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種内(しゅない)関係(かんけい)と社会(しゃかい)性(せい)

カエル先生順位制(じゅんいせい)はケンカを減(へ)らす工夫(くふう)、分業(ぶんぎょう)は役割(やくわり)を分(わ)けて集団(しゅうだん)全体(ぜんたい)の効率(こうりつ)を上(あ)げる工夫(くふう)だよ。

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  1. 同種(どうしゅ)の個体(こたい)が集(あつ)まる**群(む)れ**には利益(りえき)と種内競争(しゅないきょうそう)(新しいタブで開きます)の両面(りょうめん)があり、個体(こたい)や群(む)れが資源(しげん)を確保(かくほ)するために**縄張(なわば)り**を維持(いじ)することもある。
  2. 群(む)れの中(なか)で個体間(こたいかん)に優劣(ゆうれつ)の関係(かんけい)がある**順位制(じゅんいせい)**は、争(あらそ)いを繰(く)り返(かえ)さずに資源(しげん)の配分(はいぶん)を決(き)める仕組(しく)みになる。
  3. ミツバチやアリなどの**社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)**は、女王(じょおう)とワーカーが**分業(ぶんぎょう)**し、血縁(けつえん)関係(かんけい)にある個体(こたい)同士(どうし)が協力(きょうりょく)して集団(しゅうだん)の効率(こうりつ)を高(たか)める。

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群(む)れと縄張(なわば)り

同種(どうしゅ)の個体(こたい)が集(あつ)まって行動(こうどう)する群(む)れは、捕食者(ほしょくしゃ)に見(み)つかりにくくなったり、共同(きょうどう)で防御(ぼうぎょ)・狩(か)りができたりする利益(りえき)がある一方(いっぽう)、群(む)れの中(なか)では食物(しょくもつ)や生活(せいかつ)空間(くうかん)をめぐる種内競争(しゅないきょうそう)も起(お)こる。

食物(しょくもつ)の確保(かくほ)や繁殖(はんしょく)のために、個体(こたい)や群(む)れが一定(いってい)の空間(くうかん)を占有(せんゆう)し、他個体(たこたい)の侵入(しんにゅう)を排除(はいじょ)する行動(こうどう)を縄張(なわば)り(テリトリー)という。

縄張(なわば)りの維持(いじ)には労力(ろうりょく)がかかるため、縄張(なわば)りから得(え)られる資源(しげん)の利益(りえき)が維持(いじ)にかかる労力(ろうりょく)を上回(うわまわ)るときに、縄張(なわば)りが形成(けいせい)されやすい。

群れの利益と縄張りの維持Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

順位制(じゅんいせい)

群(む)れの中(なか)で個体間(こたいかん)に優劣(ゆうれつ)の関係(かんけい)があり、その順位(じゅんい)に従(したが)って食物(しょくもつ)の取(と)り方(かた)や繁殖(はんしょく)の機会(きかい)などが決(き)まる仕組(しく)みを順位制(じゅんいせい)という。

ニワトリの群(む)れでは個体間(こたいかん)の闘争(とうそう)によって順位(じゅんい)が決(き)まり、以後(いご)は闘争(とうそう)を繰(く)り返(かえ)さずに上位(じょうい)の個体(こたい)から食物(しょくもつ)を得(え)るなど、順位(じゅんい)に従(したが)って行動(こうどう)する。

順位制(じゅんいせい)が働(はたら)くことで、個体間(こたいかん)の争(あらそ)いを繰(く)り返(かえ)さずに資源(しげん)の配分(はいぶん)が決(き)まり、群(む)れ全体(ぜんたい)として無駄(むだ)な闘争(とうそう)のコストを減(へ)らせる。

社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)の分業(ぶんぎょう)

ミツバチやアリのように、同(おな)じ巣(す)の中(なか)に女王(じょおう)・ワーカー(働(はたら)きバチ・働(はたら)きアリ)など役割(やくわり)の異(こと)なる個体(こたい)がともに生活(せいかつ)し、互(たが)いに協力(きょうりょく)し合(あ)う生物(せいぶつ)を社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)という。

