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混合物(こんごうぶつ)の分離(ぶんり)と精製(せいせい)

カワウソ先生どの方法(ほうほう)を選(えら)ぶかは、分(わ)けたい物質(ぶっしつ)どうしの何(なに)が違(ちが)うか(粒(つぶ)の大(おお)きさ・沸点(ふってん)・溶(と)けやすさ)で決(き)まるよ。

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  1. 1種類(しゅるい)の物質(ぶっしつ)だけでできているのが純物質(じゅんぶっしつ)、2種類(しゅるい)以上(いじょう)が混(ま)じっているのが混合物(こんごうぶつ)。海水(かいすい)や空気(くうき)は混合物(こんごうぶつ)、水(みず)や酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)は純物質(じゅんぶっしつ)。
  2. 固体(こたい)と液体(えきたい)を分(わ)けるろ過(か)、沸点(ふってん)(新しいタブで開きます)の差(さ)を使(つか)う蒸留(じょうりゅう)、溶解度(ようかいど)(新しいタブで開きます)の差(さ)を使(つか)う再結晶(さいけっしょう)、溶(と)けやすさの差(さ)を使(つか)う抽出(ちゅうしゅつ)、移動(いどう)のしやすさの差(さ)を使(つか)うクロマトグラフィーの5つが中心(ちゅうしん)。原油(げんゆ)の分留(ぶんりゅう)や、ヨウ素(そ)などの昇華法(しょうかほう)もある。
  3. 分(わ)ける方法(ほうほう)は、分(わ)けたい物質(ぶっしつ)どうしの性質(せいしつ)のどこに違(ちが)いがあるかで決(き)める。粒(つぶ)の大(おお)きさ・沸点(ふってん)・溶解度(ようかいど)・昇華(しょうか)性(せい)・移動(いどう)のしやすさのどれに注目(ちゅうもく)するかが鍵(かぎ)になる。

詳しく

分離(ぶんり)法(ほう)の使(つか)い分(わ)け

1種類(しゅるい)の物質(ぶっしつ)だけでできているものを純物質(じゅんぶっしつ)、2種類(しゅるい)以上(いじょう)の物質(ぶっしつ)が混(ま)じっているものを混合物(こんごうぶつ)という。海水(かいすい)は水(みず)と塩類(えんるい)が混(ま)じった混合物(こんごうぶつ)、空気(くうき)は窒素(ちっそ)と酸素(さんそ)などが混(ま)じった混合物(こんごうぶつ)で、見(み)た目(め)だけでは純物質(じゅんぶっしつ)と混合物(こんごうぶつ)を区別(くべつ)できない。

混合物(こんごうぶつ)から目的(もくてき)の物質(ぶっしつ)を取(と)り出(だ)す操作(そうさ)を分離(ぶんり)・精製(せいせい)という。固体(こたい)と液体(えきたい)をろ過(か)で分(わ)けるのは、ろ紙(し)の穴(あな)より粒(つぶ)が大(おお)きいか小(ちい)さいかの差(さ)。液体(えきたい)を蒸留(じょうりゅう)で分(わ)けるのは、物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まった沸点(ふってん)の差(さ)を利用(りよう)し、沸点(ふってん)の低(ひく)い物質(ぶっしつ)から先(さき)に気体(きたい)になって出(で)てくることを使(つか)う。原油(げんゆ)を成分(せいぶん)ごとの沸点(ふってん)の範囲(はんい)で取(と)り分(わ)ける分留(ぶんりゅう)は、この蒸留(じょうりゅう)の考(かんが)え方(かた)を使(つか)った応用(おうよう)例(れい)だ。

固体(こたい)にとけた不純物(ふじゅんぶつ)を取(と)り除(のぞ)くには、温度(おんど)による溶解度(ようかいど)の差(さ)を利用(りよう)する再結晶(さいけっしょう)を使(つか)う。目的(もくてき)の物質(ぶっしつ)だけを別(べつ)の溶媒(ようばい)に溶(と)かし出(だ)す抽出(ちゅうしゅつ)は溶媒(ようばい)への溶(と)けやすさの差(さ)、紙(かみ)の上(うえ)を物質(ぶっしつ)が移動(いどう)する速(はや)さの差(さ)を利用(りよう)するクロマトグラフィーは、インクの色素(しきそ)を分(わ)けるときなどに使(つか)う。このほか、固体(こたい)が液体(えきたい)にならずに直接(ちょくせつ)気体(きたい)になる性質(せいしつ)(昇華(しょうか))を使(つか)う昇華法(しょうかほう)もあり、ヨウ素(そ)を取(と)り出(だ)すときなどに使(つか)う。

ろ過と蒸留の装置の違いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):海水(かいすい)から水(みず)と塩(えん)を取(と)り出(だ)す

海水(かいすい)を蒸留(じょうりゅう)すると、水(みず)だけが先(さき)に気体(きたい)(水蒸気(すいじょうき))になって出(で)ていき、それを冷(ひ)やして液体(えきたい)に戻(もど)すと、塩類(えんるい)を含(ふく)まない蒸留水(じょうりゅうすい)が得(え)られる。砂浜(すなはま)の砂(すな)が混(ま)じった海水(かいすい)なら、まずろ過(か)で砂(すな)を取(と)り除(のぞ)いてから蒸留(じょうりゅう)する。

