余弦定理
ゾウ先生角が90°ならcosA=0になって、見慣れた三平方の定理の式に戻るよ。
30秒でつかむ
- 三角形ABCで、a²=b²+c²-2bc cos(新しいタブで開きます)Aなど、辺と角のcosを結びつける式が成り立つ。
- 2辺とその間の角がわかれば、余弦定理から残りの辺の長さを求められる。
- 3辺の長さがわかれば、余弦定理を変形してcosAを求め、角の大きさや鋭角・鈍角を判定できる。
詳しく
公式
中学では、直角三角形で三平方の定理(新しいタブで開きます)を学んだ。この定理は、角が直角のときだけ使える式だった。
三角形ABCの辺a、b、cと、辺aと向かい合う角Aについて、次の式が成り立つ。。これを余弦定理という。bやcについても同じ形の式が成り立つ。
のときなので、余弦定理はになる。つまり余弦定理は、三平方の定理を直角だけでなく一般の角に広げたものといえる。
2辺と間の角がわかれば残りの辺を、3辺がわかればcosAを逆に求めて角の大きさを、それぞれ計算できる。
例題
例題:三角形ABCで、、のとき、辺aの長さを求めよう。
余弦定理よりを計算する。になる。よって。
逆に、この三角形でを求める。という式を使う。計算するとになる。となる。これはと確かめられる。
なぜそうなるか
余弦定理は、2辺とその間の角がわかっている三角形から、頂点に垂線を下ろして直角三角形を作り、三平方の定理を使うと導ける。
垂線で三角形を2つの直角三角形に分けると、それぞれにcosAやsinAで表せる辺の長さが現れる。三平方の定理を組み合わせることでが得られる。
角が直角から離れるほど、の項の大きさは変化していく。鈍角ではcosAが負になるので、aの2乗はb²+c²より大きくなる。この符号の違いが、3辺から鋭角・直角・鈍角を見分ける手がかりになる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/law-of-cosines/?from=print#quiz
三角形ABCで、b=5、c=8、A=60°のとき、辺aの長さを求めよ。
答え:____________
正解:7
a²=5²+8²-2×5×8×cos60°=25+64-80×(1/2)=89-40=49。よってa=7。a=5、b=6、c=7の三角形は、どれにあたるか。
- ◯ 直角三角形
- ◯ 鈍角三角形
- ◯ 鋭角三角形
- ◯ 三角形にならない
正解:鋭角三角形
最も長い辺cと向かい合う角Cについてcos(新しいタブで開きます)C=(25+36-49)/60=12/60=0.2>0。cosが正なのでCは鋭角。最大の角が鋭角なので、三角形全体も鋭角三角形。b=5、c=8、a=7の三角形で、cosAの値を求めよ。
答え:____________
正解:1/2
cosA=(b²+c²-a²)/(2bc)=(25+64-49)/80=40/80=1/2。余弦定理でA=90°のとき、a²=b²+c²-2bc cosAはどうなるか。
- ◯ a²=b²-c²
- ◯ a²=b²+c²(三平方の定理)
- ◯ a²=(b+c)²
- ◯ a²=2bc
正解:a²=b²+c²(三平方の定理)
A=90°ではcosA=0なので、-2bc cosAの項が0になり、a²=b²+c²(三平方の定理(新しいタブで開きます))になる。
単元のポイント
- 余弦定理 a²=b²+c²-2bc cosA(b²、c²についても同じ形が成り立つ)
- 三平方の定理との関係 A=90°ではcosA=0になり、a²=b²+c²になる
- 角の判定 cosAの符号で、Aが鋭角(正)・直角(0)・鈍角(負)のどれかがわかる