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不等式(ふとうしき)の表(あらわ)す領域(りょういき)

ゾウ先生境界(きょうかい)の直線(ちょくせん)や円(えん)をまず実線(じっせん)か点線(てんせん)かで描(えが)き分(わ)け、どちら側(がわ)を塗(ぬ)るかを1つの点(てん)で確(たし)かめよう。

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  1. y>mx+nの表(あらわ)す領域(りょういき)は、直線(ちょくせん)y=mx+nの上側(うわがわ)、y<mx+nは下側(したがわ)になる。
  2. 円(えん)の内部(ないぶ)はその円(えん)の方程式(ほうていしき)(新しいタブで開きます)の左辺(さへん)が半径(はんけい)の2乗(じょう)より小(ちい)さい側(がわ)、外部(がいぶ)は大(おお)きい側(がわ)になる。
  3. 線形(せんけい)計画(けいかく)法(ほう)では、いくつかの不等式(ふとうしき)が表(あらわ)す領域(りょういき)の中(なか)で、利益(りえき)などの式(しき)が最大(さいだい)・最小(さいしょう)になる点(てん)を探(さが)す。

詳しく

公式(こうしき)

数学(すうがく)Ⅰでは一次(いちじ)不等式(ふとうしき)(新しいタブで開きます)や二次(にじ)不等式(ふとうしき)(新しいタブで開きます)の解(かい)を数直線上(すうちょくせんじょう)に表(あらわ)した。ここでは、x、yの不等式(ふとうしき)を満(み)たす点(てん)の集(あつ)まりを、座標(ざひょう)平面上(へいめんじょう)の領域(りょういき)として表(あらわ)す。

直線(ちょくせん)y=mx+nに対(たい)して、y>mx+n\mathbf{y>mx+n}の表(あらわ)す領域(りょういき)は直線(ちょくせん)の上側(うわがわ)、y<mx+n\mathbf{y<mx+n}は下側(したがわ)になる。境界(きょうかい)は、不等号(ふとうごう)に=を含(ふく)むなら実線(じっせん)(含(ふく)む)、含(ふく)まないなら点線(てんせん)(含(ふく)まない)で描(えが)く。

円(えん)(x−a)²+(y−b)²=r²に対(たい)して、(x−a)2+(y−b)2<r2\mathbf{(x-a)^2+(y-b)^2<r^2}の表(あらわ)す領域(りょういき)は円(えん)の内部(ないぶ)、>r2>r^2なら外部(がいぶ)になる。

2つ以上(いじょう)の不等式(ふとうしき)が表(あらわ)す領域(りょういき)は、それぞれの領域(りょういき)が重(かさ)なる部分(ぶぶん)(共通(きょうつう)部分(ぶぶん))になる。

y>2x−1の表す領域は直線の上側Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):y>2x−1、x²+y²≤16を同時(どうじ)に満(み)たす領域(りょういき)を求(もと)めよ。

y>2x−1は直線(ちょくせん)y=2x−1の上側(うわがわ)(境界(きょうかい)は点線(てんせん))、x²+y²≤16は原点(げんてん)中心(ちゅうしん)・半径(はんけい)4の円(えん)の内部(ないぶ)と境界(きょうかい)(実線(じっせん))。原点(げんてん)(0,0)は0>−1、0≤16をどちらも満(み)たすので、原点(げんてん)を含(ふく)む側(がわ)が求(もと)める領域(りょういき)だ。

例題(れいだい):製品(せいひん)A、Bを1個(こ)作(つく)るのに原料(げんりょう)aが1kg・2kg、原料(げんりょう)bが3kg・1kgいる。1日(いちにち)に使(つか)える原料(げんりょう)は、aが200kg、bが400kgまで。1個(こ)あたりの利益(りえき)はAが2000円(えん)、Bが1000円(えん)のとき、利益(りえき)を最大(さいだい)にするには1日(いちにち)に何個(なんこ)ずつ作(つく)ればよいか。

Aをx個(こ)、Bをy個(こ)作(つく)るとすると、x+2y≤200\mathbf{x+2y\le200}、3x+y≤400\mathbf{3x+y\le400}、x≥0、y≥0。2つの境界(きょうかい)線(せん)の交点(こうてん)(120,40)で利益(りえき)P=2000x+1000yを調(しら)べると、P=280000\mathbf{P=280000}になり、ほかの頂点(ちょうてん)より大(おお)きい。Aを120個(こ)、Bを40個(こ)作(つく)ればよい。

利益が最大になる頂点を探すAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

なぜ最大値(さいだいち)が領域(りょういき)の頂点(ちょうてん)で決(き)まるかというと、利益(りえき)の式(しき)P=2000x+1000yを変形(へんけい)したy=−2x+P/1000は、傾(かたむ)き−2の直線(ちょくせん)だからだ。Pを大(おお)きくするほどこの直線(ちょくせん)は右上(みぎじょう)に動(うご)くので、領域(りょういき)からはみ出(だ)す直前(ちょくぜん)、頂点(ちょうてん)のどこかで最大(さいだい)のPが求(もと)まる。

