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酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)・酸化還元反応(さんかかんげんはん)の量的関係(うのりょうてきかんけい)

カメレオン先生酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)は、電子(でんし)をどっちへ動(うご)かすかで決(き)まる。受(う)け取(と)る電子(でんし)と渡(わた)す電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)は、いつも同(おな)じ数(かず)になるよ。

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  1. 相手(あいて)の物質(ぶっしつ)を酸化(さんか)する物質(ぶっしつ)を酸化剤(さんかざい)、相手(あいて)の物質(ぶっしつ)を還元(かんげん)(新しいタブで開きます)する物質(ぶっしつ)を還元剤(かんげんざい)という。
  2. 酸化剤(さんかざい)は自分(じぶん)自身(じしん)が還元(かんげん)され、還元剤(かんげんざい)は自分(じぶん)自身(じしん)が酸化(さんか)される。
  3. 酸化剤(さんかざい)が受(う)け取(と)る電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)と、還元剤(かんげんざい)が渡(わた)す電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)は反応(はんのう)の前後(ぜんご)で等(ひと)しい。

詳しく

酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)の見分(みわ)け方(かた)

酸化剤(さんかざい)は相手(あいて)の物質(ぶっしつ)から電子(でんし)を奪(うば)い、相手(あいて)を酸化(さんか)する物質(ぶっしつ)だ。酸化剤(さんかざい)自身(じしん)は電子(でんし)を受(う)け取(と)るので、自分(じぶん)自身(じしん)は還元(かんげん)される。反対(はんたい)に還元剤(かんげんざい)は相手(あいて)に電子(でんし)を渡(わた)して相手(あいて)を還元(かんげん)する物質(ぶっしつ)で、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を失(うしな)うので酸化(さんか)される。

代表(だいひょう)的(てき)な酸化剤(さんかざい)には、過(か)マンガン酸(さん)カリウムや過酸化(かさんか)水素(すいそ)(新しいタブで開きます)、ハロゲンの単体(たんたい)(新しいタブで開きます)などがある。代表(だいひょう)的(てき)な還元剤(かんげんざい)は、ヨウ化(か)カリウムやシュウ酸(さん)、金属(きんぞく)の単体(たんたい)などだ。

過酸化水素(かさんかすいそ)は少(すこ)し特別(とくべつ)な物質(ぶっしつ)で、ふつうは酸化剤(さんかざい)として働(はたら)くが、より強(つよ)い酸化剤(さんかざい)と出会(であ)うと還元剤(かんげんざい)として働(はたら)くこともある。同(おな)じ物質(ぶっしつ)でも、相手(あいて)しだいで酸化剤(さんかざい)になるか還元剤(かんげんざい)になるかが変(か)わる。

酸化剤と還元剤の間で電子が移動する様子Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)で量的関係(りょうてきかんけい)を求(もと)める

酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)(新しいタブで開きます)では、酸化剤(さんかざい)が受(う)け取(と)る電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)と還元剤(かんげんざい)が渡(わた)す電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)が必(かなら)ず等(ひと)しくなる。この関係(かんけい)を使(つか)うと、酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)の物質(ぶっしつ)量(りょう)の比(ひ)を求(もと)められる。

過酸化水素(かさんかすいそ)H₂O₂は酸化剤(さんかざい)として働(はたら)くとき、1molあたり2molの電子(でんし)を受(う)け取(と)る。ヨウ化(か)カリウムKIは還元剤(かんげんざい)として働(はたら)くとき、1molあたり1molの電子(でんし)を渡(わた)す。H₂O₂が0.10molすべて反応(はんのう)するとき、必要(ひつよう)なKIの物質(ぶっしつ)量(りょう)を求(もと)めてみる。

受(う)け取(と)る電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)は0.10mol×2=0.20mol。還元剤(かんげんざい)が渡(わた)す電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)もこれと等(ひと)しくなるはずなので、KIの物質(ぶっしつ)量(りょう)をnとするとn×1=0.20molより、n=0.20molのKIが必要(ひつよう)になる。

酸化剤と還元剤の物質量を電子の数でそろえるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)で比(くら)べられるのか

酸化剤(さんかざい)が受(う)け取(と)る電子(でんし)と還元剤(かんげんざい)が渡(わた)す電子(でんし)は、同(おな)じ反応(はんのう)の中(なか)でやりとりされる同(おな)じ電子(でんし)である。渡(わた)した分(ぶん)だけ受(う)け取(と)られるので、両者(りょうしゃ)の物質(ぶっしつ)量(りょう)が食(く)い違(ちが)うことはない。

だから、酸化剤(さんかざい)や還元剤(かんげんざい)それぞれの1molあたりの電子(でんし)の数(かず)がわかれば、異(こと)なる酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)どうしでも、反応(はんのう)する物質(ぶっしつ)量(りょう)の比(ひ)を計算(けいさん)で求(もと)められる。

この電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)のつり合(あ)いは、酸化数(さんかすう)の変化(へんか)とも対応(たいおう)している。酸化数(さんかすう)が1つ増(ふ)えるたびに電子(でんし)を1個(こ)失(うしな)い、1つ減(へ)るたびに電子(でんし)を1個(こ)受(う)け取(と)ると考(かんが)えれば、酸化数(さんかすう)からも同(おな)じ関係(かんけい)を確(たし)かめられる。

