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金属(きんぞく)のイオン化傾向(かけいこう)と金属(きんぞく)の反応性(はんのうせい)

カメレオン先生イオン化傾向(かけいこう)が大(おお)きい金属(きんぞく)ほど電子(でんし)を放(はな)しやすい。順番(じゅんばん)を覚(おぼ)えれば、どの金属(きんぞく)がどの酸(さん)に溶(と)けるかが見(み)えてくるよ。

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  1. 金属(きんぞく)が水中(すいちゅう)で電子(でんし)を放(はな)し、陽(よう)イオン(新しいタブで開きます)になろうとする性質(せいしつ)をイオン化傾向(かけいこう)という。
  2. イオン化傾向(かけいこう)の強(つよ)い順(じゅん)に金属(きんぞく)を並(なら)べたものがイオン化(か)列(れつ)で、順(じゅん)が先(さき)の金属(きんぞく)ほど反応(はんのう)性(せい)が高(たか)い。
  3. イオン化傾向(かけいこう)の違(ちが)いは、金属(きんぞく)と水(みず)や酸(さん)との反応(はんのう)のしやすさの違(ちが)いとしてあらわれる。

詳しく

金属(きんぞく)のイオン化傾向(かけいこう)とイオン化(か)列(れつ)

金属(きんぞく)の単体(たんたい)(新しいタブで開きます)を水(みず)や水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)に入(い)れると、金属(きんぞく)原子(げんし)は電子(でんし)を放(はな)して陽(よう)イオンになろうとする。この性質(せいしつ)の強(つよ)さをイオン化傾向(かけいこう)という。

イオン化傾向(かけいこう)の強(つよ)い金属(きんぞく)ほど、電子(でんし)を失(うしな)ってイオンになりやすい。カリウムK・カルシウムCa・ナトリウムNaなどはイオン化傾向(かけいこう)が非常(ひじょう)に大(おお)きく、反対(はんたい)に銀(ぎん)Ag・白金(はっきん)Pt・金(きん)Auなどはイオン化傾向(かけいこう)が非常(ひじょう)に小(ちい)さい。

金属(きんぞく)をイオン化傾向(かけいこう)の強(つよ)い順(じゅん)に並(なら)べたものをイオン化(か)列(れつ)という。「貸(か)そうかな、まああてにすな、ひどすぎる借金(しゃっきん)」のような語呂合(ごろあ)わせで、K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pb・(H₂)・Cu・Hg・Ag・Pt・Auの順(じゅん)を覚(おぼ)える。

金属のイオン化列Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):金属(きんぞく)と水(みず)・酸(さん)の反応(はんのう)性(せい)のちがい

イオン化傾向(かけいこう)の違(ちが)いは、金属(きんぞく)が水(みず)や酸(さん)と反応(はんのう)するかどうかにそのままあらわれる。イオン化傾向(かけいこう)が非常(ひじょう)に大(おお)きいK・Ca・Naは常温(じょうおん)の水(みず)とも激(はげ)しく反応(はんのう)し、水素(すいそ)(新しいタブで開きます)を発生(はっせい)(新しいタブで開きます)しながら溶(と)ける。

イオン化傾向(かけいこう)が中(なか)くらいのMg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pbは、常温(じょうおん)の水(みず)とはほとんど反応(はんのう)しないが、塩酸(えんさん)や希(き)硫酸(りゅうさん)とは反応(はんのう)して水素(すいそ)を発生(はっせい)しながら溶(と)ける。ただしPbは、表面(ひょうめん)に水(みず)に溶(と)けにくい塩化(えんか)鉛(なまり)(Ⅱ)や硫酸(りゅうさん)鉛(なまり)(Ⅱ)ができるため、塩酸(えんさん)や希(き)硫酸(りゅうさん)にはほとんど溶(と)けない。イオン化傾向(かけいこう)がさらに小(ちい)さいCu・Hg・Agは、塩酸(えんさん)や希(き)硫酸(りゅうさん)には溶(と)けず、硝酸(しょうさん)や熱(ねつ)濃(こ)硫酸(りゅうさん)のような酸化力(さんかりょく)の強(つよ)い酸(さん)に溶(と)ける。