不等号(ふとうごう)に=を含(ふく)むかどうかで境界(きょうかい)を含(ふく)むかが決(き)まるのも、数学(すうがく)Ⅰの一次(いちじ)不等式(ふとうしき)で等号(とうごう)の有無(うむ)が解(かい)に含(ふく)むかどうかを決(き)めていたのと同(おな)じ考(かんが)え方(かた)だ。

確認問題

問題 1 / 4y<−x+5の表(あらわ)す領域(りょういき)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/regions-represented-by-inequalities/?from=print#quiz

  1. y<−x+5の表(あらわ)す領域(りょういき)はどれか。

    • ◯ 直線(ちょくせん)y=−x+5の上側(うわがわ)
    • ◯ 円(えん)の内部(ないぶ)
    • ◯ 直線(ちょくせん)y=−x+5の下側(したがわ)
    • ◯ 円(えん)の外部(がいぶ)

    正解:直線y=−x+5の下側
    不等号(ふとうごう)が<(yが小(ちい)さい側(がわ))なので、直線(ちょくせん)y=−x+5の下側(したがわ)の領域(りょういき)になる。

  2. (x−1)²+(y+2)²>9の表(あらわ)す領域(りょういき)はどれか。

    • ◯ 中心(ちゅうしん)(1, −2)、半径(はんけい)3の円(えん)の外部(がいぶ)
    • ◯ 中心(ちゅうしん)(1, −2)、半径(はんけい)3の円(えん)の内部(ないぶ)
    • ◯ 中心(ちゅうしん)(−1, 2)、半径(はんけい)9の円(えん)の外部(がいぶ)
    • ◯ 中心(ちゅうしん)(1, −2)、半径(はんけい)9の円(えん)の外部(がいぶ)

    正解:中心(1, −2)、半径3の円の外部
    右辺(うへん)9は半径(はんけい)の2乗(じょう)なので半径(はんけい)は3。不等号(ふとうごう)が>(左辺(さへん)が大(おお)きい)なので、中心(ちゅうしん)(1,−2)、半径(はんけい)3の円(えん)の外部(がいぶ)になる。中心(ちゅうしん)の符号(ふごう)を取(と)り違(ちが)えたものや、9をそのまま半径(はんけい)としたものは誤(あやま)り。

  3. 点(てん)(1,3)はy>2x−1、x²+y²≤16の表(あらわ)す領域(りょういき)に入(はい)るか。

    • ◯ 入(はい)らない(y>2x−1を満(み)たさない)
    • ◯ 入(はい)る
    • ◯ 入(はい)らない(円(えん)の外(そと))
    • ◯ 判断(はんだん)できない

    正解:入る
    2×1−1=1なので3>1は成(な)り立(た)つ。1²+3²=10≤16も成(な)り立(た)つので、2つの不等式(ふとうしき)をどちらも満(み)たし領域(りょういき)に入(はい)る。

  4. 製品(せいひん)A、Bの例(れい)で、頂点(ちょうてん)(0,100)での利益(りえき)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:100000
    P=2000x+1000yにx=0、y=100を代入(だいにゅう)すると、P=2000×0+1000×100=100000円(えん)。頂点(ちょうてん)(120,40)の280000円(えん)より小(ちい)さい。

単元のポイント

  • 直線(ちょくせん)でできる領域(りょういき) y>mx+nは直線(ちょくせん)の上側(うわがわ)、y<mx+nは下側(したがわ)
  • 円(えん)でできる領域(りょういき) 内部(ないぶ)は中心(ちゅうしん)からの距離(きょり)がr未満(みまん)、外部(がいぶ)はr超(ちょう)
  • 線形(せんけい)計画(けいかく)法(ほう) いくつかの不等式(ふとうしき)が表(あらわ)す領域(りょういき)の中(なか)で利益(りえき)などを最大(さいだい)にする点(てん)を探(さが)す方法(ほうほう)
問題を解く
単元のポイント
  • 直線(ちょくせん)でできる領域(りょういき) y>mx+nは直線(ちょくせん)の上側(うわがわ)、y<mx+nは下側(したがわ)
  • 円(えん)でできる領域(りょういき) 内部(ないぶ)は中心(ちゅうしん)からの距離(きょり)がr未満(みまん)、外部(がいぶ)はr超(ちょう)
  • 線形(せんけい)計画(けいかく)法(ほう) いくつかの不等式(ふとうしき)が表(あらわ)す領域(りょういき)の中(なか)で利益(りえき)などを最大(さいだい)にする点(てん)を探(さが)す方法(ほうほう)