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粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)と物質(ぶっしつ)の三態(さんたい)

カワウソ先生温度(おんど)が上(あ)がるほど粒子(りゅうし)は激(はげ)しく動(うご)く。その動(うご)きが粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)に勝(か)つと、固体(こたい)→液体(えきたい)→気体(きたい)へ変(か)わるよ。

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  1. 物質(ぶっしつ)をつくる粒子(りゅうし)は温度(おんど)に関係(かんけい)なく常(つね)に運動(うんどう)している。この運動(うんどう)を熱運動(ねつうんどう)(新しいタブで開きます)といい、温度(おんど)が高(たか)いほど激(はげ)しくなる。
  2. 固体(こたい)は粒子(りゅうし)が規則正(きそくただ)しく並(なら)んで振動(しんどう)するだけだが、液体(えきたい)は粒子(りゅうし)が位置(いち)を変(か)えながら動(うご)き、気体(きたい)は粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)って自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)る。
  3. 香水(こうすい)のにおいが部屋(へや)に広(ひろ)がるように、粒子(りゅうし)が熱運動(ねつうんどう)によって自然(しぜん)に広(ひろ)がっていく現象(げんしょう)を拡散(かくさん)という。

詳しく

粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)のしくみ

物質(ぶっしつ)をつくる粒子(りゅうし)は、止(と)まっているように見(み)えても、実際(じっさい)には常(つね)に運動(うんどう)している。この運動(うんどう)を熱運動(ねつうんどう)といい、温度(おんど)が高(たか)いほど粒子(りゅうし)の運動(うんどう)(新しいタブで開きます)は激(はげ)しい。

固体(こたい)では、粒子(りゅうし)どうしが強(つよ)い引力(いんりょく)で引(ひ)き合(あ)い、規則正(きそくただ)しい配列(はいれつ)を保(たも)ったまま、それぞれの位置(いち)でわずかに振動(しんどう)している。液体(えきたい)になると、粒子(りゅうし)は引力(いんりょく)を保(たも)ちながらも位置(いち)を変(か)えられるようになり、比較的(ひかくてき)自由(じゆう)に動(うご)き回(まわ)る。気体(きたい)になると、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)が粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)るほど激(はげ)しくなり、粒子(りゅうし)は互(たが)いに離(はな)れて自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)る。

この固体(こたい)・液体(えきたい)・気体(きたい)の3つの状態(じょうたい)を物質(ぶっしつ)の三態(さんたい)という。温度(おんど)による状態変化(じょうたいへんか)は、粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)と熱運動(ねつうんどう)の激(はげ)しさの関係(かんけい)が変(か)わることで起(お)こる。中学(ちゅうがく)の状態変化(じょうたいへんか)で学(まな)んだように、状態(じょうたい)が変(か)わっても物質(ぶっしつ)そのもの(原子(げんし)や分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の種類(しゅるい))は変(か)わらない。これは燃焼(ねんしょう)(新しいタブで開きます)のように別(べつ)の物質(ぶっしつ)に変(か)わる化学(かがく)変化(へんか)とは違(ちが)う、物理(ぶつり)変化(へんか)である。

三態における粒子の熱運動の違いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):香水(こうすい)のにおいが広(ひろ)がる拡散(かくさん)

香水(こうすい)のふたを開(ひら)けてしばらく置(お)くと、においの粒子(りゅうし)が熱運動(ねつうんどう)によって自然(しぜん)に周(まわ)りへ広(ひろ)がっていき、やがて部屋(へや)全体(ぜんたい)でにおいが感(かん)じられるようになる。この現象(げんしょう)を拡散(かくさん)という。インクを水(みず)に落(お)としたときに色(いろ)が広(ひろ)がっていくのも同(おな)じしくみである。

拡散(かくさん)は温度(おんど)が高(たか)いほど速(はや)く進(すす)む。これは、温度(おんど)が高(たか)いほど粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなり、粒子(りゅうし)が速(はや)く広(ひろ)い範囲(はんい)まで移動(いどう)できるようになるためだ。

