
種間関係と生態的地位
カエル先生資源の使い方が似た種ほど競争が激しい。少しずつ違う使い方をする種は共存できるよ。
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- 資源の利用様式が似た異種の個体群の間で**種間競争**が起こり、生態的地位が重なる2種の競争では一方が排除される**競争的排除**が起こる。
- 生息場所を違える**すみわけ**や食物を違える**食いわけ**によって、資源の利用様式を違えると競争的排除を避けて共存でき、種が占める位置づけを**生態的地位(ニッチ)**という。
- 被食者と捕食者の個体数は、捕食者の変動が被食者の変動よりやや遅れる形で、周期(新しいタブで開きます)的に増減を繰り返す。
詳しく
種間競争と競争的排除
資源(食物や生活空間など)を利用する様式が似た異種の個体群の間で起こる競争を種間競争という。
ゾウリムシを使った実験では、同じ水槽で近縁の2種を一緒に飼育すると、一方の種だけが生き残り他方が消えてしまうことが知られている。このように生態的地位が重なる2種が競争した結果、一方が排除されることを競争的排除という。
競争的排除が起こるのは、資源の利用様式が似ている2種ほど限られた資源をめぐる競争が激しくなり、わずかな差でも長期的には一方が生き残れなくなるためである。
すみわけ・食いわけと生態的地位
近縁の2種が生息場所を違えるすみわけや、食物の種類を違える食いわけを行うと、資源の利用様式が重ならなくなり、競争的排除を避けて共存できる。
生物群集の中で、ある種が利用する生息場所・食物・活動時間などの位置づけを生態的地位(ニッチ)という。
多様な種が同じ生物群集で共存できるのは、それぞれの種が少しずつ異なる生態的地位を占め、資源の利用の仕方を違えているためである。
被食者と捕食者の個体数変動
被食者(食べられる側)と捕食者(食べる側)の個体数は、互いに影響し合って周期的に変動することが知られている。
被食者が増えると食物が豊富になるため捕食者も増えるが、捕食者が増えすぎると被食者が食べられて減り、食物が減った捕食者もやがて減少する。被食者が減ると捕食者も減るため、再び被食者が増え始める。
このように捕食者の個体数の変動は被食者の変動よりやや遅れて起こり、両者の個体数は周期的に増減を繰り返す。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/interspecific-relationships-and-niche/?from=print#quiz
種間競争とはどのような競争か。
- ◯ 資源の利用様式が全く異なる異種の間で起こる競争
- ◯ 資源の利用様式が似た異種の個体群の間で起こる競争
- ◯ 個体群密度に関係なく起こらない競争
- ◯ 同種の個体群の中だけで起こる競争
正解:資源の利用様式が似た異種の個体群の間で起こる競争
資源(食物や生活空間など)を利用する様式が似た異種の個体群の間で起こる競争を種間競争という。ゾウリムシの近縁2種を同じ水槽で飼育する実験から分かる競争的排除とは何か。
- ◯ 資源が無限にあるため競争が起こらないこと
- ◯ 生態的地位が重なる2種が競争し、一方が排除されること
- ◯ 2種が常に同じ割合で共存し続けること
- ◯ 2種がすみわけによって完全に共存すること
正解:生態的地位が重なる2種が競争し、一方が排除されること
生態的地位が重なる2種が競争した結果、一方の種だけが生き残り他方が消えてしまうことを競争的排除という。近縁の種がすみわけや食いわけを行うと、どのような結果になるか。
- ◯ 生態的地位が完全に同じになる
- ◯ 資源の利用様式がより重なり、競争的排除が起こりやすくなる
- ◯ 資源の利用様式が重ならなくなり、競争的排除を避けて共存できる
- ◯ 片方の種が必ず絶滅する
正解:資源の利用様式が重ならなくなり、競争的排除を避けて共存できる
すみわけや食いわけによって資源の利用様式が重ならなくなり、競争的排除を避けて共存できるようになる。被食者と捕食者の個体数が周期的に変動するとき、捕食者の変動は被食者の変動とどのような関係にあるか。
- ◯ 被食者の変動よりやや遅れて捕食者の個体数が変動する
- ◯ 被食者と捕食者の個体数は全く無関係に変動する
- ◯ 捕食者の変動が被食者の変動より先に起こる
- ◯ 被食者が増えると捕食者は必ず減り続ける
正解:被食者の変動よりやや遅れて捕食者の個体数が変動する
捕食者の個体数の変動は被食者の変動よりやや遅れて起こり、両者の個体数は周期(新しいタブで開きます)的に増減を繰り返す。
単元のポイント
- 種間競争と競争的排除 生態的地位が似た2種が同じ資源を奪い合うと、一方が排除される競争的排除が起こりうる
- すみわけ・食いわけ 生息場所や食物を違えることで、似た種同士が競争を避けて共存すること
- 生態的地位(ニッチ) 生物群集の中で、ある種が占める生息場所・食物・活動時間などの位置づけ
- 被食者と捕食者の個体数変動 被食者が増えると捕食者も増え、捕食者が増えすぎると被食者が減って捕食者も減る、という周期的な変動