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放射線(ほうしゃせん)の性質(せいしつ)と利用(りよう)

カワウソ先生「放射線(ほうしゃせん)」「放射能(ほうしゃのう)」「放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)」は区別(くべつ)して使(つか)おう。自然(しぜん)界(かい)にも放射線(ほうしゃせん)はもともとあることを押(お)さえてね。

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  1. 放射線(ほうしゃせん)には、ヘリウムの原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます)であるα線(あるふぁせん)、電子(でんし)の流(なが)れであるβ線(べーたせん)、電磁波(でんじは)であるγ線(がんません)・X線(せん)などの種類(しゅるい)があり、物(もの)を通(とお)りぬける透過(とうか)性(せい)と電離(でんり)(新しいタブで開きます)作用(さよう)(新しいタブで開きます)をもつ。
  2. 放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す物質(ぶっしつ)を放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)、物質(ぶっしつ)が放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す性質(せいしつ)や能力(のうりょく)を放射能(ほうしゃのう)という。放射線(ほうしゃせん)・放射能(ほうしゃのう)・放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)はそれぞれ違(ちが)うものを指(さ)す。
  3. 放射線(ほうしゃせん)は核(かく)燃料(ねんりょう)から出(で)るだけでなく、大地(だいち)や空気中(くうきちゅう)(ラドンなど)、宇宙(うちゅう)、食物(しょくもつ)からも自然(しぜん)に出(で)ており、医療(いりょう)のレントゲン検査(けんさ)や工業(こうぎょう)・農業(のうぎょう)などでも利用(りよう)されている。

詳しく

放射線(ほうしゃせん)の種類(しゅるい)と性質(せいしつ)

放射線(ほうしゃせん)には、α(アルファ)線(せん)・β(ベータ)線(せん)・γ(ガンマ)線(せん)・X線(せん)・中性子(ちゅうせいし)線(せん)などの種類(しゅるい)がある。α線(あるふぁせん)はヘリウムの原子核(げんしかく)の流(なが)れ、β線(べーたせん)は電子(でんし)の流(なが)れで、γ線(がんません)・X線(せん)は光(ひかり)と同(おな)じ仲間(なかま)の電磁波(でんじは)なのだ。

放射線(ほうしゃせん)には、物(もの)を通(とお)りぬける透過(とうか)性(せい)と、物(もの)にあたると原子(げんし)から電子(でんし)を飛(と)び出(だ)させる電離(でんり)作用(さよう)がある。透過(とうか)性(せい)の強(つよ)さは種類(しゅるい)によって異(こと)なり、紙(かみ)でさえぎれるα線(あるふぁせん)、アルミニウムなどのうすい金属板(きんぞくばん)でさえぎれるβ線(べーたせん)に対(たい)し、γ線(がんません)・X線(せん)は鉛(なまり)や厚(あつ)いコンクリートでようやく弱(よわ)めることができる。

放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す物質(ぶっしつ)を放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)、物質(ぶっしつ)が放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す性質(せいしつ)や能力(のうりょく)を放射能(ほうしゃのう)という。放射線(ほうしゃせん)・放射能(ほうしゃのう)・放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)は、意味(いみ)の違(ちが)う別(べつ)の言葉(ことば)として区別(くべつ)して使(つか)う。

放射線の種類と、さえぎれる物質のちがいAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

自然(しぜん)放射線(ほうしゃせん)と利用(りよう)の例(れい)

放射線(ほうしゃせん)は、原子力(げんしりょく)発電(はつでん)(新しいタブで開きます)所(しょ)の核(かく)燃料(ねんりょう)から出(で)るだけではない。大地(だいち)にふくまれる物質(ぶっしつ)や、空気中(くうきちゅう)のラドンという気体(きたい)、宇宙(うちゅう)から降(ふ)り注(そそ)ぐ宇宙(うちゅう)線(せん)、食物(しょくもつ)にふくまれる物質(ぶっしつ)からも、自然(しぜん)に放射線(ほうしゃせん)が出(で)ている。環境省(かんきょうしょう)の資料(しりょう)によると、日本(にっぽん)の自然(しぜん)放射線(ほうしゃせん)による年間(ねんかん)の被(ひ)ばく量(りょう)は平均(へいきん)約(やく)2.1mSv(世界(せかい)平均(へいきん)は約(やく)2.4mSv)という値(あたい)だ。

