正弦定理
ゾウ先生a/sinAが全部2Rに等しい、と1つの値さえ覚えれば残り2組も同じ値になるよ。
30秒でつかむ
- 三角形ABCで、a/sin(新しいタブで開きます)A=b/sinB=c/sinC=2R(Rは外接円の半径)が成り立つ。
- 2つの角と1つの辺がわかれば、正弦定理から残りの辺を求められる。
- 外接円は三角形の3つの頂点を通る円で、Rはその半径にあたる。
詳しく
公式
中学では、円に内接する図形の円周角(新しいタブで開きます)の性質を学んだ。ここでは、三角形の辺と角の関係を、その三角形の外接円と結びつける。
三角形ABCの3つの頂点A、B、Cをすべて通る円を外接円といい、その半径をRとする。このとき、辺aと向かい合う角Aについて次の関係が成り立つ。
が成り立つ。も成り立つ。これを正弦定理という。3組のうち、どれか1組の値がわかれば、2Rの値が決まる。
中学では三角形に外接する円や、A=B=Cの形の連立方程式をあまり扱っていない。まずは1組ずつ比をとる練習から始めるとよい。
例題
例題:三角形ABCで、、のとき、外接円の半径Rを求めよう。さらにのとき、辺bの長さも求めよう。
正弦定理よりである。計算すると。よって。
辺bについてもが成り立つ。これより。aが30°の対辺、bが90°の対辺(斜辺)になる三角形になっている。
なぜそうなるか
正弦定理は、三角形に外接する円をかくと見通しやすい。円周上のどの点から見ても、同じ弧に対する円周角は等しいという円周角の定理が背景にある。
外接円の直径を1辺とする直角三角形を作ると、その三角形のある角が、もとの三角形の角Aと等しくなる。直径に対する円周角は90°なので、直径という関係が導かれる。
外心・内心・重心や、円に内接する四角形(新しいタブで開きます)の性質は数学Aで習うよ。ここでは正弦定理と外接円の結びつきだけを押さえておけば十分。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/law-of-sines/?from=print#quiz
三角形ABCで、A=30°、a=4のとき、外接円の半径Rを求めよ。
答え:____________
正解:4
2R=a/sin(新しいタブで開きます)A=4/sin30°=4/(1/2)=8。よってR=4。上と同じ三角形ABC(A=30°、a=4、2R=8)でB=90°のとき、辺bの長さはどれか。
- ◯ 4√2
- ◯ 4
- ◯ 4√3
- ◯ 8
正解:8
b/sinB=2R=8なので、b=8×sin90°=8×1=8。三角形ABCで、a=6、sinA=1/3のとき、外接円の直径2Rを求めよ。
答え:____________
正解:18
2R=a/sinA=6/(1/3)=18。正弦定理a/sinA=2RのRは、三角形の何にあたるか。
- ◯ 重心から頂点までの距離
- ◯ 外心から辺までの距離
- ◯ 内接円の半径
- ◯ 外接円の半径
正解:外接円の半径
Rは三角形の3つの頂点をすべて通る外接円の半径。内心や重心の半径ではない。
単元のポイント
- 正弦定理 a/sinA=b/sinB=c/sinC=2R
- 外接円 三角形の3つの頂点をすべて通る円
- 外接円の半径R 正弦定理の2Rから求められる値