三次の乗法公式と因数分解
ゾウ先生a³−b³を見たら、(a−b)と(a²+ab+b²)の積に分けられないか、まず疑ってみよう。
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- (a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³、(a−b)³=a³−3a²b+3ab²−b³は、分配法則(新しいタブで開きます)で導ける三次の乗法公式(新しいタブで開きます)。
- a³+b³=(a+b)(a²−ab+b²)、a³−b³=(a−b)(a²+ab+b²)は、3乗の和と差を因数分解(新しいタブで開きます)する公式。
- x³+8のような式は、2³の形を見つけて公式に当てはめると因数分解できる。
詳しく
公式
中学と数学Ⅰでは、(a+b)²や(ax+b)(cx+d)のような2次までの乗法公式を学んだ。ここからは、3乗(三次)の場合を見ていこう。
(a+b)³は、(a+b)×(a+b)×(a+b)を分配法則で順に展開すると、になる。(a−b)³も同じ手順でと求まる。
これを逆向きに読むと、3乗の和と差の因数分解の公式だ。、の2つで、下の図のように高さ(a−b)、幅a²・ab・b²の3つの帯の面積の合計でも確かめられる。
例題
例題:x³+8を因数分解せよ。
8=2³なので、x³+8=x³+2³とみて、a=x、b=2として公式に当てはめる。
。右辺を展開すると−2x²と2x²、4xと−4xがそれぞれ消えてx³+8に戻るので、確かめられる。
27x³−1も同じように、27x³=(3x)³、1=1³とみてと因数分解できる。
なぜそうなるか
(a+b)³を分配法則だけで展開した過程を、図で確かめてみよう。(a+b)を3回かけると、a・a・a、a・a・b、a・b・b、b・b・bの4種類の組み合わせが出てくる。
a・a・bの形になる組み合わせは、3つのaとbのうちどれをbにするかで3通りあるので3a²bに、a・b・bの形も同じ理由で3通りあるので3ab²になる。
下の図は、(a+b)³を4種類の直方体の体積の合計として表したものだ。a³とb³は1個ずつ、a²bとab²はそれぞれ3個ずつ集まって(a+b)³になる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/cubic-expansion-and-factoring/?from=print#quiz
a=5、b=2のとき、a³+b³の値を求めよ。
答え:____________
正解:133
a³+b³=(a+b)(a²−ab+b²)に代入すると(5+2)(25−10+4)=7×19=133。直接計算しても5³+2³=125+8=133になる。x³+1を因数分解すると、どれになるか。
- ◯ (x+1)(x²−x+1)
- ◯ (x−1)(x²+x+1)
- ◯ (x+1)(x²+x+1)
- ◯ (x+1)(x²−x−1)
正解:(x+1)(x²−x+1)
1=1³なので、a=x、b=1としてa³+b³=(a+b)(a²−ab+b²)に当てはめると(x+1)(x²−x+1)になる。2つ目はx³+2x²+2x+1、3つ目はx³−1、4つ目はx³−2x−1になり、どれもx³+1と一致しない。a=4のとき、(a−1)³の値を求めよ。
答え:____________
正解:27
(a−1)³=a³−3a²+3a−1に代入すると64−48+12−1=27。(a−1)=3を直接3乗しても27になる。x³−64を因数分解すると、どれになるか。
- ◯ (x+4)(x²−4x+16)
- ◯ (x−4)(x²+4x−16)
- ◯ (x−4)(x²+4x+16)
- ◯ (x−4)(x²−4x+16)
正解:(x−4)(x²+4x+16)
64=4³なので、a=x、b=4としてa³−b³=(a−b)(a²+ab+b²)に当てはめると(x−4)(x²+4x+16)になる。2つ目はab項の符号を取り違えた式、3つ目はx³+64、4つ目はx³−32x+64になり、どれもx³−64と一致しない。
単元のポイント
- 三次の乗法公式 (a+b)³や(a−b)³を展開する4つの公式
- 3乗の和の因数分解 a³+b³=(a+b)(a²−ab+b²)
- 3乗の差の因数分解 a³−b³=(a−b)(a²+ab+b²)