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単体(たんたい)・化合物(かごうぶつ)と同素体(どうそたい)

カワウソ先生元素(げんそ)記号(きごう)が1種類(しゅるい)だけなら単体(たんたい)、2種類(しゅるい)以上(いじょう)が結(むす)びついていれば化合物(かごうぶつ)。同(おな)じ元素(げんそ)でも結(むす)びつき方(かた)が違(ちが)えば性質(せいしつ)も変(か)わるよ。

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  1. 1種類(しゅるい)の元素(げんそ)だけでできた物質(ぶっしつ)が単体(たんたい)(新しいタブで開きます)、2種類(しゅるい)以上(いじょう)の元素(げんそ)が結合(けつごう)した物質(ぶっしつ)が化合物(かごうぶつ)。酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)(O₂)は単体(たんたい)、水(みず)(H₂O)は化合物(かごうぶつ)である。
  2. 同(おな)じ元素(げんそ)でできているのに、原子(げんし)の結合(けつごう)の仕方(しかた)や並(なら)び方(かた)が違(ちが)うために性質(せいしつ)が異(こと)なる単体(たんたい)どうしを同素体(どうそたい)という。
  3. 炭素(たんそ)の同素体(どうそたい)はダイヤモンドと黒鉛(こくえん)、硫黄(いおう)の同素体(どうそたい)は斜方硫黄(しゃほういおう)・単斜硫黄(たんしゃいおう)・ゴム状(じょう)硫黄(いおう)、リンの同素体(どうそたい)は黄(き)リンと赤(あか)リンなどがある。

詳しく

単体(たんたい)・化合物(かごうぶつ)・同素体(どうそたい)の見分(みわ)け方(かた)

1種類(しゅるい)の元素(げんそ)だけでできている物質(ぶっしつ)を単体(たんたい)という。酸素(さんそ)(O₂)・炭素(たんそ)(C)・鉄(てつ)(Fe)などがその例(れい)で、これ以上(いじょう)は別(べつ)の物質(ぶっしつ)に分解(ぶんかい)できない。2種類(しゅるい)以上(いじょう)の元素(げんそ)が化学(かがく)的(てき)に結(むす)びついた物質(ぶっしつ)を化合物(かごうぶつ)といい、水(みず)(H₂O)や二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO₂)のように、単体(たんたい)とは異(こと)なる性質(せいしつ)をもつ。

同(おな)じ元素(げんそ)でできた単体(たんたい)のうち、原子(げんし)の結合(けつごう)の仕方(しかた)や並(なら)び方(かた)(構造(こうぞう))が違(ちが)うために、色(いろ)・硬(かた)さ・電気(でんき)を通(とお)すかどうかなどの性質(せいしつ)が異(こと)なるものがある。これを同素体(どうそたい)という。中学(ちゅうがく)の原子(げんし)と分子(ぶんし)で学(まな)んだように、物質(ぶっしつ)を構成(こうせい)する元素(げんそ)の種類(しゅるい)は元素(げんそ)記号(きごう)で表(あらわ)され、周期(しゅうき)表(ひょう)に整理(せいり)されている。

単体(たんたい)や化合物(かごうぶつ)を構成(こうせい)している元素(げんそ)を確(たし)かめる方法(ほうほう)としては、炎色反応(えんしょくはんのう)(新しいタブで開きます)や難(なん)溶性(ようせい)の塩(えん)(新しいタブで開きます)の沈殿反応(ちんでんはんのう)がある(次(つぎ)のページでくわしく見(み)る)。同(おな)じ元素(げんそ)の単体(たんたい)どうしでも、原子(げんし)の結(むす)びつき方(かた)が違(ちが)えば別(べつ)の物質(ぶっしつ)(同素体(どうそたい))になる。

例(れい):炭素(たんそ)・硫黄(いおう)・リンの同素体(どうそたい)

炭素(たんそ)の同素体(どうそたい)の代表(だいひょう)はダイヤモンドと黒鉛(こくえん)(グラファイト)。ダイヤモンドは炭素(たんそ)原子(げんし)が正四面体(せいしめんたい)状(じょう)に規則正(きそくただ)しく結(むす)びついた網目(あみめ)構造(こうぞう)で、非常(ひじょう)に硬(かた)く電気(でんき)を通(とお)さない。黒鉛(こくえん)は炭素(たんそ)原子(げんし)が層状(そうじょう)のシートに結(むす)びつき、層(そう)どうしが滑(すべ)りやすいので鉛筆(えんぴつ)の芯(しん)に使(つか)われ、電気(でんき)を通(とお)すので電気(でんき)分解(ぶんかい)(新しいタブで開きます)の電極(でんきょく)にも使(つか)われる。

