
運動量保存則
カンガルー先生作用と反作用の力積は打ち消し合う。だから衝突の前と後で、運動量の和は同じになるよ。
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- 2つの物体が衝突すると、互いに受ける力は作用(新しいタブで開きます)・反作用で大きさが等しく向きが逆なので、受ける力積(新しいタブで開きます)も打ち消し合う。
- 外力を受けない(外力の力積が無視できる)とき、m₁v₁+m₂v₂=m₁v₁'+m₂v₂'が成り立つ。これを運動量保存則という。
- 静止していた物体が分裂すると運動量の和は0のままなので、分かれた部分は質量に反比例する速さで逆向きに動く。
詳しく
運動量保存則
2つの物体A・Bが衝突すると、AはBから力を、BはAから力を受ける(作用・反作用の法則)。2つの力は同じ時間だけ働くので、AとBが受ける力積は大きさが等しく、向きが逆になる。
そのため、Aの運動量が増えた分だけBの運動量が減り、運動量の和は変わらない。物体系が外から力を受けないとき、が成り立つ。これを運動量保存則という。
物体どうしが及ぼし合う力を内力、物体系の外から受ける力を外力という。内力は運動量の和を変えない。衝突のように短い時間のできごとなら、外力の力積は小さく、運動量の和は保存するとみなせることが多い。
例題:衝突・連結・分裂
例題1:なめらかな水平面上で、右向きに4.0m/sで進む質量2.0kgの台車Aが、左向きに1.0m/sで進む質量3.0kgの台車Bと正面衝突した。衝突後、Aは左向きに0.50m/sで動いた。右向きを正とするとで、m/s。Bは右向きに2.0m/sで動く。
例題2:右向きに3.0m/sで進む質量2.0kgの台車Aが、静止している質量1.0kgの台車Bにぶつかって連結した。より、連結した後の速さは2.0m/s。
例題3:静止していた質量5.0kgの物体が、内部のばねの力で2.0kgと3.0kgの2つに分かれ、2.0kgの部分が右向きに6.0m/sで動き出した。はじめの運動量の和は0なのでで、m/s。3.0kgの部分は左向きに4.0m/sで動く。
なぜ運動量の和は変わらないのか
Aが受けた力積はAの運動量の変化に、Bが受けた力積はBの運動量の変化に等しい。2つを足すと打ち消し合い、運動量の変化の和は0になる。
衝突の途中で力の大きさが時間とともにどう変わっても、作用と反作用はいつも同じ大きさで逆向きなので、この打ち消し合いは崩れない。だから衝突の間の力を知らなくても、前後の速度(新しいタブで開きます)だけで計算できる。
分裂でも同じ考え方を使う。静止していた物体が分かれても運動量の和は0のままなので、分かれた部分は互いに逆向きに飛び出し、軽い部分ほど速く動く。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/conservation-of-momentum/?from=print#quiz
なめらかな水平面上で、右向きに4.0m/sで進む質量3.0kgの台車が、静止している質量1.0kgの台車にぶつかって連結した。連結した後の速さは何m/sか。
答え:____________
正解:3.0
運動量保存則より 3.0×4.0+1.0×0=(3.0+1.0)V。12=4.0V なので V=3.0m/s。静止していた質量6.0kgの物体が2.0kgと4.0kgの2つに分かれ、2.0kgの部分が左向きに9.0m/sで動き出した。4.0kgの部分の速さは何m/sか。
答え:____________
正解:4.5
はじめの運動量(新しいタブで開きます)の和は0。右向きを正とすると 0=2.0×(−9.0)+4.0v で v=4.5m/s(右向き)。なめらかな水平面上で、右向きに5.0m/sで進む質量1.0kgの小球Aと、左向きに1.0m/sで進む質量2.0kgの小球Bが正面衝突した。衝突後、Aは左向きに1.0m/sで動いた。衝突後のBの速さは何m/sか。
答え:____________
正解:2.0
右向きを正とする。衝突前の運動量の和は 1.0×5.0+2.0×(−1.0)=3.0。衝突後は 1.0×(−1.0)+2.0v_B'=3.0 なので v_B'=2.0m/s(右向き)。2つの物体が衝突するとき、運動量の和が衝突の前後で保存するための条件として正しいものはどれか。
- ◯ 物体系が外力を受けない(外力の力積が無視できる)こと
- ◯ 衝突後に2つの物体がはね返ること
- ◯ 2つの物体の質量が等しいこと
- ◯ 衝突の前後で運動エネルギーの和が等しいこと
正解:物体系が外力を受けない(外力の力積が無視できる)こと
内力(作用(新しいタブで開きます)・反作用)の力積は打ち消し合うので、外力の力積が無視できれば運動量の和は保存する。質量やはね返り方、運動エネルギー(新しいタブで開きます)が保存するかどうかには関係しない。
単元のポイント
- 運動量保存則 m₁v₁+m₂v₂=m₁v₁'+m₂v₂'
- 内力 物体どうしが及ぼし合う力(運動量の和を変えない)
- 外力 物体系の外から受ける力
- 分裂 はじめの運動量の和が0なら、分裂した後の和も0