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酸化(さんか)と還元(かんげん)の定義(ていぎ)と酸化数(さんかすう)

カメレオン先生酸化(さんか)と還元(かんげん)は必(かなら)ずセットで起(お)こる。電子(でんし)がどっちへ動(うご)いたかを追(お)えば、酸素(さんそ)が出(で)てこない反応(はんのう)でも見分(みわ)けられるよ。

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  1. 酸化(さんか)は電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)、還元(かんげん)(新しいタブで開きます)は電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)で、この2つは酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)として必(かなら)ず同時(どうじ)に起(お)こる。
  2. 原子(げんし)やイオン(新しいタブで開きます)の酸化数(さんかすう)が増(ふ)えれば酸化(さんか)、減(へ)れば還元(かんげん)が起(お)きたと判断(はんだん)できる。
  3. 酸化数(さんかすう)は化合物(かごうぶつ)(新しいタブで開きます)やイオンの中(なか)で原子(げんし)が持(も)つと考(かんが)える仮想(かそう)的(てき)な電荷(でんか)(新しいタブで開きます)で、決(き)め方(かた)のルールから求(もと)められる。

詳しく

酸化(さんか)と還元(かんげん)を電子(でんし)の授受(じゅじゅ)で見(み)る

中学(ちゅうがく)では、酸化(さんか)は物質(ぶっしつ)が酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)と結(むす)びつく変化(へんか)、還元(かんげん)は酸化物(さんかぶつ)(新しいタブで開きます)が酸素(さんそ)を失(うしな)う変化(へんか)として学(まな)んだ。鉄(てつ)がさびるのも、酸化(さんか)銅(どう)から銅(どう)を取(と)り出(だ)すのも、酸素(さんそ)の授受(じゅじゅ)で説明(せつめい)できた。

高校(こうこう)では、この見方(みかた)を酸素(さんそ)だけでなく電子(でんし)の授受(じゅじゅ)まで広(ひろ)げる。ある原子(げんし)やイオンが電子(でんし)を失(うしな)えば酸化(さんか)、電子(でんし)を受(う)け取(と)れば還元(かんげん)と考(かんが)える。電子(でんし)は必(かなら)ずどこかから来(き)てどこかへ渡(わた)るので、酸化(さんか)と還元(かんげん)は切(き)り離(はな)せない一対(いっつい)の変化(へんか)だ。

例(たと)えば銅(どう)線(せん)を硝酸銀(しょうさんぎん)水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)に入(い)れると、銅(どう)原子(げんし)が電子(でんし)を失(うしな)って銅(どう)(Ⅱ)イオンCu²⁺になり(酸化(さんか))、銀(ぎん)イオンAg⁺が電子(でんし)を受(う)け取(と)って銀(ぎん)原子(げんし)になって析出(せきしゅつ)する(還元(かんげん))。酸素(さんそ)が関(かか)わらない反応(はんのう)でも、電子(でんし)の移動(いどう)さえあれば酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)とよべる。

酸化と還元を電子の授受で表した図Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):酸化数(さんかすう)の決(き)め方(かた)とMnの酸化数(さんかすう)

酸化数(さんかすう)は、原子(げんし)がイオンのように電子(でんし)を出(だ)し入(い)れしたと仮定(かてい)したときに持(も)つ、仮想(かそう)的(てき)な電荷(でんか)である。決(き)め方(かた)には基本(きほん)のルールがあり、単体(たんたい)の原子(げんし)の酸化数(さんかすう)は0、化合物中(かごうぶつちゅう)の酸素(さんそ)は原則(げんそく)−2、水素(すいそ)(新しいタブで開きます)は原則(げんそく)+1、化合物(かごうぶつ)全体(ぜんたい)の酸化数(さんかすう)の合計(ごうけい)は0、イオンの酸化数(さんかすう)の合計(ごうけい)はそのイオンの電荷(でんか)に等(ひと)しい。

このルールを使(つか)うと、過(か)マンガン酸(さん)イオンMnO₄⁻に含(ふく)まれるMn(マンガン)の酸化数(さんかすう)を求(もと)められる。酸素(さんそ)4個分(こぶん)の酸化数(さんかすう)の合計(ごうけい)は−2×4=−8で、イオン全体(ぜんたい)の電荷(でんか)は−1だから、Mnの酸化数(さんかすう)をxとすると x+(−8)=−1 が成(な)り立(た)つ。これを解(と)くとx=7になる。

反応(はんのう)の前後(ぜんご)である原子(げんし)の酸化数(さんかすう)が増(ふ)えていれば酸化(さんか)、減(へ)っていれば還元(かんげん)が起(お)きたと判断(はんだん)できる。酸素(さんそ)や水素(すいそ)が関(かか)わらない反応(はんのう)でも、この酸化数(さんかすう)の変化(へんか)を追(お)えば酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)かどうかを見分(みわ)けられる。

酸化数の決め方でMnの酸化数を求める例Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ電子(でんし)の授受(じゅじゅ)で考(かんが)え直(なお)すのか

酸素(さんそ)の授受(じゅじゅ)だけで定義(ていぎ)すると、酸素(さんそ)が関(かか)わらない反応(はんのう)を酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう)として説明(せつめい)できない。たとえば、金属(きんぞく)と別(べつ)の金属(きんぞく)のイオンのあいだで電子(でんし)がやり取(と)りされる反応(はんのう)がそうだ。電子(でんし)の授受(じゅじゅ)という見方(みかた)に広(ひろ)げれば、酸素(さんそ)が出(で)てこない反応(はんのう)も同(おな)じ枠組(わくぐ)みで理解(りかい)できる。

