三角関数のグラフ
ゾウ先生式の係数を1つずつ変えて、グラフがどこを伸び縮みさせるのか自分の手で確かめてみよう。
30秒でつかむ
- y=sinθ、y=cosθのグラフは、どちらも最大値1・最小値−1の間を周期2πで繰り返す波の形になる。
- y=2sinθは振幅が2倍、y=sin2θは周期が半分のπになるなど、係数はグラフの伸び縮みに対応する。
- y=tanθは周期πで、θ=π/2+nπのところで値が定義できず途切れる。
詳しく
公式
一般角θを横軸に、sinθ・cos(新しいタブで開きます)θ・tanθの値を縦軸にとると、三角関数のグラフが描ける。単位円(新しいタブで開きます)上の点は1回転すると元の位置に戻るので、、となり、どちらも周期の波の形になる。
y=sinθ、y=cosθのグラフは、どちらも最大値1・最小値−1の間を振れ動く。原点について点対称なy=sinθは奇関数、y軸について線対称なy=cosθは偶関数と呼ばれる形をしている。
tanθはで分母cosθが0になるため値が定義できず、そこを境に周期でグラフが途切れながら繰り返す。
例題
式の中の係数を変えると、グラフはどう変わるだろうか。y=2sinθは、y=sinθの値を2倍しているので、振れの大きさ(振幅)が1から2に広がる。
y=sin2θは、θが進むだけで2θが進み、もとの1周期分の変化を終えるので、周期がからに短くなる。
y=は、y=sinθのグラフをθ軸の正の方向にだけ平行移動した形になる。
観覧車のように一定の速さで回転する乗り物の高さも、時間に対して三角関数のグラフと同じ形で変化する周期的な事象の例だ。
なぜそうなるか
なぜy=sinθのグラフが周期2πで同じ形を繰り返すのか、単位円の動きから確かめよう。
単位円上の点は、θが2π増えるごとに同じ位置に戻る。そのy座標がsinθの値なので、グラフも2π進むごとに同じ高さの並びを繰り返す。
y=sin2θでグラフが縮むのは、θの増え方が2倍の速さでカウントされるからだ。θが進むと、2θは進んだことになり、sinの中の角が1周期分の半分進んでしまう。
このように、角についた係数は横方向の伸び縮み、sinの前につく係数は縦方向の伸び縮みという、別々の役割を持っている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/graphs-of-trigonometric-functions/?from=print#quiz
y=3sinθのグラフの最大値はいくつか。
- ◯ 1/3
- ◯ 1
- ◯ 2
- ◯ 3
正解:3
sinθの最大値は1なので、y=3sinθの最大値は3×1=3になる。y=cos3θの周期はどれか。
- ◯ 2π
- ◯ 3π
- ◯ 2/3π
- ◯ π/3
正解:2/3π
角についた係数3はθの進み方を3倍速くするので、周期は2πの1/3の2/3πになる。3πは3をかけてしまった誤り、2πは係数を無視した誤り。y=sin(θ−π/3)の周期はどれか。
- ◯ 2π
- ◯ π
- ◯ π/3
- ◯ 4π
正解:2π
θ−π/3はθ軸方向にπ/3だけ平行移動しただけで、角についた係数は1のまま変わらない。周期はy=sinθと同じ2πになる。観覧車の高さのように、一定時間ごとに同じ値を繰り返す現象を表すのに適した関数はどれか。
- ◯ 一次関数
- ◯ 二次関数
- ◯ 三角関数
- ◯ 指数関数
正解:三角関数
一次関数・二次関数(新しいタブで開きます)・指数関数は値が一方向に増え続けたり変わり続けたりする関数で、同じ値を繰り返さない。周期的に繰り返す現象は三角関数で表せる。
単元のポイント
- 周期 同じ形が繰り返される1サイクル分の長さ。sin・cosは2π、tanはπ
- 振幅 y=a sinθのaのように、グラフが振れる大きさを決める係数
- 位相のずれ(平行移動) y=sin(θ−c)は、θ軸方向にcだけ平行移動した形