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波(なみ)の回折(かいせつ)

カンガルー先生すき間(ま)の幅(はば)が波長(はちょう)より広(ひろ)いとまっすぐ通(とお)り抜(ぬ)け、波長(はちょう)に近(ちか)いくらい狭(せま)いほど裏側(うらがわ)まで大(おお)きく広(ひろ)がる。音(おと)は波長(はちょう)が長(なが)いから回(まわ)り込(こ)みやすいんだ。

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  1. 波(なみ)が障害物(しょうがいぶつ)のすき間(ま)や端(はじ)を通(とお)りすぎるとき、まっすぐ進(すす)むだけでなく、障害物(しょうがいぶつ)の裏側(うらがわ)にも波(なみ)が広(ひろ)がって伝(つた)わる現象(げんしょう)を**回折(かいせつ)**という。
  2. 回折(かいせつ)の目立(めだ)ちやすさは、すき間(ま)の幅(はば)Wと波長(はちょう)(新しいタブで開きます)λの比(ひ)で決(き)まり、**Wがλに近(ちか)いほど(すき間(ま)が狭(せま)いほど)よく回折(かいせつ)し**、Wがλより十分(じゅうぶん)広(ひろ)いとほとんど回折(かいせつ)せずまっすぐ進(すす)む。
  3. 回折(かいせつ)はホイヘンスの原理(げんり)(新しいタブで開きます)で説明(せつめい)できる。すき間(ま)を通(とお)った波面上(はめんじょう)の各(かく)点(てん)が新(あたら)しい素(そ)元(もと)波(なみ)の源(みなもと)になり、すき間(ま)の両端(りょうたん)からの素(そ)元(もと)波(なみ)が裏側(うらがわ)にも広(ひろ)がって届(とど)くために起(お)こる。

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詳しく

波(なみ)の回折(かいせつ)とすき間(ま)の幅(はば)

波(なみ)が、板(いた)にあけたすき間(ま)や、障害物(しょうがいぶつ)の端(はじ)を通(とお)りすぎるとき、まっすぐ進(すす)むだけでなく、障害物(しょうがいぶつ)の裏側(うらがわ)(直進(ちょくしん)したのでは届(とど)かないはずの場所(ばしょ))にも波(なみ)が広(ひろ)がって伝(つた)わる。この現象(げんしょう)を回折(かいせつ)という。

回折(かいせつ)がどれくらい目立(めだ)つかは、すき間(ま)の幅(はば)Wと波長(はちょう)λの比(ひ)で決(き)まる。Wがλに近(ちか)いほど(すき間(ま)が狭(せま)いほど)回折(かいせつ)は目立(めだ)ち、波(なみ)は裏側(うらがわ)まで大(おお)きく広(ひろ)がる。反対(はんたい)にWがλより十分(じゅうぶん)大(おお)きいと、波(なみ)はほとんどそのまままっすぐ進(すす)み、裏側(うらがわ)にはあまり広(ひろ)がらない。

音(おと)は波長(はちょう)(数(すう)cmから数(すう)m)が可視光(かしこう)(1μm以下(いか))よりずっと長(なが)いため、ドアのすき間(ま)や塀(へい)の角(かく)でも回折(かいせつ)が目立(めだ)ち、音源(おんげん)が見(み)えない場所(ばしょ)まで聞(き)こえることが多(おお)い。

すき間の幅と波の回折(波長2.0cm・幅1.5cmと20cm)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):すき間(ま)の幅(はば)と波長(はちょう)の比(ひ)

例題(れいだい)1:波長(はちょう)2.0cmの水面(すいめん)波(なみ)が、幅(はば)1.5cmのすき間(ま)を通(とお)るとき、すき間(ま)の幅(はば)と波長(はちょう)の比(ひ)は1.52.0=\dfrac{1.5}{2.0}=0.75。1に近(ちか)い値(あたい)なので、すき間(ま)の裏側(うらがわ)まで波(なみ)がよく広(ひろ)がる(回折(かいせつ)が目立(めだ)つ)。

例題(れいだい)2:同(おな)じ波長(はちょう)2.0cmの水面(すいめん)波(なみ)が、幅(はば)20cmの広(ひろ)いすき間(ま)を通(とお)るときは、比(ひ)は1.52.0\dfrac{1.5}{2.0}ではなく2.020=0.10\dfrac{2.0}{20}=0.10と小(ちい)さくなり、波(なみ)はほぼまっすぐ進(すす)んで、裏側(うらがわ)への広(ひろ)がりはわずかになる。

すき間(ま)を狭(せま)くするほど、すき間(ま)自体(じたい)が1つの点(てん)波源(はげん)に近(ちか)づき、そこから円形(えんけい)に広(ひろ)がる波(なみ)が出(で)るようになる。

なぜすき間(ま)が狭(せま)いほど回折(かいせつ)するのか

ホイヘンスの原理(げんり)で考(かんが)える。すき間(ま)を通(とお)った瞬間(しゅんかん)の波面(はめん)の上(うえ)にも、無数(むすう)の点(てん)があり、それぞれが新(あたら)しい素(そ)元(もと)波(なみ)の源(みなもと)になる。すき間(ま)の幅(はば)Wが波長(はちょう)λより十分(じゅうぶん)広(ひろ)いと、波面上(はめんじょう)の多(おお)くの点(てん)から出(で)る素(そ)元(もと)波(なみ)が重(かさ)なり合(あ)い、全体(ぜんたい)としてほぼもとの向(む)きへまっすぐ進(すす)む波面(はめん)が再現(さいげん)されるしくみだ。

