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運動(うんどう)量(りょう)と力積(りきせき)

カンガルー先生運動(うんどう)量(りょう)はmv、力積(りきせき)はFΔt。打(う)ち返(かえ)すと速度(そくど)の向(む)きが変(か)わるから、正(せい)の向(む)きを決(き)めてから引(ひ)き算(ざん)しよう。

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  1. 質量(しつりょう)mの物体(ぶったい)が速度(そくど)(新しいタブで開きます)vで動(うご)くとき、mvを運動(うんどう)量(りょう)という。単位(たんい)はkg·m/sで、速度(そくど)と同(おな)じ向(む)きをもつベクトルである。
  2. 力(ちから)Fが時間(じかん)Δtのあいだ働(はたら)くとき、FΔtを力積(りきせき)という。単位(たんい)はN·sで、物体(ぶったい)の運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)は、その間(あいだ)に受(う)けた力積(りきせき)に等(ひと)しい。
  3. 力(ちから)が時間(じかん)とともに変(か)わるときは、F-tグラフとt軸(じく)で囲(かこ)まれた面積(めんせき)が力積(りきせき)になる。面積(めんせき)を時間(じかん)で割(わ)ると平均(へいきん)の力(ちから)が求(もと)まる。

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詳しく

運動(うんどう)量(りょう)と力積(りきせき)の関係(かんけい)

質量(しつりょう)mmの物体(ぶったい)が速度(そくど)v⃗\vec{v}で動(うご)いているとき、p⃗=mv⃗\vec{p}=m\vec{v}を運動(うんどう)量(りょう)という。単位(たんい)はkg·m/sで、運動(うんどう)量(りょう)は速度(そくど)と同(おな)じ向(む)きをもつベクトルとして扱(あつか)う。

物体(ぶったい)に力(ちから)F⃗\vec{F}が時間(じかん)Δt\Delta tのあいだ働(はたら)いたとき、F⃗Δt\vec{F}\Delta tを力積(りきせき)という。単位(たんい)はN·s(kg·m/sと同(おな)じ)で、力積(りきせき)は力(ちから)と同(おな)じ向(む)きをもつ。

運動(うんどう)方程式(ほうていしき)(新しいタブで開きます)ma⃗=F⃗m\vec{a}=\vec{F}にa⃗=v′⃗−v⃗Δt\vec{a}=\dfrac{\vec{v'}-\vec{v}}{\Delta t}を入(い)れ、両辺(りょうへん)にΔt\Delta tをかけるとmv′⃗−mv⃗=F⃗Δtm\vec{v'}-m\vec{v}=\vec{F}\Delta tが得(え)られる。運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)は、その間(あいだ)に受(う)けた力積(りきせき)に等(ひと)しい。これを運動(うんどう)量(りょう)と力積(りきせき)の関係(かんけい)という。

一直線上(いっちょくせんじょう)の運動(うんどう)では、向(む)きを正負(せいふ)の符号(ふごう)で表(あらわ)す。はじめに動(うご)いていた向(む)きを正(せい)にとると、逆(ぎゃく)向(む)きにはね返(かえ)った後(あと)の速度(そくど)は負(ふ)の値(あたい)になる。

打ち返したボールの運動量の変化と力積(0.15kg・40m/s→50m/s)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):打(う)ち返(かえ)したボールとF-tグラフ

例題(れいだい)1:質量(しつりょう)0.15kgのボールが右向(みぎむ)きに40m/sで飛(と)んできて、バットで打(う)ち返(かえ)され、左向(ひだりむ)きに50m/sで飛(と)んでいった。右向(みぎむ)きを正(せい)とすると、運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)は0.15×(−50)−0.15×40=−13.50.15\times(-50)-0.15\times40=-13.5kg·m/s。ボールが受(う)けた力積(りきせき)は左向(ひだりむ)きに13.5N·sとなる。

バットとボールが触(ふ)れていた時間(じかん)が0.010sなら、ボールが受(う)けた平均(へいきん)の力(ちから)は13.5÷0.010=135013.5\div0.010=1350Nで、向(む)きは左向(ひだりむ)きになる。

例題(れいだい)2:力(ちから)が時間(じかん)とともに変(か)わるとき、力積(りきせき)はF-tグラフ(力(ちから)と時間(じかん)のグラフ)とt軸(じく)で囲(かこ)まれた面積(めんせき)で表(あらわ)される。静止(せいし)していた質量(しつりょう)0.20kgのボールに、0.020sの間(あいだ)に0から最大(さいだい)600Nまで増(ふ)えてまた0に戻(もど)る力(ちから)(グラフは三角形(さんかくけい))が働(はたら)いた。力積(りきせき)は12×600×0.020=6.0\dfrac{1}{2}\times600\times0.020=6.0N·sなので、打(う)ち出(だ)された速(はや)さは6.0÷0.20=6.0\div0.20=30m/s。

このときの平均(へいきん)の力(ちから)は、三角形(さんかくけい)と同(おな)じ面積(めんせき)をもつ長方形(ちょうほうけい)の高(たか)さにあたり、6.0÷0.020=3006.0\div0.020=300Nと求(もと)められる。

F-tグラフの面積が力積になる(最大600N・0.020s)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜクッションで衝撃(しょうげき)がやわらぐのか

