
重心
カンガルー先生重心は、その1点で支えれば物体がつり合う点。重心の真下が底面の外に出ると、物体は倒れるよ。
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- 物体の各部分に働く重力の合力(新しいタブで開きます)の作用(新しいタブで開きます)点を重心という。重心の1点で支えると、物体は回らずにつり合う。
- x軸上の位置x₁、x₂にある質量m₁、m₂の物体の重心は xG=(m₁x₁+m₂x₂)/(m₁+m₂)。一様な棒の重心は中点。
- 重心を通る鉛直線が底面の内側にあれば物体は倒れず、外側に出ると倒れる。重心が低く底面が広いほど倒れにくい。
詳しく
重心の位置の求め方
物体の各部分には重力が働く。これらの重力の合力が働く点を重心という。重心で物体を支えると、各部分に働く重力によるモーメントの和が0になり、物体は回らずにつり合う。
x軸上の位置、に質量、の物体があるとき、重心の位置は、重心のまわりで重力によるモーメントがつり合うことからと求められる。
一様な棒の重心は中点、一様な長方形の板の重心は対角線の交点にある。重心は質量の大きい側に寄り、輪のように物体の外にくることもある。
例題:おもりを付けた棒と倒れる傾き
例題1:長さ0.60mの軽い棒の左端に1.0kg、右端に2.0kgのおもりを付けた。左端を原点にすると、0.40mで、重いほうに寄る。
例題2:質量2.0kg、長さ1.0mの一様な棒の右端に、質量3.0kgの小球を付けた。棒の重心は中点(左端から0.50m)なので、全体の重心は0.80m(左端から)。
例題3:幅0.20m、高さ0.40mの一様な直方体を、すべらない板にのせて板を傾けていく。重心を通る鉛直線が下側の角を越えると倒れるので、倒れ始める傾きは0.50のとき(約27°)。
重心が低いと倒れにくいのはなぜか
物体を少し傾けたとき、重心を通る鉛直線が底面の内側にあれば、重力によるモーメントは物体をもとに戻す向きに働く。鉛直線が底面の外に出ると、モーメントは倒す向きに変わり、物体は倒れる。
倒れ始める角度は、重心の高さと底面の幅で決まる。重心が低いほど、また底面が広いほど、大きく傾けないと鉛直線が底面の外に出ないので、倒れにくい。
重い物を棚の下の段に入れるのも、トラックが荷物を低く積むのも、重心を下げて倒れにくくするためだ。地震に備えて家具を壁に固定するのも、倒れる向きのモーメントを支える工夫になる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/center-of-gravity/?from=print#quiz
長さ0.90mの軽い棒の左端に2.0kg、右端に1.0kgのおもりを付けた。全体の重心は左端から何mの位置にあるか。
答え:____________
正解:0.30
左端を原点にすると xG=(2.0×0+1.0×0.90)÷(2.0+1.0)=0.30m。重い左端の側に寄る。質量3.0kg、長さ1.2mの一様な棒の左端に、質量1.0kgの小球を付けた。全体の重心は左端から何mの位置にあるか。
答え:____________
正解:0.45
棒の重心は中点(左端から0.60m)。xG=(3.0×0.60+1.0×0)÷(3.0+1.0)=1.8÷4.0=0.45m。幅0.40m、高さ0.50mの一様な直方体を、すべらない板にのせ、板をゆっくり傾けていく。直方体が倒れ始めるときの板の傾きθについて、tanθの値はいくらか。
答え:____________
正解:0.8
重心は直方体の中心。重心を通る鉛直線が下側の角を通るとき、tanθ=(幅の半分)÷(高さの半分)=0.40÷0.50=0.80。床に置いた物体を倒れにくくするには、どうすればよいか。
- ◯ 重心を低くし、底面を広くする
- ◯ 重心を高くし、底面をせまくする
- ◯ 重心の位置は倒れやすさに関係しない
- ◯ 重心を高くし、底面を広くする
正解:重心を低くし、底面を広くする
重心を通る鉛直線が底面の外に出ると倒れる。重心が低く底面が広いほど、大きく傾けないと外に出ないので倒れにくい。
単元のポイント
- 重心 重力の合力の作用点
- 重心の位置 xG=(m₁x₁+m₂x₂)/(m₁+m₂)
- 一様な物体 棒は中点、長方形の板は対角線の交点
- 倒れない条件 重心を通る鉛直線が底面の内側を通る