酸化数(さんかすう)という目印(めじるし)を使(つか)うのも同(おな)じ理由(りゆう)からだ。電子(でんし)を直接(ちょくせつ)数(かぞ)えるのが難(むずか)しい反応(はんのう)でも、酸化数(さんかすう)の増減(ぞうげん)を追(お)いさえすれば、酸化(さんか)と還元(かんげん)がどこで起(お)きているかを見(み)つけられる。

酸化(さんか)と還元(かんげん)が同時(どうじ)に起(お)こるのは、電子(でんし)の総数(そうすう)が反応(はんのう)の前後(ぜんご)で変(か)わらないからである。失(うしな)われた電子(でんし)の数(かず)と受(う)け取(と)られた電子(でんし)の数(かず)は必(かなら)ず等(ひと)しく、この関係(かんけい)が次(つぎ)に学(まな)ぶ酸化剤(さんかざい)(新しいタブで開きます)・還元剤(かんげんざい)の量的関係(りょうてきかんけい)(新しいタブで開きます)の土台(どだい)になる。

確認問題

問題 1 / 4酸化(さんか)を電子(でんし)の授受(じゅじゅ)で定義(ていぎ)すると、どれが正(ただ)しいか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/oxidation-reduction-and-oxidation-number/?from=print#quiz

  1. 酸化(さんか)を電子(でんし)の授受(じゅじゅ)で定義(ていぎ)すると、どれが正(ただ)しいか。

    • ◯ 電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)
    • ◯ 電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)
    • ◯ 陽子(ようし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)
    • ◯ 中性子(ちゅうせいし)を失(うしな)う変化(へんか)

    正解:電子を失う変化
    酸化(さんか)は、原子(げんし)やイオン(新しいタブで開きます)が電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)である。

  2. 還元(かんげん)を電子(でんし)の授受(じゅじゅ)で定義(ていぎ)すると、どれが正(ただ)しいか。

    • ◯ 酸素(さんそ)と結(むす)びつく変化(へんか)だけ
    • ◯ 中性子(ちゅうせいし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)
    • ◯ 電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)
    • ◯ 電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)

    正解:電子を受け取る変化
    還元(かんげん)(新しいタブで開きます)は、原子(げんし)やイオンが電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)である。

  3. ある物質(ぶっしつ)が酸化(さんか)されたとき、反応(はんのう)している相手(あいて)の物質(ぶっしつ)に必(かなら)ず起(お)こることは何(なに)か。

    • ◯ 昇華(しょうか)する
    • ◯ 沈殿(ちんでん)する
    • ◯ 中和(ちゅうわ)される
    • ◯ 還元(かんげん)される

    正解:還元される
    電子(でんし)を失(うしな)う酸化(さんか)が起(お)きた分(ぶん)、相手(あいて)の物質(ぶっしつ)は電子(でんし)を受(う)け取(と)って必(かなら)ず還元(かんげん)される。

  4. 過(か)マンガン酸(さん)イオンMnO₄⁻に含(ふく)まれるマンガンの酸化数(さんかすう)はいくつか。

    答え:____________

    正解:7
    Mnの酸化数(さんかすう)をxとすると、酸素(さんそ)4個分(こぶん)の−8とあわせてx+(−8)=−1になるので、x=7(+7)である。

単元のポイント

  • 酸化(さんか) ある原子(げんし)やイオンが電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)。中学(ちゅうがく)では酸素(さんそ)と結(むす)びつく変化(へんか)として学(まな)んだ
  • 還元(かんげん)(新しいタブで開きます) ある原子(げんし)やイオンが電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)。酸化(さんか)と常(つね)に同時(どうじ)に起(お)こる
  • 酸化数(さんかすう) 化合物(かごうぶつ)やイオンの中(なか)で、ある原子(げんし)が持(も)つと考(かんが)える仮想(かそう)的(てき)な電荷(でんか)。増減(ぞうげん)で酸化(さんか)・還元(かんげん)を判断(はんだん)する目印(めじるし)になる
  • 酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう) 電子(でんし)の授受(じゅじゅ)がともに起(お)こる反応(はんのう)。酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)の間(あいだ)で電子(でんし)が移動(いどう)する
問題を解く
単元のポイント
  • 酸化(さんか) ある原子(げんし)やイオンが電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)。中学(ちゅうがく)では酸素(さんそ)と結(むす)びつく変化(へんか)として学(まな)んだ
  • 還元(かんげん)(新しいタブで開きます) ある原子(げんし)やイオンが電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)。酸化(さんか)と常(つね)に同時(どうじ)に起(お)こる
  • 酸化数(さんかすう) 化合物(かごうぶつ)やイオンの中(なか)で、ある原子(げんし)が持(も)つと考(かんが)える仮想(かそう)的(てき)な電荷(でんか)。増減(ぞうげん)で酸化(さんか)・還元(かんげん)を判断(はんだん)する目印(めじるし)になる
  • 酸化(さんか)還元(かんげん)反応(はんのう) 電子(でんし)の授受(じゅじゅ)がともに起(お)こる反応(はんのう)。酸化剤(さんかざい)と還元剤(かんげんざい)の間(あいだ)で電子(でんし)が移動(いどう)する