硫黄(いおう)の同素体(どうそたい)には、常温(じょうおん)で安定(あんてい)な黄色(きいろ)の結晶(けっしょう)である斜方硫黄(しゃほういおう)、高温(こうおん)で安定(あんてい)な針(はり)状(じょう)の結晶(けっしょう)の単斜硫黄(たんしゃいおう)、高温(こうおん)の硫黄(いおう)を急(きゅう)に冷(ひ)やしてできる、弾性(だんせい)のある褐色(かっしょく)固体(こたい)のゴム状(じょう)硫黄(いおう)がある。

リンの同素体(どうそたい)の代表(だいひょう)は、淡黄色(たんおうしょく)で空気中(くうきちゅう)で自然(しぜん)発火(はっか)しやすいため水中(すいちゅう)に保存(ほぞん)する黄(き)リンと、暗赤色(あんせきしょく)で空気中(くうきちゅう)でも安定(あんてい)な赤(あか)リン(マッチの材料(ざいりょう))だ。

酸素(さんそ)にも同素体(どうそたい)があり、ふだん空気中(くうきちゅう)にある酸素(さんそ)(O₂)と、強(つよ)い刺激(しげき)臭(しゅう)をもち殺菌力(さっきんりょく)があるオゾン(O₃)は、同(おな)じ酸素(さんそ)原子(げんし)でできているが、結(むす)びつく原子(げんし)の数(かず)が違(ちが)うために性質(せいしつ)が異(こと)なる。

硫黄とリンの同素体の色と状態Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ性質(せいしつ)が違(ちが)うのか

同素体(どうそたい)の性質(せいしつ)が違(ちが)う理由(りゆう)は、原子(げんし)の結合(けつごう)の仕方(しかた)や配列(はいれつ)(構造(こうぞう))の違(ちが)いにある。ダイヤモンドは1個(こ)の炭素(たんそ)原子(げんし)が4個(こ)の炭素(たんそ)原子(げんし)と強(つよ)く結(むす)びついた立体(りったい)の網目(あみめ)構造(こうぞう)なので硬(かた)い。黒鉛(こくえん)は炭素(たんそ)原子(げんし)が平面(へいめん)状(じょう)の層(そう)に結(むす)びつき、層(そう)と層(そう)の間(あいだ)の結(むす)びつきが弱(よわ)いためやわらかく、層(そう)の中(なか)を電子(でんし)が動(うご)けるため電気(でんき)を通(とお)す。

硫黄(いおう)やリンの同素体(どうそたい)も同(おな)じで、原子(げんし)の結(むす)びつき方(かた)や分子(ぶんし)の形(かたち)が違(ちが)うために、色(いろ)や硬(かた)さ、反応(はんのう)のしやすさといった性質(せいしつ)が変(か)わる。元素(げんそ)の種類(しゅるい)(原子(げんし)の種類(しゅるい))が同(おな)じであっても、構造(こうぞう)が違(ちが)えば別(べつ)の単体(たんたい)として扱(あつか)われる。

この違(ちが)いを理解(りかい)しておくと、化学(かがく)式(しき)(新しいタブで開きます)だけでは同(おな)じ元素(げんそ)に見(み)える物質(ぶっしつ)が、実際(じっさい)にはまったく違(ちが)う性質(せいしつ)をもつ理由(りゆう)が説明(せつめい)できる。

炭素の同素体(ダイヤモンドと黒鉛)の構造の違いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4次(つぎ)のうち、化合物(かごうぶつ)にあたる物質(ぶっしつ)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/elements-compounds-and-allotropes/?from=print#quiz

  1. 次(つぎ)のうち、化合物(かごうぶつ)にあたる物質(ぶっしつ)はどれか。

    • ◯ ダイヤモンド
    • ◯ 黒鉛(こくえん)
    • ◯ 酸素(さんそ)(O₂)
    • ◯ 水(みず)(H₂O)

    正解:水(H₂O)
    水(みず)(H₂O)は水素(すいそ)(新しいタブで開きます)と酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)という2種類(しゅるい)の元素(げんそ)が結合(けつごう)した化合物(かごうぶつ)(新しいタブで開きます)。酸素(さんそ)・ダイヤモンド・黒鉛(こくえん)はいずれも1種類(しゅるい)の元素(げんそ)だけでできた単体(たんたい)である。

  2. ダイヤモンドと黒鉛(こくえん)に共通(きょうつう)することは何(なに)か。

    • ◯ どちらも電気(でんき)を通(とお)さない
    • ◯ どちらも化合物(かごうぶつ)である
    • ◯ どちらも同(おな)じ元素(げんそ)(炭素(たんそ))の同素体(どうそたい)である
    • ◯ 色(いろ)がまったく同(おな)じである

