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重心(じゅうしん)

カンガルー先生重心(じゅうしん)は、その1点(てん)で支(ささ)えれば物体(ぶったい)がつり合(あ)う点(てん)。重心(じゅうしん)の真下(ました)が底面(ていめん)の外(そと)に出(で)ると、物体(ぶったい)は倒(たお)れるよ。

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  1. 物体(ぶったい)の各部分(かくぶぶん)に働(はたら)く重力(じゅうりょく)の合力(ごうりょく)(新しいタブで開きます)の作用(さよう)(新しいタブで開きます)点(てん)を重心(じゅうしん)という。重心(じゅうしん)の1点(てん)で支(ささ)えると、物体(ぶったい)は回(まわ)らずにつり合(あ)う。
  2. x軸上(じくじょう)の位置(いち)x₁、x₂にある質量(しつりょう)m₁、m₂の物体(ぶったい)の重心(じゅうしん)は xG=(m₁x₁+m₂x₂)/(m₁+m₂)。一様(いちよう)な棒(ぼう)の重心(じゅうしん)は中点(ちゅうてん)。
  3. 重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の内側(うちがわ)にあれば物体(ぶったい)は倒(たお)れず、外側(そとがわ)に出(で)ると倒(たお)れる。重心(じゅうしん)が低(ひく)く底面(ていめん)が広(ひろ)いほど倒(たお)れにくい。

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詳しく

重心(じゅうしん)の位置(いち)の求(もと)め方(かた)

物体(ぶったい)の各部分(かくぶぶん)には重力(じゅうりょく)が働(はたら)く。これらの重力(じゅうりょく)の合力(ごうりょく)が働(はたら)く点(てん)を重心(じゅうしん)という。重心(じゅうしん)で物体(ぶったい)を支(ささ)えると、各部分(かくぶぶん)に働(はたら)く重力(じゅうりょく)によるモーメントの和(わ)が0になり、物体(ぶったい)は回(まわ)らずにつり合(あ)う。

x軸上(じくじょう)の位置(いち)x1x_1、x2x_2に質量(しつりょう)m1m_1、m2m_2の物体(ぶったい)があるとき、重心(じゅうしん)の位置(いち)xGx_Gは、重心(じゅうしん)のまわりで重力(じゅうりょく)によるモーメントがつり合(あ)うことからxG=m1x1+m2x2m1+m2x_G=\dfrac{m_1x_1+m_2x_2}{m_1+m_2}と求(もと)められる。

一様(いちよう)な棒(ぼう)の重心(じゅうしん)は中点(ちゅうてん)、一様(いちよう)な長方形(ちょうほうけい)の板(いた)の重心(じゅうしん)は対角線(たいかくせん)の交点(こうてん)にある。重心(じゅうしん)は質量(しつりょう)の大(おお)きい側(がわ)に寄(よ)り、輪(わ)のように物体(ぶったい)の外(そと)にくることもある。

例題(れいだい):おもりを付(つ)けた棒(ぼう)と倒(たお)れる傾(かたむ)き

例題(れいだい)1:長(なが)さ0.60mの軽(かる)い棒(ぼう)の左端(ひだりはし)に1.0kg、右端(みぎはし)に2.0kgのおもりを付(つ)けた。左端(ひだりはし)を原点(げんてん)にすると、xG=1.0×0+2.0×0.601.0+2.0=x_G=\dfrac{1.0\times0+2.0\times0.60}{1.0+2.0}=0.40mで、重(おも)いほうに寄(よ)る。

例題(れいだい)2:質量(しつりょう)2.0kg、長(なが)さ1.0mの一様(いちよう)な棒(ぼう)の右端(みぎはし)に、質量(しつりょう)3.0kgの小球(しょうきゅう)を付(つ)けた。棒(ぼう)の重心(じゅうしん)は中点(ちゅうてん)(左端(ひだりはし)から0.50m)なので、全体(ぜんたい)の重心(じゅうしん)はxG=2.0×0.50+3.0×1.02.0+3.0=x_G=\dfrac{2.0\times0.50+3.0\times1.0}{2.0+3.0}=0.80m(左端(ひだりはし)から)。

例題(れいだい)3:幅(はば)0.20m、高(たか)さ0.40mの一様(いちよう)な直方体(ちょくほうたい)を、すべらない板(いた)にのせて板(いた)を傾(かたむ)けていく。重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が下側(したがわ)の角(かく)を越(こ)えると倒(たお)れるので、倒(たお)れ始(はじ)める傾(かたむ)きθ\thetaはtan⁡θ=0.100.20=\tan\theta=\dfrac{0.10}{0.20}=0.50のとき(約(やく)27°)。

2つのおもりを付けた棒の重心(重いほうに寄る)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

重心(じゅうしん)が低(ひく)いと倒(たお)れにくいのはなぜか

物体(ぶったい)を少(すこ)し傾(かたむ)けたとき、重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の内側(うちがわ)にあれば、重力(じゅうりょく)によるモーメントは物体(ぶったい)をもとに戻(もど)す向(む)きに働(はたら)く。鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の外(そと)に出(で)ると、モーメントは倒(たお)す向(む)きに変(か)わり、物体(ぶったい)は倒(たお)れる。

