集合の要素の個数
ゾウ先生ベン図をかくと、どの部分を何回数えたかが目で見えるよ。
30秒でつかむ
- 集合Aの要素の個数をn(A)と書く。和集合の要素の個数はn(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)で求める。
- AとBに共通の要素がないときは、n(A∪B)=n(A)+n(B)になる。
- 全体集合をUとすると、Aの補集合の要素の個数はn(U)−n(A)になる。
詳しく
公式
数学Ⅰの集合と集合の演算(新しいタブで開きます)で学んだ∩(共通部分)・∪(和集合)・補集合の記号を、ここでは要素の個数を数えるために使おう。集合に入っている要素の個数をと書く。
との少なくとも一方に入る要素の個数を、和集合の要素の個数という。それはで求められる。との両方に入る要素を2回数えてしまう分を、最後に1回だけ引く。
とに共通の要素がないとき()は、引く部分が0なのでになる。全体集合をとすると、に入らない要素(の補集合)の個数はで求められる。
例題
例題:1から100までの自然数のうち、3の倍数(新しいタブで開きます)の集合を、5の倍数の集合をとする。、、、を求めよう。
3の倍数は3、6、9、…、99の33個なので、はだ。5の倍数は5、10、…、100の20個なので、はになる。
3と5の両方の倍数、つまり15の倍数は15、30、…、90の6個ある。だから、両方に入る要素の個数はだ。
公式にあてはめると、になる。1から100までで3の倍数でも5の倍数でもない数は、全体から引いて個だ。
なぜそうなるか
なぜを引くのか、図で確かめよう。
を数えるとき、の部分もいっしょに数えている。
を数えるときも、同じの部分をもう一度数えてしまう。
つまりの中では、の要素が2回ずつ数えられている。
だから最後にを1回だけ引けば、どの要素もちょうど1回だけ数えたことになる。
の要素のうち、にも入る部分を除けば、だけに入る要素の個数が求まる。それはという引き算だ。
補集合の公式も、同じ考え方で説明できる。
全体集合は、に入る部分と、入らない部分(の補集合)のちょうど2つに分かれる、という見方だ。
だからからを引けば、補集合の個数が残る。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/set-element-count/?from=print#quiz
1から100までの自然数のうち、3の倍数は何個あるか。
答え:____________
正解:33
100以下で最大の3の倍数(新しいタブで開きます)は99。3、6、…、99の個数は99÷3=33個。1から100までの自然数のうち、3の倍数だが5の倍数でない数は何個あるか。
答え:____________
正解:27
3の倍数は33個。そのうち5の倍数でもある(15の倍数の)6個を除くと33−6=27個。n(A∪B)を求める公式として正しいものはどれか。
- ◯ n(A)+n(B)−n(A∩B)
- ◯ n(A)×n(B)
- ◯ n(A)+n(B)
- ◯ n(A)−n(B)
正解:n(A)+n(B)−n(A∩B)
AとBの両方に入る要素はn(A)+n(B)の中で2回数えられているので、n(A∩B)を1回だけ引く。全体集合をU={1、2、…、100}とし、Aを3の倍数の集合とする。Uのうち3の倍数でない数は何個あるか。
答え:____________
正解:67
n(U)=100、n(A)=33なので、補集合の要素の個数はn(U)−n(A)=100−33=67個。
単元のポイント
- n(A) 集合Aに入っている要素の個数
- 和集合の要素の個数の公式 n(A∪B)=n(A)+n(B)−n(A∩B)
- 補集合の要素の個数の公式 n(U)−n(A)(Uは全体集合)