最(もっと)もイオン化傾向(かけいこう)が小(ちい)さいPt・Auは、硝酸(しょうさん)にも溶(と)けず、濃(こ)硝酸(しょうさん)と濃(こ)塩酸(えんさん)を混(ま)ぜた王水(おうすい)にだけ溶(と)ける貴金属(ききんぞく)である。金属(きんぞく)のイオン化傾向(かけいこう)を知(し)っていれば、ある金属(きんぞく)がどの酸(さん)なら溶(と)けるかを順番(じゅんばん)から見積(みつ)もれる。

イオン化傾向による金属の反応性のちがいAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜイオン化傾向(かけいこう)で反応(はんのう)性(せい)が決(き)まるのか

金属(きんぞく)が水(みず)や酸(さん)に溶(と)けるとき、金属(きんぞく)原子(げんし)は電子(でんし)を失(うしな)って陽(よう)イオンになり、放(はな)した電子(でんし)は水素(すいそ)イオン(新しいタブで開きます)などに渡(わた)って水素(すいそ)が発生(はっせい)する。イオン化傾向(かけいこう)が大(おお)きいほど金属(きんぞく)は電子(でんし)を放(はな)しやすいので、反応(はんのう)はより起(お)こりやすくなる。

異(こと)なる2種類(しゅるい)の金属(きんぞく)を比(くら)べたときも同(おな)じ考(かんが)え方(かた)が使(つか)える。イオン化傾向(かけいこう)の大(おお)きい金属(きんぞく)が酸化(さんか)される側(がわ)、小(ちい)さい金属(きんぞく)のイオンが還元(かんげん)(新しいタブで開きます)される側(がわ)だ。この差(さ)を利用(りよう)した実験(じっけん)が金属樹(きんぞくじゅ)で、イオン化傾向(かけいこう)の小(ちい)さい金属(きんぞく)のイオンを含(ふく)む水溶液(すいようえき)に、イオン化傾向(かけいこう)の大(おお)きい金属(きんぞく)を入(い)れると、表面(ひょうめん)に樹木(じゅもく)状(じょう)の金属(きんぞく)が析出(せきしゅつ)する。

つまりイオン化傾向(かけいこう)は、酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)(新しいタブで開きます)における電子(でんし)を渡(わた)す強(つよ)さの目印(めじるし)である。イオン化傾向(かけいこう)が大(おお)きい金属(きんぞく)ほど還元剤(かんげんざい)(新しいタブで開きます)として働(はたら)きやすく、ダニエル電池(でんち)(新しいタブで開きます)も、この性質(せいしつ)の差(さ)を利用(りよう)した仕組(しく)みだ。

確認問題

問題 1 / 4金属(きんぞく)のイオン化傾向(かけいこう)とは何(なに)か。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/metal-ionization-tendency-and-reactivity/?from=print#quiz

  1. 金属(きんぞく)のイオン化傾向(かけいこう)とは何(なに)か。

    • ◯ 金属(きんぞく)が熱(ねつ)を伝(つた)える速(はや)さ
    • ◯ 金属(きんぞく)が光(ひかり)を反射(はんしゃ)する強(つよ)さ
    • ◯ 金属(きんぞく)の融点(ゆうてん)の高(たか)さ
    • ◯ 金属(きんぞく)が電子(でんし)を放(はな)し、陽(よう)イオンになろうとする性質(せいしつ)の強(つよ)さ

    正解:金属が電子を放し、陽イオンになろうとする性質の強さ
    イオン(新しいタブで開きます)化傾向(かけいこう)は、金属(きんぞく)が電子(でんし)を放(はな)して陽(よう)イオンになろうとする性質(せいしつ)の強(つよ)さである。

  2. 常温(じょうおん)の水(みず)と激(はげ)しく反応(はんのう)して溶(と)ける金属(きんぞく)はどれか。

    • ◯ 銅(どう)Cu
    • ◯ 金(きん)Au
    • ◯ 銀(ぎん)Ag
    • ◯ カリウムK

    正解:カリウムK
    カリウムKはイオン化傾向(かけいこう)が非常(ひじょう)に大(おお)きく、常温(じょうおん)の水(みず)とも激(はげ)しく反応(はんのう)する。

