軌跡
ゾウ先生軌跡の問題は、条件を満たす点を(x,y)とおく、が合言葉。
30秒でつかむ
- 軌跡とは、ある条件を満たす点全体の集まりで、求めた図形上のどの点も条件を満たすことを確かめて初めて軌跡だと言える。
- 2点から等しい距離にある点の軌跡は、2点を結ぶ線分の垂直二等分線(新しいタブで開きます)になる。
- 2点からの距離の比が一定(1でない)の点の軌跡は、アポロニウスの円という円になる。
詳しく
公式
中学では垂直二等分線や角の二等分線を作図で求め、数学Aでは角の二等分線と線分の比(新しいタブで開きます)の関係を学んだ。ここでは、条件を満たす点の集まり(軌跡)を、座標を使った式で求める。
軌跡を求める基本の手順は、条件を満たす点を(x,y)とおき、条件を式にして整理することだ。
例えば、2点A(0,0)、B(6,0)から等しい距離にある点Pの軌跡を考える。P(x,y)としてPA=PBの両辺を2乗すると、となり、整理すると、つまり線分ABの垂直二等分線になる。
ただし、式を整理しただけでは不十分で、求めた図形上のすべての点が、もとの条件を本当に満たすことまで確かめて初めて軌跡が求まったと言える。
例題
例題:2点A(0,0)、B(6,0)から、PA:PB=1:2になる点Pの軌跡を求めよ。
P(x,y)とすると、PB=2PAより。を整理するとになる。
これは中心(−2,0)、半径4の円で、アポロニウスの円と呼ばれる。実際に円上の点(2,0)で確かめると、PA=2、PB=4で比は1:2になっている。円上の別の点P(−2,4)でも同じように確かめられ、PA=2√5、PB=4√5で比は1:2だ。
なぜそうなるか
なぜ軌跡が直線や円になるかは、条件の式を整理した結果で決まる。等距離の条件は2乗の差を展開すると1次式が残るので直線に、距離の比の条件は展開すると(x−a)²+(y−b)²=r²の形が残るので円になる。
ただし、比が1:1(等距離)のときだけは、アポロニウスの円が直線(垂直二等分線)になる特別な場合だ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/locus/?from=print#quiz
2点A(0,0)、B(0,8)から等しい距離にある点の軌跡はどれか。
- ◯ 直線x=4
- ◯ 直線y=8
- ◯ 直線y=4
- ◯ 円x²+y²=16
正解:直線y=4
PA=PBの両辺を2乗して整理すると、y²=(y−8)²よりy=4になる。これはABの垂直二等分線(新しいタブで開きます)。2点A(0,0)、B(9,0)から、PA:PB=1:2になる点Pの軌跡の半径を求めよ。
答え:____________
正解:6
4PA²=PB²を整理すると(x+3)²+y²=36になり、中心(−3,0)、半径6の円(アポロニウスの円)になる。直線x=3上の点(3,10)は、2点A(0,0)、B(6,0)から等しい距離にあるか。
- ◯ 等しい(軌跡上にある)
- ◯ 判断できない
- ◯ PAの方が長い
- ◯ PBの方が長い
正解:等しい(軌跡上にある)
PA=√(3²+10²)=√109、PB=√(3²+10²)=√109で等しい。点(3,10)はx=3上にあるので、軌跡上の点が条件を満たすことが確かめられる。2点から等しい距離(比1:1)の点の軌跡はどんな図形か。
- ◯ 2直線
- ◯ 放物線
- ◯ 円
- ◯ 直線(垂直二等分線)
正解:直線(垂直二等分線)
距離の比が1:1のときは、アポロニウスの円が特別な場合として直線(垂直二等分線)になる。
単元のポイント
- 軌跡の求め方 条件を満たす点を(x,y)とおき、式を整理して図形を特定する
- 垂直二等分線の軌跡 2点から等しい距離の点の集まり
- アポロニウスの円 2点からの距離の比が一定(1でない)の点の集まり