社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)の集団(しゅうだん)では、繁殖(はんしょく)を担(にな)う女王(じょおう)と、食物(しょくもつ)の収集(しゅうしゅう)や巣(す)の防衛(ぼうえい)などを担(にな)うワーカーの間(あいだ)で役割(やくわり)が分(わ)かれる分業(ぶんぎょう)が見(み)られ、血縁(けつえん)関係(かんけい)にある個体(こたい)同士(どうし)が協力(きょうりょく)することで集団(しゅうだん)全体(ぜんたい)の効率(こうりつ)が高(たか)まる。

このような分業(ぶんぎょう)によって個体(こたい)ごとの負担(ふたん)が減(へ)り、集団(しゅうだん)としてより多(おお)くの子(こ)を残(のこ)せるようになるため、社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)の個体群(こたいぐん)は高度(こうど)な社会(しゃかい)性(せい)を維持(いじ)できる。

順位制と社会性昆虫の分業Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4同種(どうしゅ)の個体(こたい)が群(む)れをつくることの利益(りえき)と、群(む)れの中(なか)で起(お)こることとして正(ただ)しいものはどれか。

確認問題(解答用紙)

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スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/intraspecific-relationships-and-sociality/?from=print#quiz

  1. 同種(どうしゅ)の個体(こたい)が群(む)れをつくることの利益(りえき)と、群(む)れの中(なか)で起(お)こることとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 群(む)れをつくる利益(りえき)は無(な)く、不利益(ふりえき)しかない
    • ◯ 群(む)れの中(なか)では個体(こたい)ごとの違(ちが)いが完全(かんぜん)に無(な)くなる
    • ◯ 捕食(ほしょく)されにくくなる利益(りえき)がある一方(いっぽう)、食物(しょくもつ)などをめぐる種内競争(しゅないきょうそう)も起(お)こる
    • ◯ 群(む)れをつくると種内競争(しゅないきょうそう)は一切(いっさい)起(お)こらなくなる

    正解:捕食されにくくなる利益がある一方、食物などをめぐる種内競争も起こる
    群(む)れは捕食者(ほしょくしゃ)に見(み)つかりにくくなるなどの利益(りえき)があるが、群(む)れの中(なか)では食物(しょくもつ)や生活(せいかつ)空間(くうかん)をめぐる種内競争(しゅないきょうそう)(新しいタブで開きます)も起(お)こる。

  2. 縄張(なわば)り(テリトリー)が形成(けいせい)されやすいのはどのような場合(ばあい)か。

    • ◯ 同種(どうしゅ)の個体(こたい)が1個体(こたい)しか存在(そんざい)しないとき
    • ◯ 個体群密度(こたいぐんみつど)が低(ひく)く、資源(しげん)が無限(むげん)にあるとき
    • ◯ 縄張(なわば)りから得(え)られる利益(りえき)が、維持(いじ)にかかる労力(ろうりょく)を上回(うわまわ)るとき
    • ◯ 縄張(なわば)りを維持(いじ)する労力(ろうりょく)が、得(え)られる利益(りえき)を常(つね)に上回(うわまわ)るとき

    正解:縄張りから得られる利益が、維持にかかる労力を上回るとき
    縄張(なわば)りから得(え)られる資源(しげん)の利益(りえき)が、維持(いじ)にかかる労力(ろうりょく)を上回(うわまわ)るときに縄張(なわば)りが形成(けいせい)されやすい。

  3. ニワトリの群(む)れに見(み)られる順位制(じゅんいせい)は、群(む)れにどのような効果(こうか)をもたらすか。

    • ◯ 争(あらそ)いを繰(く)り返(かえ)さずに資源(しげん)の配分(はいぶん)が決(き)まり、闘争(とうそう)のコストが減(へ)る
    • ◯ 縄張(なわば)りが群(む)れの外(そと)にまで広(ひろ)がり続(つづ)ける
    • ◯ すべての個体(こたい)が常(つね)に平等(びょうどう)に食物(しょくもつ)を得(え)られるようになる
    • ◯ 群(む)れの中(なか)の種内競争(しゅないきょうそう)が完全(かんぜん)に無(な)くなる