    正解:どちらも同じ元素(炭素)の同素体である
    ダイヤモンドと黒鉛(こくえん)はどちらも炭素(たんそ)という同(おな)じ元素(げんそ)でできた単体(たんたい)だが、原子(げんし)の結(むす)びつき方(かた)が違(ちが)うため性質(せいしつ)が異(こと)なる同素体(どうそたい)である。

  3. 硫黄(いおう)の同素体(どうそたい)の組(く)み合(あ)わせとして正(ただ)しいのはどれか。

    • ◯ ダイヤモンドと黒鉛(こくえん)
    • ◯ 斜方硫黄(しゃほういおう)とゴム状(じょう)硫黄(いおう)
    • ◯ 酸素(さんそ)とオゾン
    • ◯ 黄(き)リンと赤(あか)リン

    正解:斜方硫黄とゴム状硫黄
    硫黄(いおう)の同素体(どうそたい)には、常温(じょうおん)で安定(あんてい)な斜方硫黄(しゃほういおう)、高温(こうおん)で安定(あんてい)な単斜硫黄(たんしゃいおう)、弾性(だんせい)のある褐色(かっしょく)固体(こたい)のゴム状(じょう)硫黄(いおう)がある。

  4. 酸素(さんそ)(O₂)とオゾン(O₃)の関係(かんけい)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 単体(たんたい)と化合物(かごうぶつ)の関係(かんけい)である
    • ◯ 混合物(こんごうぶつ)である
    • ◯ 別(べつ)の元素(げんそ)の化合物(かごうぶつ)である
    • ◯ 同(おな)じ元素(げんそ)(酸素(さんそ))の同素体(どうそたい)である

    正解:同じ元素(酸素)の同素体である
    酸素(さんそ)(O₂)とオゾン(O₃)はどちらも酸素(さんそ)原子(げんし)だけでできた単体(たんたい)で、結(むす)びつく原子(げんし)の数(かず)が違(ちが)う同素体(どうそたい)である。

単元のポイント

  • 単体(たんたい)(新しいタブで開きます) 1種類(しゅるい)の元素(げんそ)だけでできた物質(ぶっしつ)。酸素(さんそ)(O₂)・炭素(たんそ)(C)など
  • 化合物(かごうぶつ)(新しいタブで開きます) 2種類(しゅるい)以上(いじょう)の元素(げんそ)が化学(かがく)的(てき)に結(むす)びついた物質(ぶっしつ)。水(みず)(H₂O)・二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO₂)など
  • 同素体(どうそたい) 同(おな)じ元素(げんそ)の単体(たんたい)で、原子(げんし)の結合(けつごう)や並(なら)び方(かた)が違(ちが)うために性質(せいしつ)が異(こと)なるもの
  • 炭素(たんそ)の同素体(どうそたい) ダイヤモンド(正四面体(せいしめんたい)の網目(あみめ)構造(こうぞう)・硬(かた)い・電気(でんき)を通(とお)さない)と黒鉛(こくえん)(層状(そうじょう)構造(こうぞう)・やわらかい・電気(でんき)を通(とお)す)
  • 硫黄(いおう)・リンの同素体(どうそたい) 硫黄(いおう)は斜方硫黄(しゃほういおう)・単斜硫黄(たんしゃいおう)・ゴム状(じょう)硫黄(いおう)、リンは黄(き)リンと赤(あか)リン
問題を解く
単元のポイント
  • 単体(たんたい)(新しいタブで開きます) 1種類(しゅるい)の元素(げんそ)だけでできた物質(ぶっしつ)。酸素(さんそ)(O₂)・炭素(たんそ)(C)など
  • 化合物(かごうぶつ)(新しいタブで開きます) 2種類(しゅるい)以上(いじょう)の元素(げんそ)が化学(かがく)的(てき)に結(むす)びついた物質(ぶっしつ)。水(みず)(H₂O)・二酸化炭素(にさんかたんそ)(CO₂)など
  • 同素体(どうそたい) 同(おな)じ元素(げんそ)の単体(たんたい)で、原子(げんし)の結合(けつごう)や並(なら)び方(かた)が違(ちが)うために性質(せいしつ)が異(こと)なるもの
  • 炭素(たんそ)の同素体(どうそたい) ダイヤモンド(正四面体(せいしめんたい)の網目(あみめ)構造(こうぞう)・硬(かた)い・電気(でんき)を通(とお)さない)と黒鉛(こくえん)(層状(そうじょう)構造(こうぞう)・やわらかい・電気(でんき)を通(とお)す)
  • 硫黄(いおう)・リンの同素体(どうそたい) 硫黄(いおう)は斜方硫黄(しゃほういおう)・単斜硫黄(たんしゃいおう)・ゴム状(じょう)硫黄(いおう)、リンは黄(き)リンと赤(あか)リン