倒(たお)れ始(はじ)める角度(かくど)は、重心(じゅうしん)の高(たか)さと底面(ていめん)の幅(はば)で決(き)まる。重心(じゅうしん)が低(ひく)いほど、また底面(ていめん)が広(ひろ)いほど、大(おお)きく傾(かたむ)けないと鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の外(そと)に出(で)ないので、倒(たお)れにくい。

重(おも)い物(もの)を棚(たな)の下(した)の段(だん)に入(い)れるのも、トラックが荷物(にもつ)を低(ひく)く積(つ)むのも、重心(じゅうしん)を下(さ)げて倒(たお)れにくくするためだ。地震(じしん)に備(そな)えて家具(かぐ)を壁(かべ)に固定(こてい)するのも、倒(たお)れる向(む)きのモーメントを支(ささ)える工夫(くふう)になる。

重心を通る鉛直線と底面(幅0.20m・高さ0.40m)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4長(なが)さ0.90mの軽(かる)い棒(ぼう)の左端(ひだりはし)に2.0kg、右端(みぎはし)に1.0kgのおもりを付(つ)けた。全体(ぜんたい)の重心(じゅうしん)は左端(ひだりはし)から何(なん)mの位置(いち)にあるか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/center-of-gravity/?from=print#quiz

  1. 長(なが)さ0.90mの軽(かる)い棒(ぼう)の左端(ひだりはし)に2.0kg、右端(みぎはし)に1.0kgのおもりを付(つ)けた。全体(ぜんたい)の重心(じゅうしん)は左端(ひだりはし)から何(なん)mの位置(いち)にあるか。

    答え:____________

    正解:0.30
    左端(ひだりはし)を原点(げんてん)にすると xG=(2.0×0+1.0×0.90)÷(2.0+1.0)=0.30m。重(おも)い左端(ひだりはし)の側(がわ)に寄(よ)る。

  2. 質量(しつりょう)3.0kg、長(なが)さ1.2mの一様(いちよう)な棒(ぼう)の左端(ひだりはし)に、質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)を付(つ)けた。全体(ぜんたい)の重心(じゅうしん)は左端(ひだりはし)から何(なん)mの位置(いち)にあるか。

    答え:____________

    正解:0.45
    棒(ぼう)の重心(じゅうしん)は中点(ちゅうてん)(左端(ひだりはし)から0.60m)。xG=(3.0×0.60+1.0×0)÷(3.0+1.0)=1.8÷4.0=0.45m。

  3. 幅(はば)0.40m、高(たか)さ0.50mの一様(いちよう)な直方体(ちょくほうたい)を、すべらない板(いた)にのせ、板(いた)をゆっくり傾(かたむ)けていく。直方体(ちょくほうたい)が倒(たお)れ始(はじ)めるときの板(いた)の傾(かたむ)きθについて、tanθの値(あたい)はいくらか。

    答え:____________

    正解:0.8
    重心(じゅうしん)は直方体(ちょくほうたい)の中心(ちゅうしん)。重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が下側(したがわ)の角(かく)を通(とお)るとき、tanθ=(幅(はば)の半分(はんぶん))÷(高(たか)さの半分(はんぶん))=0.40÷0.50=0.80。

  4. 床(ゆか)に置(お)いた物体(ぶったい)を倒(たお)れにくくするには、どうすればよいか。

    • ◯ 重心(じゅうしん)を低(ひく)くし、底面(ていめん)を広(ひろ)くする
    • ◯ 重心(じゅうしん)を高(たか)くし、底面(ていめん)をせまくする
    • ◯ 重心(じゅうしん)の位置(いち)は倒(たお)れやすさに関係(かんけい)しない
    • ◯ 重心(じゅうしん)を高(たか)くし、底面(ていめん)を広(ひろ)くする

    正解:重心を低くし、底面を広くする
    重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の外(そと)に出(で)ると倒(たお)れる。重心(じゅうしん)が低(ひく)く底面(ていめん)が広(ひろ)いほど、大(おお)きく傾(かたむ)けないと外(そと)に出(で)ないので倒(たお)れにくい。

単元のポイント

  • 重心(じゅうしん) 重力(じゅうりょく)の合力(ごうりょく)の作用(さよう)点(てん)
  • 重心(じゅうしん)の位置(いち) xG=(m₁x₁+m₂x₂)/(m₁+m₂)
  • 一様(いちよう)な物体(ぶったい) 棒(ぼう)は中点(ちゅうてん)、長方形(ちょうほうけい)の板(いた)は対角線(たいかくせん)の交点(こうてん)
  • 倒(たお)れない条件(じょうけん) 重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の内側(うちがわ)を通(とお)る
問題を解く
単元のポイント
  • 重心(じゅうしん) 重力(じゅうりょく)の合力(ごうりょく)の作用(さよう)点(てん)
  • 重心(じゅうしん)の位置(いち) xG=(m₁x₁+m₂x₂)/(m₁+m₂)
  • 一様(いちよう)な物体(ぶったい) 棒(ぼう)は中点(ちゅうてん)、長方形(ちょうほうけい)の板(いた)は対角線(たいかくせん)の交点(こうてん)
  • 倒(たお)れない条件(じょうけん) 重心(じゅうしん)を通(とお)る鉛直線(えんちょくせん)が底面(ていめん)の内側(うちがわ)を通(とお)る