(はい)位数(いすう) 1個(こ)の原子(げんし)に最(もっと)も近(ちか)い距離(きょり)にあるほかの原子(げんし)の数(かず)
  • 充填率(じゅうてんりつ) 単位(たんい)格子(こうし)の体積(たいせき)のうち、原子(げんし)が実際(じっさい)に占(し)める体積(たいせき)の割合(わりあい)
問題を解く
単元のポイント
  • 体心立方格子(たいしんりっぽうこうし) 立方体(りっぽうたい)の頂点(ちょうてん)8個(こ)と中心(ちゅうしん)1個(こ)に原子(げんし)が配置(はいち)された構造(こうぞう)。配(はい)位数(いすう)8、単位(たんい)格子(こうし)に原子(げんし)2個(こ)
  • 面心(めんしん)立方(りっぽう)格子(こうし) 立方体(りっぽうたい)の頂点(ちょうてん)8個(こ)と各面(かくめん)の中心(ちゅうしん)6個(こ)に原子(げんし)が配置(はいち)された構造(こうぞう)。配(はい)位数(いすう)12、単位(たんい)格子(こうし)に原子(げんし)4個(こ)
  • 配(はい)位数(いすう) 1個(こ)の原子(げんし)に最(もっと)も近(ちか)い距離(きょり)にあるほかの原子(げんし)の数(かず)
  • 充填率(じゅうてんりつ) 単位(たんい)格子(こうし)の体積(たいせき)のうち、原子(げんし)が実際(じっさい)に占(し)める体積(たいせき)の割合(わりあい)