氷(こおり)を加熱(かねつ)すると、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなって規則正(きそくただ)しい配列(はいれつ)が崩(くず)れ、固体(こたい)から液体(えきたい)(水(みず))に変(か)わる。さらに加熱(かねつ)すると、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)が粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)り、液体(えきたい)から気体(きたい)(水蒸気(すいじょうき))に変(か)わる。融点(ゆうてん)(新しいタブで開きます)や沸点(ふってん)を境(さかい)に状態(じょうたい)が変(か)わるのは、その温度(おんど)で熱運動(ねつうんどう)の激(はげ)しさが粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)に打(う)ち勝(か)つからである。

香水のにおいが拡散する様子Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ状態(じょうたい)が変(か)わるのか

物質(ぶっしつ)の状態(じょうたい)が固体(こたい)・液体(えきたい)・気体(きたい)のどれになるかは、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)の激(はげ)しさと粒子間(りゅうしかん)に働(はたら)く引力(いんりょく)のつり合(あ)いで決(き)まる。引力(いんりょく)が熱運動(ねつうんどう)に勝(か)っていれば粒子(りゅうし)は集(あつ)まったまま(固体(こたい)・液体(えきたい))、熱運動(ねつうんどう)が引力(いんりょく)に勝(か)てば粒子(りゅうし)はばらばらに飛(と)び回(まわ)る状態(じょうたい)(気体(きたい))だ。

温度(おんど)を上(あ)げると熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなり、ある温度(おんど)(融点(ゆうてん)・沸点(ふってん))で引力(いんりょく)との力関係(ちからかんけい)が逆転(ぎゃくてん)して状態(じょうたい)が変(か)わる。温度(おんど)を下(さ)げれば逆(ぎゃく)のことが起(お)こり、気体(きたい)から液体(えきたい)、液体(えきたい)から固体(こたい)へと変(か)わる。

密度(みつど)(新しいタブで開きます)が状態(じょうたい)によって大(おお)きく変(か)わるのも、この粒子(りゅうし)の集(あつ)まり方(かた)の違(ちが)いが理由(りゆう)だ。気体(きたい)は粒子(りゅうし)がばらばらに広(ひろ)がっているため、同(おな)じ物質(ぶっしつ)の固体(こたい)や液体(えきたい)に比(くら)べて体積(たいせき)が大(おお)きく、密度(みつど)が小(ちい)さくなる。

確認問題

問題 1 / 4物質(ぶっしつ)の温度(おんど)が高(たか)くなると、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)はどうなるか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/thermal-motion-and-states-of-matter/?from=print#quiz

  1. 物質(ぶっしつ)の温度(おんど)が高(たか)くなると、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)はどうなるか。

    • ◯ 激(はげ)しくなる
    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 止(と)まる
    • ◯ 粒子(りゅうし)の数(かず)が減(へ)る

    正解:激しくなる
    温度(おんど)が高(たか)いほど、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)は激(はげ)しくなる。

  2. 気体(きたい)の状態(じょうたい)にある粒子(りゅうし)の運動(うんどう)の特徴(とくちょう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 引力(いんりょく)を保(たも)ちながら位置(いち)を変(か)えて動(うご)く
    • ◯ まったく運動(うんどう)していない
    • ◯ 粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)って自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)る
    • ◯ 規則正(きそくただ)しく並(なら)んでその場(ば)で振動(しんどう)している

    正解:粒子間の引力を振り切って自由に飛び回る
    気体(きたい)では、粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)が粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)るほど激(はげ)しくなり、粒子(りゅうし)は互(たが)いに離(はな)れて自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)る。

  3. 香水(こうすい)のにおいが、時間(じかん)がたつと部屋(へや)全体(ぜんたい)に広(ひろ)がって感(かん)じられるようになる現象(げんしょう)を何(なん)というか。

    • ◯ 拡散(かくさん)
    • ◯ 蒸留(じょうりゅう)
    • ◯ 再結晶(さいけっしょう)
    • ◯ 沈殿(ちんでん)

    正解:拡散
    粒子(りゅうし)が熱運動(ねつうんどう)(新しいタブで開きます)によって自然(しぜん)に広(ひろ)がっていく現象(げんしょう)を拡散(かくさん)という。香水(こうすい)のにおいが部屋(へや)に広(ひろ)がるのはこの例(れい)である。