    正解:争いを繰り返さずに資源の配分が決まり、闘争のコストが減る
    順位制(じゅんいせい)が働(はたら)くことで、個体間(こたいかん)の争(あらそ)いを繰(く)り返(かえ)さずに資源(しげん)の配分(はいぶん)が決(き)まり、群(む)れ全体(ぜんたい)として無駄(むだ)な闘争(とうそう)のコストを減(へ)らせる。

  4. 社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)の集団(しゅうだん)で見(み)られる分業(ぶんぎょう)とはどのような仕組(しく)みか。

    • ◯ すべての個体(こたい)が同(おな)じ役割(やくわり)を担(にな)い続(つづ)ける仕組(しく)み
    • ◯ 女王(じょおう)とワーカーで役割(やくわり)が分(わ)かれ、血縁(けつえん)個体(こたい)が協力(きょうりょく)して集団(しゅうだん)の効率(こうりつ)を高(たか)める仕組(しく)み
    • ◯ ワーカーだけが繁殖(はんしょく)を担(にな)う仕組(しく)み
    • ◯ 血縁(けつえん)関係(かんけい)の無(な)い個体(こたい)同士(どうし)だけが協力(きょうりょく)する仕組(しく)み

    正解:女王とワーカーで役割が分かれ、血縁個体が協力して集団の効率を高める仕組み
    女王(じょおう)が繁殖(はんしょく)を担(にな)い、ワーカーが食物(しょくもつ)の収集(しゅうしゅう)や巣(す)の防衛(ぼうえい)を担(にな)うなど役割(やくわり)が分(わ)かれ、血縁(けつえん)関係(かんけい)にある個体(こたい)同士(どうし)が協力(きょうりょく)することで集団(しゅうだん)の効率(こうりつ)が高(たか)まる。

単元のポイント

  • 群(む)れ 同種(どうしゅ)の個体(こたい)が集(あつ)まって行動(こうどう)することで、捕食(ほしょく)されにくくなるなどの利益(りえき)を得(え)る一方(いっぽう)、資源(しげん)をめぐる種内競争(しゅないきょうそう)も起(お)こる
  • 縄張(なわば)り(テリトリー) 個体(こたい)や群(む)れが食物(しょくもつ)や繁殖(はんしょく)の場(ば)を確保(かくほ)するために、他個体(たこたい)の侵入(しんにゅう)を排除(はいじょ)する一定(いってい)の空間(くうかん)
  • 順位制(じゅんいせい) 個体間(こたいかん)に優劣(ゆうれつ)の順位(じゅんい)があり、その順位(じゅんい)に従(したが)って資源(しげん)の利用(りよう)や行動(こうどう)が決(き)まる関係(かんけい)
  • 社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)と分業(ぶんぎょう) ミツバチやアリのように、女王(じょおう)・ワーカーなど役割(やくわり)分担(ぶんたん)(分業(ぶんぎょう))を持(も)つ集団(しゅうだん)を作(つく)る昆虫(こんちゅう)