医療(いりょう)では、レントゲン検査(けんさ)やCT検査(けんさ)にX線(せん)が利用(りよう)され、体(からだ)の内部(ないぶ)の様子(ようす)を画像(がぞう)として調(しら)べるのに役立(やくだ)っている。工業(こうぎょう)では材料(ざいりょう)の内部(ないぶ)に傷(きず)がないかを調(しら)べる検査(けんさ)に、農業(のうぎょう)では品種(ひんしゅ)改良(かいりょう)やジャガイモの芽(め)が出(で)るのをおさえることに、放射線(ほうしゃせん)は利用(りよう)されてきた。

放射線(ほうしゃせん)の量(りょう)は、放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さを表(あらわ)すBq(ベクレル)と、人体(じんたい)が受(う)ける影響(えいきょう)の大(おお)きさを表(あらわ)すSv(シーベルト)という単位(たんい)で表(あらわ)される。

外部被(がいぶひ)ばくを減(へ)らす3原則(げんそく)

放射線(ほうしゃせん)を体(からだ)の外(そと)から受(う)けることを外部(がいぶ)被(ひ)ばくという。外部(がいぶ)被(ひ)ばくの量(りょう)を減(へ)らすには、放射線源(ほうしゃせんげん)からできるだけ距離(きょり)をとること、放射線(ほうしゃせん)を受(う)ける時間(じかん)を短(みじか)くすること、鉛(なまり)や厚(あつ)いコンクリートなどで遮(しゃ)へいすることの3つが基本(きほん)となる。

これは、放射線(ほうしゃせん)が距離(きょり)が離(はな)れるほど弱(よわ)まり、受(う)ける時間(じかん)が短(みじか)いほど総量(そうりょう)が少(すく)なくなり、透過(とうか)性(せい)の低(ひく)い物質(ぶっしつ)でさえぎるほど届(とど)きにくくなるという性質(せいしつ)にもとづくものだ。

放射線(ほうしゃせん)の性質(せいしつ)を正(ただ)しく知(し)って扱(あつか)えば、医療(いりょう)や工業(こうぎょう)などで生活(せいかつ)に役立(やくだ)てることができる。その一方(いっぽう)で量(りょう)が多(おお)くなれば人体(じんたい)に影響(えいきょう)を与(あた)えるため、距離(きょり)・時間(じかん)・遮(しゃ)へいの3原則(げんそく)にもとづいて適切(てきせつ)に管理(かんり)することが大切(たいせつ)である。

外部被ばくを減らす3原則(距離・時間・遮へい)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4放射線(ほうしゃせん)の種類(しゅるい)のうち、電子(でんし)の流(なが)れであるものはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/radiation-properties-and-uses/?from=print#quiz

  1. 放射線(ほうしゃせん)の種類(しゅるい)のうち、電子(でんし)の流(なが)れであるものはどれか。

    • ◯ α線(あるふぁせん)
    • ◯ γ線(がんません)
    • ◯ β線(べーたせん)
    • ◯ X線(せん)

    正解:β線
    α線(あるふぁせん)はヘリウムの原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます)の流(なが)れ、β線(べーたせん)は電子(でんし)の流(なが)れ、γ線(がんません)・X線(せん)は電磁波(でんじは)である。

  2. 物質(ぶっしつ)が放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す性質(せいしつ)や能力(のうりょく)のことを何(なん)というか。

    • ◯ 放射能(ほうしゃのう)
    • ◯ 放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)
    • ◯ 電離(でんり)
    • ◯ 放射線(ほうしゃせん)