動(うご)いている物体(ぶったい)を止(と)めるとき、運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)mv′⃗−mv⃗m\vec{v'}-m\vec{v}は止(と)め方(かた)によらず同(おな)じになる。必要(ひつよう)な力積(りきせき)FΔtF\Delta tが同(おな)じなら、力(ちから)が働(はたら)く時間(じかん)Δt\Delta tを長(なが)くするほど、平均(へいきん)の力(ちから)FFは小(ちい)さくて済(す)む。

自動車(じどうしゃ)のエアバッグや、ボールを受(う)けるときに手(て)を後(うし)ろへ引(ひ)く動作(どうさ)は、ぶつかっている時間(じかん)を長(なが)くして、体(からだ)が受(う)ける力(ちから)を小(ちい)さくするくふうである。

反対(はんたい)に、バットやラケットで強(つよ)く打(う)ち返(かえ)したいときは、短(みじか)い時間(じかん)に大(おお)きな力(ちから)を加(くわ)える。打(う)ち返(かえ)すと速度(そくど)の向(む)きが逆(ぎゃく)になるので、その場(ば)で止(と)めるときより運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)が大(おお)きく、必要(ひつよう)な力積(りきせき)も大(おお)きい。

確認問題

問題 1 / 4質量(しつりょう)0.20kgのボールが右向(みぎむ)きに20m/sで壁(かべ)にぶつかり、左向(ひだりむ)きに15m/sではね返(かえ)った。ボールが壁(かべ)から受(う)けた力積(りきせき)の大(おお)きさは何(なん)N·sか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/impulse-and-change-in-momentum/?from=print#quiz

  1. 質量(しつりょう)0.20kgのボールが右向(みぎむ)きに20m/sで壁(かべ)にぶつかり、左向(ひだりむ)きに15m/sではね返(かえ)った。ボールが壁(かべ)から受(う)けた力積(りきせき)の大(おお)きさは何(なん)N·sか。

    答え:____________

    正解:7.0
    右向(みぎむ)きを正(せい)とすると、運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)は0.20×(−15)−0.20×20=−7.0kg·m/s。力積(りきせき)は左向(ひだりむ)きに7.0N·s。はね返(かえ)ると速度(そくど)(新しいタブで開きます)の向(む)きが逆(ぎゃく)になるので、速(はや)さを足(た)し合(あ)わせる形(かたち)になる。

  2. 静止(せいし)していた質量(しつりょう)0.50kgのボールをけったところ、足(あし)が触(ふ)れていた0.040sの間(あいだ)に速(はや)さが12m/sになった。ボールが受(う)けた平均(へいきん)の力(ちから)の大(おお)きさは何(なん)Nか。

    答え:____________

    正解:150
    運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)は0.50×12−0=6.0kg·m/sで、これが力積(りきせき)FΔtに等(ひと)しい。F=6.0÷0.040=150N。

  3. 静止(せいし)していた質量(しつりょう)0.25kgの物体(ぶったい)に、0.050sの間(あいだ)に0から最大(さいだい)400Nまで増(ふ)えてまた0に戻(もど)る力(ちから)が働(はたら)いた。F-tグラフは三角形(さんかくけい)になる。力(ちから)を受(う)けた後(あと)の物体(ぶったい)の速(はや)さは何(なん)m/sか。

    答え:____________

    正解:40
    力積(りきせき)はF-tグラフの三角形(さんかくけい)の面積(めんせき)で、½×400×0.050=10N·s。静止(せいし)から動(うご)き出(だ)したので、0.25×v=10より v=40m/s。

  4. エアバッグが、衝突(しょうとつ)したときに体(からだ)が受(う)ける衝撃(しょうげき)をやわらげる理由(りゆう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 体(からだ)の速度(そくど)の向(む)きを変(か)えずに速(はや)くするから
    • ◯ 体(からだ)の質量(しつりょう)を小(ちい)さくするから
    • ◯ 力積(りきせき)は同(おな)じでも、力(ちから)が働(はたら)く時間(じかん)を長(なが)くするから
    • ◯ 体(からだ)が受(う)ける力積(りきせき)を0にするから

    正解:力積は同じでも、力が働く時間を長くするから
    止(と)まるまでの運動(うんどう)量(りょう)の変化(へんか)(=力積(りきせき)FΔt)は止(と)め方(かた)によらず同(おな)じ。力(ちから)が働(はたら)く時間(じかん)Δtを長(なが)くすれば、平均(へいきん)の力(ちから)Fは小(ちい)さくなる。

単元のポイント

  • 運動(うんどう)量(りょう) p=mv(単位(たんい) kg·m/s・速度(そくど)と同(おな)じ向(む)き)
  • 力積(りきせき) FΔt(単位(たんい) N·s・力(ちから)と同(おな)じ向(む)き)
  • 運動(うんどう)量(りょう)と力積(りきせき)の関係(かんけい) mv'−mv=FΔt
  • F-tグラフ 囲(かこ)まれた面積(めんせき)=力積(りきせき)
問題を解く
単元のポイント
  • 運動(うんどう)量(りょう) p=mv(単位(たんい) kg·m/s・速度(そくど)と同(おな)じ向(む)き)
  • 力積(りきせき) FΔt(単位(たんい) N·s・力(ちから)と同(おな)じ向(む)き)
  • 運動(うんどう)量(りょう)と力積(りきせき)の関係(かんけい) mv'−mv=FΔt
  • F-tグラフ 囲(かこ)まれた面積(めんせき)=力積(りきせき)