出典・クレジット

  • 単元の構成:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(新しいタブで開きます)(政府標準利用規約 2.0)
  • 学習指導要領の該当箇所:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編 生物 (5)生態と環境 ア(ア)個体群と生物群集・(イ)生態系(新しいタブで開きます)(解説p.142〜145。(5)生態と環境は(ア)個体群と生物群集(㋐個体群:個体群内の相互作用として種内競争と社会性を扱うことを明記。本単元では個体群の成長とロジスティック曲線・密度効果を1ページ、生存曲線と齢構成を1ページ、種内関係(群れ・縄張り・順位制・社会性昆虫の分業)を1ページに分けて扱う。㋑生物群集:個体群間の相互作用として種間競争と相利共生を扱い、多様な種が共存する仕組みを扱うことを明記。本単元では種間関係(種間競争・競争的排除・すみわけ・食いわけ・生態的地位・被食者と捕食者の個体数変動)を1ページ、生物群集の多様性と攪乱(中規模攪乱説)を1ページに分けて扱う)、(イ)生態系(㋐生態系の物質生産と物質循環:物質生産は年間生産量を生産者の現存量と関連付けて扱い、物質循環は炭素と窒素を扱うこと(窒素同化にも触れること)を明記。本単元では物質生産の内訳とエネルギー効率を1ページ、窒素循環を1ページに分けて扱う。炭素循環は中学理科「炭素の循環」(carbon-cycle)で既に扱っているため、本単元では窒素に絞った。㋑生態系と人間生活:人間活動が生態系に及ぼす影響として地球規模のものを中心に扱うことを明記。本単元では窒素循環のページの中で、化学肥料の流入による富栄養化という地球規模の例として扱う)で、7ページの構成はこの項目分けに対応する。個体群・生物群集の基本的な仕組み(生態系には多様な生物種が存在すること、捕食と被食の関係・間接効果、キーストーン種、攪乱とバランス・自然浄化・富栄養化・生物濃縮、生物多様性の保全)は、既存の高校「生物基礎」の生態系の成り立ちと種多様性(ecosystem-structure-and-species-diversity)・食物網と間接効果(food-web-and-indirect-effects)・生態系のバランスと攪乱(ecosystem-balance-and-disturbance)・生物多様性の保全と絶滅(biodiversity-conservation-and-extinction)、および中学理科の生物の数量関係とつり合い(balance-in-ecosystems)・生産者と消費者(producers-and-consumers)・炭素の循環(carbon-cycle)・人間の活動と生態系(human-activity-and-ecosystems)で既に扱っているため、本単元では個体群内のロジスティック曲線・密度効果・生存曲線・齢構成・種内の順位制や分業、個体群間の競争的排除・すみわけ・生態的地位・被食者と捕食者の周期的変動、生物群集の多様性を支える中規模攪乱説、生態系の総生産量・純生産量の内訳とエネルギー効率、窒素固定・窒素同化・硝化・脱窒からなる窒素循環と化学肥料による富栄養化など、生物基礎より1段深い仕組みに絞って扱う。)
  • 事実データ:Wikidata の項目 Q1438403(新しいタブで開きます)(CC0)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編」p.142〜145(新しいタブで開きます)
  • 本文:Manazoo 編集部
  • 図(群れで行動することの利益と種内競争、縄張りを維持する利益と労力の関係を並べて示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 図(ニワトリの闘争で決まる順位制の仕組みと、ミツバチの女王とワーカーの分業を並べて示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 最終確認日:

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • 群(む)れ 同種(どうしゅ)の個体(こたい)が集(あつ)まって行動(こうどう)することで、捕食(ほしょく)されにくくなるなどの利益(りえき)を得(え)る一方(いっぽう)、資源(しげん)をめぐる種内競争(しゅないきょうそう)も起(お)こる
  • 縄張(なわば)り(テリトリー) 個体(こたい)や群(む)れが食物(しょくもつ)や繁殖(はんしょく)の場(ば)を確保(かくほ)するために、他個体(たこたい)の侵入(しんにゅう)を排除(はいじょ)する一定(いってい)の空間(くうかん)
  • 順位制(じゅんいせい) 個体間(こたいかん)に優劣(ゆうれつ)の順位(じゅんい)があり、その順位(じゅんい)に従(したが)って資源(しげん)の利用(りよう)や行動(こうどう)が決(き)まる関係(かんけい)
  • 社会(しゃかい)性(せい)昆虫(こんちゅう)と分業(ぶんぎょう) ミツバチやアリのように、女王(じょおう)・ワーカーなど役割(やくわり)分担(ぶんたん)(分業(ぶんぎょう))を持(も)つ集団(しゅうだん)を作(つく)る昆虫(こんちゅう)