確認問題

問題 1 / 4酸化剤(さんかざい)のはたらきとして正(ただ)しいものはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/oxidizing-and-reducing-agents/?from=print#quiz

  1. 酸化剤(さんかざい)のはたらきとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 相手(あいて)を中和(ちゅうわ)し、自分(じぶん)は分解(ぶんかい)される
    • ◯ 相手(あいて)を昇華(しょうか)させ、自分(じぶん)は凝縮(ぎょうしゅく)する
    • ◯ 相手(あいて)を酸化(さんか)し、自分(じぶん)は還元(かんげん)される
    • ◯ 相手(あいて)を還元(かんげん)し、自分(じぶん)は酸化(さんか)される

    正解:相手を酸化し、自分は還元される
    酸化剤(さんかざい)は相手(あいて)から電子(でんし)を奪(うば)って相手(あいて)を酸化(さんか)し、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を受(う)け取(と)って還元(かんげん)(新しいタブで開きます)される。

  2. 還元剤(かんげんざい)のはたらきとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 相手(あいて)を酸化(さんか)し、自分(じぶん)は還元(かんげん)される
    • ◯ 相手(あいて)を酸化(さんか)し、自分(じぶん)も酸化(さんか)される
    • ◯ 相手(あいて)を還元(かんげん)し、自分(じぶん)は酸化(さんか)される
    • ◯ 相手(あいて)を還元(かんげん)し、自分(じぶん)も還元(かんげん)される

    正解:相手を還元し、自分は酸化される
    還元剤(かんげんざい)は相手(あいて)に電子(でんし)を渡(わた)して相手(あいて)を還元(かんげん)し、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を失(うしな)って酸化(さんか)される。

  3. 過酸化水素(かさんかすいそ)のように、反応(はんのう)の相手(あいて)によって酸化剤(さんかざい)にも還元剤(かんげんざい)にもなる物質(ぶっしつ)があるのはなぜか。

    • ◯ どちらの相手(あいて)にも電子(でんし)をやりとりできるから
    • ◯ 温度(おんど)によって色(いろ)が変(か)わるから
    • ◯ 分子(ぶんし)の質量(しつりょう)が変(か)わるから
    • ◯ 水(みず)に溶(と)けやすいから

    正解:どちらの相手にも電子をやりとりできるから
    過酸化(かさんか)水素(すいそ)(新しいタブで開きます)は、相手(あいて)しだいで電子(でんし)を受(う)け取(と)ることも渡(わた)すこともできるので、酸化剤(さんかざい)にも還元剤(かんげんざい)にもなる。

  4. ある酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)で、酸化剤(さんかざい)が0.30molの電子(でんし)を受(う)け取(と)る。相手(あいて)の還元剤(かんげんざい)は1molあたり3molの電子(でんし)を渡(わた)す。必要(ひつよう)な還元剤(かんげんざい)の物質(ぶっしつ)量(りょう)は何(なん)molか。

    答え:____________

    正解:0.10
    還元剤(かんげんざい)が渡(わた)す電子(でんし)の物質(ぶっしつ)量(りょう)も0.30molで等(ひと)しいので、n×3=0.30よりn=0.10molである。

単元のポイント

  • 酸化剤(さんかざい) 相手(あいて)の物質(ぶっしつ)を酸化(さんか)し、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を受(う)け取(と)って還元(かんげん)される物質(ぶっしつ)
  • 還元剤(かんげんざい) 相手(あいて)の物質(ぶっしつ)を還元(かんげん)し、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を渡(わた)して酸化(さんか)される物質(ぶっしつ)
  • 過(か)マンガン酸(さん)カリウム 代表(だいひょう)的(てき)な酸化剤(さんかざい)の1つ。酸性(さんせい)の水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)中(ちゅう)で1molあたり5molの電子(でんし)を受(う)け取(と)る
  • 過酸化水素(かさんかすいそ) 酸化剤(さんかざい)としても還元剤(かんげんざい)としても働(はたら)ける物質(ぶっしつ)。酸化剤(さんかざい)として働(はたら)くときは1molあたり2molの電子(でんし)を受(う)け取(と)る
問題を解く
単元のポイント
  • 酸化剤(さんかざい) 相手(あいて)の物質(ぶっしつ)を酸化(さんか)し、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を受(う)け取(と)って還元(かんげん)される物質(ぶっしつ)
  • 還元剤(かんげんざい) 相手(あいて)の物質(ぶっしつ)を還元(かんげん)し、自分(じぶん)自身(じしん)は電子(でんし)を渡(わた)して酸化(さんか)される物質(ぶっしつ)
  • 過(か)マンガン酸(さん)カリウム 代表(だいひょう)的(てき)な酸化剤(さんかざい)の1つ。酸性(さんせい)の水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)中(ちゅう)で1molあたり5molの電子(でんし)を受(う)け取(と)る
  • 過酸化水素(かさんかすいそ) 酸化剤(さんかざい)としても還元剤(かんげんざい)としても働(はたら)ける物質(ぶっしつ)。酸化剤(さんかざい)として働(はたら)くときは1molあたり2molの電子(でんし)を受(う)け取(と)る