  3. 塩酸(えんさん)には溶(と)けないが、硝酸(しょうさん)には溶(と)ける金属(きんぞく)はどれか。

    • ◯ 白金(はっきん)Pt
    • ◯ 亜鉛(あえん)Zn
    • ◯ 銅(どう)Cu
    • ◯ カリウムK

    正解:銅Cu
    銅(どう)Cuは塩酸(えんさん)や希(き)硫酸(りゅうさん)には溶(と)けないが、酸化力(さんかりょく)の強(つよ)い硝酸(しょうさん)には溶(と)ける。

  4. イオン化傾向(かけいこう)の大(おお)きい金属(きんぞく)を、イオン化傾向(かけいこう)の小(ちい)さい金属(きんぞく)のイオンを含(ふく)む水溶液(すいようえき)に入(い)れると何(なに)が起(お)こるか。

    • ◯ 水素(すいそ)が発生(はっせい)して溶液(ようえき)が沸騰(ふっとう)する
    • ◯ イオン化傾向(かけいこう)の大(おお)きい金属(きんぞく)がさらにイオン化傾向(かけいこう)を失(うしな)う
    • ◯ 溶液(ようえき)の色(いろ)が消(き)えて無色(むしょく)になる
    • ◯ イオン化傾向(かけいこう)の小(ちい)さい金属(きんぞく)が表面(ひょうめん)に析出(せきしゅつ)する

    正解:イオン化傾向の小さい金属が表面に析出する
    イオン化傾向(かけいこう)の大(おお)きい金属(きんぞく)が電子(でんし)を渡(わた)し、イオン化傾向(かけいこう)の小(ちい)さい金属(きんぞく)のイオンが還元(かんげん)(新しいタブで開きます)されて表面(ひょうめん)に析出(せきしゅつ)する(金属樹(きんぞくじゅ))。

単元のポイント

  • イオン化傾向(かけいこう) 金属(きんぞく)が水中(すいちゅう)で電子(でんし)を放(はな)し、陽(よう)イオンになろうとする性質(せいしつ)の強(つよ)さ
  • イオン化(か)列(れつ) 金属(きんぞく)をイオン化傾向(かけいこう)の強(つよ)い順(じゅん)に並(なら)べたもの。K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pb・(H₂)・Cu・Hg・Ag・Pt・Auの順(じゅん)
  • 貴金属(ききんぞく) イオン化傾向(かけいこう)が非常(ひじょう)に小(ちい)さく、酸(さん)にもほとんど溶(と)けない金属(きんぞく)。金(きん)や白金(はっきん)が当(あ)たる
  • 金属樹(きんぞくじゅ) イオン化傾向(かけいこう)の差(さ)を利用(りよう)し、溶液中(ようえきちゅう)の金属(きんぞく)イオンが別(べつ)の金属(きんぞく)の表面(ひょうめん)に析出(せきしゅつ)して樹木(じゅもく)状(じょう)に成長(せいちょう)する現象(げんしょう)
問題を解く
単元のポイント
  • イオン化傾向(かけいこう) 金属(きんぞく)が水中(すいちゅう)で電子(でんし)を放(はな)し、陽(よう)イオンになろうとする性質(せいしつ)の強(つよ)さ
  • イオン化(か)列(れつ) 金属(きんぞく)をイオン化傾向(かけいこう)の強(つよ)い順(じゅん)に並(なら)べたもの。K・Ca・Na・Mg・Al・Zn・Fe・Ni・Sn・Pb・(H₂)・Cu・Hg・Ag・Pt・Auの順(じゅん)
  • 貴金属(ききんぞく) イオン化傾向(かけいこう)が非常(ひじょう)に小(ちい)さく、酸(さん)にもほとんど溶(と)けない金属(きんぞく)。金(きん)や白金(はっきん)が当(あ)たる
  • 金属樹(きんぞくじゅ) イオン化傾向(かけいこう)の差(さ)を利用(りよう)し、溶液中(ようえきちゅう)の金属(きんぞく)イオンが別(べつ)の金属(きんぞく)の表面(ひょうめん)に析出(せきしゅつ)して樹木(じゅもく)状(じょう)に成長(せいちょう)する現象(げんしょう)