  4. 氷(こおり)(固体(こたい))が加熱(かねつ)されて水(みず)(液体(えきたい))に変(か)わるとき、粒子(りゅうし)の様子(ようす)はどう変化(へんか)するか。

    • ◯ 熱運動(ねつうんどう)が止(と)まり、粒子(りゅうし)が完全(かんぜん)に固定(こてい)される
    • ◯ 熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなり、規則正(きそくただ)しい配列(はいれつ)が崩(くず)れる
    • ◯ 粒子(りゅうし)が別(べつ)の原子(げんし)に変(か)わる
    • ◯ 粒子(りゅうし)の数(かず)が増(ふ)える

    正解:熱運動が激しくなり、規則正しい配列が崩れる
    加熱(かねつ)すると粒子(りゅうし)の熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなり、固体(こたい)の規則正(きそくただ)しい配列(はいれつ)が崩(くず)れて、位置(いち)を変(か)えながら動(うご)ける液体(えきたい)になる。

単元のポイント

  • 熱運動(ねつうんどう)(新しいタブで開きます) 物質(ぶっしつ)をつくる粒子(りゅうし)が温度(おんど)に応(おう)じて常(つね)に行(おこな)っている運動(うんどう)。温度(おんど)が高(たか)いほど激(はげ)しい
  • 固体(こたい) 粒子(りゅうし)が規則正(きそくただ)しい配列(はいれつ)を保(たも)ったまま、その場(ば)で振動(しんどう)している状態(じょうたい)
  • 液体(えきたい) 粒子(りゅうし)が互(たが)いに引力(いんりょく)を保(たも)ちながらも位置(いち)を変(か)え、比較的(ひかくてき)自由(じゆう)に動(うご)ける状態(じょうたい)
  • 気体(きたい) 粒子(りゅうし)が粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)り、自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)っている状態(じょうたい)
  • 拡散(かくさん) 粒子(りゅうし)が熱運動(ねつうんどう)によって自然(しぜん)に広(ひろ)がっていく現象(げんしょう)
  • 物理(ぶつり)変化(へんか) 状態(じょうたい)が変(か)わっても物質(ぶっしつ)そのもの(原子(げんし)・分子(ぶんし)の種類(しゅるい))は変(か)わらない変化(へんか)。別(べつ)の物質(ぶっしつ)に変(か)わる化学(かがく)変化(へんか)とは区別(くべつ)される
問題を解く
単元のポイント
  • 熱運動(ねつうんどう)(新しいタブで開きます) 物質(ぶっしつ)をつくる粒子(りゅうし)が温度(おんど)に応(おう)じて常(つね)に行(おこな)っている運動(うんどう)。温度(おんど)が高(たか)いほど激(はげ)しい
  • 固体(こたい) 粒子(りゅうし)が規則正(きそくただ)しい配列(はいれつ)を保(たも)ったまま、その場(ば)で振動(しんどう)している状態(じょうたい)
  • 液体(えきたい) 粒子(りゅうし)が互(たが)いに引力(いんりょく)を保(たも)ちながらも位置(いち)を変(か)え、比較的(ひかくてき)自由(じゆう)に動(うご)ける状態(じょうたい)
  • 気体(きたい) 粒子(りゅうし)が粒子間(りゅうしかん)の引力(いんりょく)を振(ふ)り切(き)り、自由(じゆう)に飛(と)び回(まわ)っている状態(じょうたい)
  • 拡散(かくさん) 粒子(りゅうし)が熱運動(ねつうんどう)によって自然(しぜん)に広(ひろ)がっていく現象(げんしょう)
  • 物理(ぶつり)変化(へんか) 状態(じょうたい)が変(か)わっても物質(ぶっしつ)そのもの(原子(げんし)・分子(ぶんし)の種類(しゅるい))は変(か)わらない変化(へんか)。別(べつ)の物質(ぶっしつ)に変(か)わる化学(かがく)変化(へんか)とは区別(くべつ)される