すき間(ま)が狭(せま)くなり、幅(はば)Wが波長(はちょう)λに近(ちか)づくと、波面上(はめんじょう)の点(てん)の数(かず)が少(すく)なくなって、素(そ)元(もと)波(なみ)どうしがまっすぐ進(すす)む方向(ほうこう)だけに重(かさ)なりきれなくなる。すき間(ま)の両端(りょうたん)に近(ちか)い点(てん)から出(で)た素(そ)元(もと)波(なみ)が、まっすぐ進(すす)む方向(ほうこう)からそれた向(む)きにも強(つよ)く広(ひろ)がって残(のこ)るため、裏側(うらがわ)まで波(なみ)が伝(つた)わる。

すき間(ま)がさらに狭(せま)く、波長(はちょう)よりずっと小(ちい)さくなると、すき間(ま)全体(ぜんたい)が実質(じっしつ)1つの点(てん)波源(はげん)とみなせるようになり、そこから半円(はんえん)状(じょう)に波(なみ)が広(ひろ)がる、回折(かいせつ)がもっとも目立(めだ)つ状態(じょうたい)になる。

確認問題

問題 1 / 3すき間(ま)を通(とお)る波(なみ)の回折(かいせつ)は、すき間(ま)の幅(はば)が波長(はちょう)と比(くら)べてどうなるほど目立(めだ)つか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/diffraction-of-waves/?from=print#quiz

  1. すき間(ま)を通(とお)る波(なみ)の回折(かいせつ)は、すき間(ま)の幅(はば)が波長(はちょう)と比(くら)べてどうなるほど目立(めだ)つか。

    • ◯ 狭(せま)いほど目立(めだ)つ(波長(はちょう)に近(ちか)いほど)
    • ◯ 幅(はば)には関係(かんけい)しない
    • ◯ 広(ひろ)いほど目立(めだ)つ
    • ◯ 波長(はちょう)の2倍(ばい)のときだけ目立(めだ)つ

    正解:狭いほど目立つ(波長に近いほど)
    すき間(ま)の幅(はば)Wが波長(はちょう)(新しいタブで開きます)λに近(ちか)い(狭(せま)い)ほど回折(かいせつ)は目立(めだ)ち、波(なみ)が裏側(うらがわ)まで大(おお)きく広(ひろ)がる。Wがλより十分(じゅうぶん)広(ひろ)いとほぼまっすぐ進(すす)む。

  2. 波長(はちょう)2.0cmの水面(すいめん)波(なみ)が、幅(はば)1.5cmのすき間(ま)を通(とお)る。すき間(ま)の幅(はば)は波長(はちょう)の何倍(なんばい)か。

    答え:____________

    正解:0.75
    1.5÷2.0=0.75倍(ばい)。1に近(ちか)い値(あたい)なので、すき間(ま)の裏側(うらがわ)まで波(なみ)がよく広(ひろ)がる(回折(かいせつ)が目立(めだ)つ)。

  3. ホイヘンスの原理(げんり)で、波(なみ)が狭(せま)いすき間(ま)を通(とお)ると裏側(うらがわ)まで広(ひろ)がる理由(りゆう)を説明(せつめい)すると、どれが正(ただ)しいか。

    • ◯ すき間(ま)を通(とお)った波面上(はめんじょう)の点(てん)が出(だ)す素(そ)元(もと)波(なみ)が、まっすぐ進(すす)む方向(ほうこう)からそれた向(む)きにも強(つよ)く広(ひろ)がって残(のこ)るから
    • ◯ すき間(ま)を通(とお)るときだけ波源(はげん)から新(あたら)しい波(なみ)が生(う)まれるから
    • ◯ すき間(ま)を通(とお)ると波(なみ)の速(はや)さがつねに2倍(ばい)になるから
    • ◯ すき間(ま)を通(とお)ると振動数(しんどうすう)が変(か)わるから

    正解:すき間を通った波面上の点が出す素元波が、まっすぐ進む方向からそれた向きにも強く広がって残るから
    すき間(ま)が狭(せま)く点(てん)の数(かず)が少(すく)ないと、素(そ)元(もと)波(なみ)(新しいタブで開きます)どうしがまっすぐ進(すす)む方向(ほうこう)だけに重(かさ)なりきれず、すき間(ま)の端(はじ)からの素(そ)元(もと)波(なみ)が裏側(うらがわ)にも広(ひろ)がって伝(つた)わる。

単元のポイント

  • 回折(かいせつ) 波(なみ)が障害物(しょうがいぶつ)のすき間(ま)や端(はし)の裏側(うらがわ)まで広(ひろ)がって伝(つた)わる現象(げんしょう)
  • 回折(かいせつ)の目立(めだ)ちやすさ すき間(ま)の幅(はば)Wが波長(はちょう)λに近(ちか)いほど目立(めだ)つ
問題を解く
単元のポイント
  • 回折(かいせつ) 波(なみ)が障害物(しょうがいぶつ)のすき間(ま)や端(はし)の裏側(うらがわ)まで広(ひろ)がって伝(つた)わる現象(げんしょう)
  • 回折(かいせつ)の目立(めだ)ちやすさ すき間(ま)の幅(はば)Wが波長(はちょう)λに近(ちか)いほど目立(めだ)つ