    正解:放射能
    放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す物質(ぶっしつ)を放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)、物質(ぶっしつ)が放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す性質(せいしつ)や能力(のうりょく)を放射能(ほうしゃのう)という。

  3. γ線(がんません)やX線(せん)をさえぎるのに適(てき)した物質(ぶっしつ)はどれか。

    • ◯ 紙(し)
    • ◯ 鉛(なまり)や厚(あつ)いコンクリート
    • ◯ 木(き)の板(いた)
    • ◯ うすいアルミニウムの板(いた)

    正解:鉛や厚いコンクリート
    α線(あるふぁせん)は紙(かみ)、β線(べーたせん)はうすいアルミニウムの板(いた)でさえぎれるが、γ線(がんません)・X線(せん)は透過(とうか)性(せい)が強(つよ)く、鉛(なまり)や厚(あつ)いコンクリートでようやく弱(よわ)めることができる。

  4. 外部(がいぶ)被(ひ)ばくを減(へ)らす3つの原則(げんそく)にあてはまらないものはどれか。

    • ◯ 放射線(ほうしゃせん)を浴(あ)びる回数(かいすう)を増(ふ)やす
    • ◯ 放射線源(ほうしゃせんげん)から距離(きょり)をとる
    • ◯ 鉛(なまり)やコンクリートで遮(しゃ)へいする
    • ◯ 放射線(ほうしゃせん)を受(う)ける時間(じかん)を短(みじか)くする

    正解:放射線を浴びる回数を増やす
    外部被(がいぶひ)ばくを減(へ)らす3原則(げんそく)は、距離(きょり)をとる・時間(じかん)を短(みじか)くする・遮(しゃ)へいすることの3つである。

単元のポイント

  • α線(あるふぁせん)・β線(べーたせん)・γ線(がんません)・X線(せん) α線(あるふぁせん)はヘリウムの原子核(げんしかく)、β線(べーたせん)は電子(でんし)の流(なが)れ、γ線(がんません)・X線(せん)は電磁波(でんじは)
  • 放射線(ほうしゃせん)・放射能(ほうしゃのう)・放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ) 放射線(ほうしゃせん)=出(だ)される線(せん)、放射能(ほうしゃのう)=出(だ)す性質(せいしつ)や能力(のうりょく)、放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)=出(だ)す物質(ぶっしつ)。それぞれ別(べつ)のもの
  • 単位(たんい)(Bq・Sv) Bq(ベクレル)は放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ、Sv(シーベルト)は人体(じんたい)が受(う)ける影響(えいきょう)の大(おお)きさを表(あらわ)す
  • 外部被(がいぶひ)ばくを減(へ)らす3原則(げんそく) 距離(きょり)(遠(とお)ざかる)・時間(じかん)(短(みじか)くする)・遮(しゃ)へい(物(もの)でさえぎる)
問題を解く
単元のポイント
  • α線(あるふぁせん)・β線(べーたせん)・γ線(がんません)・X線(せん) α線(あるふぁせん)はヘリウムの原子核(げんしかく)、β線(べーたせん)は電子(でんし)の流(なが)れ、γ線(がんません)・X線(せん)は電磁波(でんじは)
  • 放射線(ほうしゃせん)・放射能(ほうしゃのう)・放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ) 放射線(ほうしゃせん)=出(だ)される線(せん)、放射能(ほうしゃのう)=出(だ)す性質(せいしつ)や能力(のうりょく)、放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)=出(だ)す物質(ぶっしつ)。それぞれ別(べつ)のもの
  • 単位(たんい)(Bq・Sv) Bq(ベクレル)は放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ、Sv(シーベルト)は人体(じんたい)が受(う)ける影響(えいきょう)の大(おお)きさを表(あらわ)す
  • 外部被(がいぶひ)ばくを減(へ)らす3原則(げんそく) 距離(きょり)(遠(とお)ざかる)・時間(じかん)(短(みじか)くする)・遮(しゃ)へい(物(もの)でさえぎる)