楕円
ゾウ先生楕円は焦点が2つあるのが放物線との大きな違いだよ。2点までの距離の和がいつも同じ、という性質で押さえよう。
30秒でつかむ
- 楕円は、2つの焦点F,F'までの距離PF+PF'の和が一定(=2a)になる点Pの軌跡(新しいタブで開きます)として定義する。
- 焦点がF(c,0)、F'(−c,0)のとき、楕円の方程式はx²/a²+y²/b²=1(b²=a²−c²)という標準形になる。
- x軸方向の軸を長軸、y軸方向の軸を短軸という。a>bのとき焦点はx軸上にある。
詳しく
公式
平面上に相異なる2定点F,F'を決める。
点Pから、Fまでの距離PFと、F'までの距離PF'の和が一定(=2a)になる点Pの集まりを楕円という。
このF,F'を焦点という。
焦点をF(c,0)、F'(−c,0)として座標を決め、から式を整理すると方程式が求まる。
とおくと、楕円の方程式はになる。
これを楕円の標準形という。
a>b>0のとき、x軸方向の軸(長さ2a)を長軸、y軸方向の軸(長さ2b)を短軸という。
このとき焦点はx軸上にあり、原点は長軸と短軸の交点になる。
例題
例題:焦点がF(3,0)、F'(−3,0)で、長軸の長さが10である楕円の方程式を求めよ。
長軸の長さが10なので、よってになる。
よりになる。
標準形に当てはめると、方程式はになる。
なぜそうなるか
短軸の端の点P(0,4)で、PF+PF'が本当に2a=10になるかを確かめよう。
焦点F(3,0)までの距離はになる。
焦点F'(−3,0)までの距離も、左右対称なので同じくになる。
和はで、2a=10と等しい。
短軸の端はF,F'から見てちょうど真ん中にあるため、2つの距離が等しくなる。
長軸の端でも同じ和になることは、座標を代入して確かめられる。
太陽の周りを回る惑星の軌道も、太陽を1つの焦点とする楕円に近い形だ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/ellipse/?from=print#quiz
楕円x²/25+y²/16=1の焦点の座標を(±c,0)とするとき、c²の値を求めよ。
答え:____________
正解:9
標準形でb²=a²−c²なので、c²=a²−b²=25−16=9。楕円x²/25+y²/16=1の焦点の座標を(±c,0)とするとき、cの値を求めよ。
答え:____________
正解:3
c²=a²−b²=25−16=9なので、c=3。楕円x²/25+y²/16=1上の点Pについて、2つの焦点F,F'までの距離PF+PF'の和を求めよ。
答え:____________
正解:10
a²=25よりa=5。楕円の定義からPF+PF'=2a=10。長軸の長さが10、短軸の長さが8である楕円(焦点がx軸上)の方程式として正しいものはどれか。
- ◯ x²/16+y²/25=1
- ◯ x²/5+y²/4=1
- ◯ x²/100+y²/64=1
- ◯ x²/25+y²/16=1
正解:x²/25+y²/16=1
長軸10より2a=10でa=5、短軸8より2b=8でb=4。標準形はx²/25+y²/16=1。
単元のポイント
- 焦点F,F' 楕円の定義のもとになる2つの定点
- 長軸・短軸 長い方の軸(2a)を長軸、短い方の軸(2b)を短軸という
- 標準形 焦点F(c,0),F'(−c,0)、b²=a²−c²のとき、x²/a²+y²/b²=1