和の法則と積の法則
ゾウ先生「または」ならたし算、「そして」ならかけ算、と覚えると区別しやすいよ。
30秒でつかむ
- 同時に起こらない2つの場合の数は、たし算(和の法則)で求められる。
- 続けて起こる2つの場合の数は、かけ算(積の法則)で求められる。樹形図(新しいタブで開きます)の枝分かれと対応する。
- 約数の個数のように、積の法則だけで数えられる場合もある。
詳しく
公式
集合の要素の個数(新しいタブで開きます)で見た考え方を、もっと広く使えるようにしよう。あることがらの起こり方が通り、別のことがらの起こり方が通りあるとする。2つが同時に起こらないとき、どちらかが起こる場合の数は通り。これを和の法則という。このように同時に起こらない2つのことがらを、互いに排反であるという。
一方、あることがらの起こり方が通りあり、そのそれぞれについて別のことがらの起こり方が通りあるとする。2つが続けて起こる場合の数は通り。これを積の法則という。樹形図で、最初の枝が本、その先の枝がそれぞれ本に分かれる形と対応する。
3つ以上のことがらが続けて起こるときも積の法則をくり返し使える。約数の個数のように、ことがらを分けて積の法則だけで数えられる場合も多い。
例題
例題:箱が1号・2号・3号の3種類、リボンが赤・青の2種類あるとき、箱とリボンを1つずつ選ぶ組み合わせは何通りか。
箱の選び方は3通り。そのそれぞれについてリボンの選び方が2通りずつあるので、積の法則より通り。
次に、72の正の約数の個数を求めよう。72を素因数分解(新しいタブで開きます)するとになる。
約数はを0〜3個、を0〜2個かけ合わせてできる。だからの指数の選び方が4通り、の指数の選び方が3通り。積の法則より約数の個数は個。
なぜそうなるか
なぜ積の法則でかけ算になるのか、樹形図で確かめよう。最初のことがらの1つ1つの枝から、次のことがらの枝が同じ本数だけ分かれる。だから全体の枝の数は、本数どうしのかけ算になる。
和の法則は、2つのことがらが同時に起こらないからこそ使える。もし同時に起こることがあれば、集合の要素の個数のときと同じように、重なった分を引かないと数えすぎてしまう。
約数の個数に積の法則が使えるのは、の指数の選び方との指数の選び方が、互いに影響し合わず決まるからだ。どちらを先に選んでも、組み合わせ方の総数は変わらない。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/sum-and-product-principles/?from=print#quiz
1号・2号・3号の箱3種類と、赤・青のリボン2種類から1つずつ選んでラッピングする方法は何通りか。
答え:____________
正解:6
箱の選び方3通りのそれぞれにリボンの選び方が2通りずつあるので、積の法則より3×2=6通り。陸上部員8人、水泳部員5人のうち、どちらか一方の部から大会に出る代表1人を選ぶとき、選び方は何通りか(兼部している人はいない)。
答え:____________
正解:13
2つの部を兼ねる人がいないので、陸上部からの8通りと水泳部からの5通りは同時に起こらない。和の法則より8+5=13通り。90の正の約数の個数を求めよ。
答え:____________
正解:12
90=2×3²×5。指数の選び方は2が0〜1の2通り、3が0〜2の3通り、5が0〜1の2通りなので、積の法則より2×3×2=12個。同時に起こらない2つのことがらの場合の数を求めるときに使う法則はどれか。
- ◯ 積の法則
- ◯ 組合せの公式
- ◯ 包除原理
- ◯ 和の法則
正解:和の法則
同時に起こらない、つまり互いに排反な2つのことがらでは、どちらかが起こる場合の数はたし算で求められる(和の法則)。
単元のポイント
- 和の法則 同時に起こらない2つのことがらの場合の数は、たし算で求められる
- 積の法則 続けて起こる2つのことがらの場合の数は、かけ算で求められる
- 数え上げの原則 場合の数をもれなく重複なく数えるための、分類・対応づけ・規則的な列挙などの考え方