逆(ぎゃく)に、蒸留(じょうりゅう)した後(のち)に残(のこ)った海水(かいすい)を加熱(かねつ)して水(みず)を蒸発(じょうはつ)させ続(つづ)けると、溶(と)けていた塩化(えんか)ナトリウムなどの結晶(けっしょう)が出(で)てくる。これは水(みず)を蒸発(じょうはつ)させて溶解度(ようかいど)を超(こ)えさせる方法(ほうほう)で、温度(おんど)による溶解度(ようかいど)の差(さ)を利用(りよう)する再結晶(さいけっしょう)とは別(べつ)の操作(そうさ)だ(塩化(えんか)ナトリウムは温度(おんど)による溶解度(ようかいど)の変化(へんか)が小(ちい)さいため、冷(ひ)やしても結晶(けっしょう)が出(で)にくい)。

ワインやみりんのような混合物(こんごうぶつ)を加熱(かねつ)して、アルコール(沸点(ふってん)が低(ひく)い)だけを先(さき)に気体(きたい)にして集(あつ)めるのも蒸留(じょうりゅう)の例(れい)。原油(げんゆ)から取(と)り分(わ)ける分留(ぶんりゅう)は、沸点(ふってん)の範囲(はんい)ごとにガソリン・軽油(けいゆ)・重油(じゅうゆ)などに分(わ)ける操作(そうさ)である。

なぜ性質(せいしつ)の違(ちが)いで分(わ)けられるのか

どの分離(ぶんり)法(ほう)を選(えら)ぶかは、分(わ)けたい物質(ぶっしつ)どうしの性質(せいしつ)の何(なに)が違(ちが)うかで決(き)まる。粒(つぶ)の大(おお)きさが違(ちが)えばろ過(か)、沸点(ふってん)が違(ちが)えば蒸留(じょうりゅう)や分留(ぶんりゅう)、温度(おんど)による溶解度(ようかいど)が違(ちが)えば再結晶(さいけっしょう)、溶媒(ようばい)への溶(と)けやすさが違(ちが)えば抽出(ちゅうしゅつ)、昇華(しょうか)しやすさが違(ちが)えば昇華法(しょうかほう)、移動(いどう)のしやすさが違(ちが)えばクロマトグラフィーを選(えら)ぶ。

物質(ぶっしつ)には融点(ゆうてん)や沸点(ふってん)など、ほかの物質(ぶっしつ)と混(ま)じっていなければ一定(いってい)の値(あたい)を示(しめ)す性質(せいしつ)がある。混合物(こんごうぶつ)では、混(ま)じっている割合(わりあい)によって融点(ゆうてん)や沸点(ふってん)が変(か)わってしまうため、分離(ぶんり)・精製(せいせい)は「混(ま)じりものを減(へ)らして、物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まった性質(せいしつ)に近(ちか)づける」操作(そうさ)とも言(い)える。

実際(じっさい)の分離(ぶんり)では、ろ過(か)で固体(こたい)を取(と)り除(のぞ)いてから蒸留(じょうりゅう)するように、いくつかの方法(ほうほう)を組(く)み合(あ)わせることが多(おお)い。

注目する性質の違いと分離法の対応Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4泥(どろ)が混(ま)じった水(みず)をろ過(か)すると、ろ紙(し)の上(うえ)に残(のこ)るのはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/separation-and-purification/?from=print#quiz

  1. 泥(どろ)が混(ま)じった水(みず)をろ過(か)すると、ろ紙(し)の上(うえ)に残(のこ)るのはどれか。

    • ◯ 泥(どろ)(溶(と)けていない固体(こたい))
    • ◯ 気体(きたい)
    • ◯ 塩(えん)
    • ◯ 水(みず)

    正解:泥(溶けていない固体)
    ろ過(か)はろ紙(し)の穴(あな)より大(おお)きい粒(つぶ)(泥(どろ)などの溶(と)けていない固体(こたい))をろ紙(し)の上(うえ)に残(のこ)し、水(みず)のような液体(えきたい)はろ紙(し)を通(とお)り抜(ぬ)ける。

  2. 海水(かいすい)を蒸留(じょうりゅう)すると、最初(さいしょ)に気体(きたい)になって出(で)てくるのはどの物質(ぶっしつ)か。

    • ◯ 砂(すな)
    • ◯ 水(みず)
    • ◯ 二酸化炭素(にさんかたんそ)
    • ◯ 塩化(えんか)ナトリウム

    正解:水
    蒸留(じょうりゅう)(新しいタブで開きます)は沸点(ふってん)の差(さ)を利用(りよう)する分離(ぶんり)法(ほう)。海水(かいすい)の中(なか)では水(みず)の沸点(ふってん)が最(もっと)も低(ひく)いため、水(みず)が先(さき)に気体(きたい)になって出(で)てくる。

