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余弦(よげん)定理(ていり)

ゾウ先生角(かく)が90°ならcosA=0になって、見慣(みな)れた三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)の式(しき)に戻(もど)るよ。

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  1. 三角形(さんかくけい)ABCで、a²=b²+c²-2bc cos(新しいタブで開きます)Aなど、辺(へん)と角(かく)のcosを結(むす)びつける式(しき)が成(な)り立(た)つ。
  2. 2辺(へん)とその間(あいだ)の角(かく)がわかれば、余弦(よげん)定理(ていり)から残(のこ)りの辺(へん)の長(なが)さを求(もと)められる。
  3. 3辺(へん)の長(なが)さがわかれば、余弦(よげん)定理(ていり)を変形(へんけい)してcosAを求(もと)め、角(かく)の大(おお)きさや鋭角(えいかく)・鈍角(どんかく)を判定(はんてい)できる。

詳しく

公式(こうしき)

中学(ちゅうがく)では、直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)で三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)(新しいタブで開きます)a2+b2=c2a^2+b^2=c^2を学(まな)んだ。この定理(ていり)は、角(かく)が直角(ちょっかく)のときだけ使(つか)える式(しき)だった。

三角形(さんかくけい)ABCの辺(へん)a、b、cと、辺(へん)aと向(む)かい合(あ)う角(かく)Aについて、次(つぎ)の式(しき)が成(な)り立(た)つ。a2=b2+c2−2bccos⁡A\mathbf{a^2=b^2+c^2-2bc\cos A}。これを余弦(よげん)定理(ていり)という。bやcについても同(おな)じ形(かたち)の式(しき)が成(な)り立(た)つ。

A=90°A=90°のときcos⁡A=0\cos A=0なので、余弦(よげん)定理(ていり)はa2=b2+c2a^2=b^2+c^2になる。つまり余弦(よげん)定理(ていり)は、三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)を直角(ちょっかく)だけでなく一般(いっぱん)の角(かく)に広(ひろ)げたものといえる。

2辺(へん)と間(あいだ)の角(かく)がわかれば残(のこ)りの辺(へん)を、3辺(へん)がわかればcosAを逆(ぎゃく)に求(もと)めて角(かく)の大(おお)きさを、それぞれ計算(けいさん)できる。

辺a・b・cと角Aを結びつける余弦定理Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):三角形(さんかくけい)ABCでb=5b=5、c=8c=8、A=60°A=60°のとき、辺(へん)aの長(なが)さを求(もと)めよう。

余弦(よげん)定理(ていり)よりa2=52+82−2×5×8×cos⁡60°a^2=5^2+8^2-2\times5\times8\times\cos60°を計算(けいさん)する。=25+64−80×12=89−40=49=25+64-80\times\dfrac{1}{2}=89-40=49になる。よってa=7a=\mathbf{7}。

逆(ぎゃく)に、この三角形(さんかくけい)でcos⁡A\cos Aを求(もと)める。cos⁡A=b2+c2−a22bc\cos A=\dfrac{b^2+c^2-a^2}{2bc}という式(しき)を使(つか)う。計算(けいさん)するとcos⁡A=25+64−4980\cos A=\dfrac{25+64-49}{80}になる。=4080=12=\dfrac{40}{80}=\dfrac{1}{2}となる。これはA=60°A=60°と確(たし)かめられる。

b=5、c=8、A=60°からa=7を求めるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

余弦(よげん)定理(ていり)は、2辺(へん)とその間(あいだ)の角(かく)がわかっている三角形(さんかくけい)から、頂点(ちょうてん)に垂線(すいせん)を下(お)ろして直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)を作(つく)り、三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)を使(つか)うと導(みちび)ける。

垂線(すいせん)で三角形(さんかくけい)を2つの直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)に分(わ)けると、それぞれにcosAやsinAで表(あらわ)せる辺(へん)の長(なが)さが現(あらわ)れる。三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)を組(く)み合(あ)わせることでa2=b2+c2−2bccos⁡Aa^2=b^2+c^2-2bc\cos Aが得(え)られる。

角(かく)が直角(ちょっかく)から離(はな)れるほど、−2bccos⁡A-2bc\cos Aの項(こう)の大(おお)きさは変化(へんか)していく。鈍角(どんかく)ではcosAが負(ふ)になるので、aの2乗(じょう)はb²+c²より大(おお)きくなる。この符号(ふごう)の違(ちが)いが、3辺(へん)から鋭角(えいかく)・直角(ちょっかく)・鈍角(どんかく)を見分(みわ)ける手(て)がかりになる。

確認問題

問題 1 / 4三角形(さんかくけい)ABCで、b=5、c=8、A=60°のとき、辺(へん)aの長(なが)さを求(もと)めよ。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/law-of-cosines/?from=print#quiz

  1. 三角形(さんかくけい)ABCで、b=5、c=8、A=60°のとき、辺(へん)aの長(なが)さを求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:7
    a²=5²+8²-2×5×8×cos60°=25+64-80×(1/2)=89-40=49。よってa=7。

  2. a=5、b=6、c=7の三角形(さんかくけい)は、どれにあたるか。

    • ◯ 直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)
    • ◯ 鈍角(どんかく)三角形(さんかくけい)
    • ◯ 鋭角(えいかく)三角形(さんかくけい)
    • ◯ 三角形(さんかくけい)にならない

    正解:鋭角三角形
    最(もっと)も長(なが)い辺(へん)cと向(む)かい合(あ)う角(かく)Cについてcos(新しいタブで開きます)C=(25+36-49)/60=12/60=0.2>0。cosが正(せい)なのでCは鋭角(えいかく)。最大(さいだい)の角(かく)が鋭角(えいかく)なので、三角形(さんかくけい)全体(ぜんたい)も鋭角(えいかく)三角形(さんかくけい)。

  3. b=5、c=8、a=7の三角形(さんかくけい)で、cosAの値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:1/2
    cosA=(b²+c²-a²)/(2bc)=(25+64-49)/80=40/80=1/2。

  4. 余弦(よげん)定理(ていり)でA=90°のとき、a²=b²+c²-2bc cosAはどうなるか。

    • ◯ a²=b²-c²
    • ◯ a²=b²+c²(三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり))
    • ◯ a²=(b+c)²
    • ◯ a²=2bc

    正解:a²=b²+c²(三平方の定理)
    A=90°ではcosA=0なので、-2bc cosAの項(こう)が0になり、a²=b²+c²(三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)(新しいタブで開きます))になる。

単元のポイント

  • 余弦(よげん)定理(ていり) a²=b²+c²-2bc cosA(b²、c²についても同(おな)じ形(かたち)が成(な)り立(た)つ)
  • 三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)との関係(かんけい) A=90°ではcosA=0になり、a²=b²+c²になる
  • 角(かく)の判定(はんてい) cosAの符号(ふごう)で、Aが鋭角(えいかく)(正(せい))・直角(ちょっかく)(0)・鈍角(どんかく)(負(ふ))のどれかがわかる
問題を解く
単元のポイント
  • 余弦(よげん)定理(ていり) a²=b²+c²-2bc cosA(b²、c²についても同(おな)じ形(かたち)が成(な)り立(た)つ)
  • 三(さん)平方(へいほう)の定理(ていり)との関係(かんけい) A=90°ではcosA=0になり、a²=b²+c²になる
  • 角(かく)の判定(はんてい) cosAの符号(ふごう)で、Aが鋭角(えいかく)(正(せい))・直角(ちょっかく)(0)・鈍角(どんかく)(負(ふ))のどれかがわかる