  3. ヨウ素(そ)のように、固体(こたい)が液体(えきたい)にならずに直接(ちょくせつ)気体(きたい)になる性質(せいしつ)を利用(りよう)した分離(ぶんり)法(ほう)は何(なに)か。

    • ◯ 再結晶(さいけっしょう)
    • ◯ ろ過(か)
    • ◯ 抽出(ちゅうしゅつ)
    • ◯ 昇華法(しょうかほう)

    正解:昇華法
    固体(こたい)が液体(えきたい)にならずに直接(ちょくせつ)気体(きたい)になる性質(せいしつ)を昇華(しょうか)といい、この性質(せいしつ)を利用(りよう)する分離(ぶんり)法(ほう)を昇華法(しょうかほう)という。

  4. インクに含(ふく)まれる複数(ふくすう)の色素(しきそ)を分(わ)けるのに適(てき)した分離(ぶんり)法(ほう)は何(なに)か。

    • ◯ クロマトグラフィー
    • ◯ 昇華法(しょうかほう)
    • ◯ 蒸留(じょうりゅう)
    • ◯ ろ過(か)

    正解:クロマトグラフィー
    クロマトグラフィーは、紙(かみ)の上(うえ)を物質(ぶっしつ)が移動(いどう)する速(はや)さの差(さ)を利用(りよう)して、インクの色素(しきそ)のような混合物(こんごうぶつ)を分(わ)ける方法(ほうほう)である。

単元のポイント

  • ろ過(か) ろ紙(し)を使(つか)い、液体(えきたい)と溶(と)けていない固体(こたい)を粒(つぶ)の大(おお)きさの差(さ)で分(わ)ける
  • 蒸留(じょうりゅう)(新しいタブで開きます) 沸点(ふってん)の差(さ)を利用(りよう)。液体(えきたい)を気体(きたい)にして集(あつ)め、冷(ひ)やして再(ふたた)び液体(えきたい)にする。原油(げんゆ)を沸点(ふってん)の範囲(はんい)ごとに分(わ)ける分留(ぶんりゅう)も、この蒸留(じょうりゅう)の応用(おうよう)
  • 再結晶(さいけっしょう)(新しいタブで開きます) 温度(おんど)による溶解度(ようかいど)の差(さ)を利用(りよう)し、固体(こたい)にとけた不純物(ふじゅんぶつ)を取(と)り除(のぞ)いて純粋(じゅんすい)な結晶(けっしょう)を取(と)り出(だ)す
  • 抽出(ちゅうしゅつ) 溶媒(ようばい)への溶(と)けやすさの差(さ)を利用(りよう)し、目的(もくてき)の物質(ぶっしつ)だけを別(べつ)の溶媒(ようばい)に溶(と)かし出(だ)す
  • クロマトグラフィー 紙(かみ)やろ紙(し)の上(うえ)を物質(ぶっしつ)が移動(いどう)する速(はや)さの差(さ)を利用(りよう)し、インクの色素(しきそ)などを分(わ)ける
  • 昇華法(しょうかほう) 固体(こたい)が液体(えきたい)にならずに直接(ちょくせつ)気体(きたい)になる性質(せいしつ)(昇華(しょうか))を利用(りよう)し、ヨウ素(そ)などを分(わ)ける発展(はってん)的(てき)な方法(ほうほう)
問題を解く
単元のポイント
  • ろ過(か) ろ紙(し)を使(つか)い、液体(えきたい)と溶(と)けていない固体(こたい)を粒(つぶ)の大(おお)きさの差(さ)で分(わ)ける
  • 蒸留(じょうりゅう)(新しいタブで開きます) 沸点(ふってん)の差(さ)を利用(りよう)。液体(えきたい)を気体(きたい)にして集(あつ)め、冷(ひ)やして再(ふたた)び液体(えきたい)にする。原油(げんゆ)を沸点(ふってん)の範囲(はんい)ごとに分(わ)ける分留(ぶんりゅう)も、この蒸留(じょうりゅう)の応用(おうよう)
  • 再結晶(さいけっしょう)(新しいタブで開きます) 温度(おんど)による溶解度(ようかいど)の差(さ)を利用(りよう)し、固体(こたい)にとけた不純物(ふじゅんぶつ)を取(と)り除(のぞ)いて純粋(じゅんすい)な結晶(けっしょう)を取(と)り出(だ)す
  • 抽出(ちゅうしゅつ) 溶媒(ようばい)への溶(と)けやすさの差(さ)を利用(りよう)し、目的(もくてき)の物質(ぶっしつ)だけを別(べつ)の溶媒(ようばい)に溶(と)かし出(だ)す
  • クロマトグラフィー 紙(かみ)やろ紙(し)の上(うえ)を物質(ぶっしつ)が移動(いどう)する速(はや)さの差(さ)を利用(りよう)し、インクの色素(しきそ)などを分(わ)ける
  • 昇華法(しょうかほう) 固体(こたい)が液体(えきたい)にならずに直接(ちょくせつ)気体(きたい)になる性質(せいしつ)(昇華(しょうか))を利用(りよう)し、ヨウ素(そ)などを分(わ)ける発展(はってん)的(てき)な方法(ほうほう)