様々な物質とその利用
カワウソ先生まず「天然」か「人工」かで分けて考えよう。プラスチックは種類ごとに性質や用途がちがうことも覚えてね。
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- 木・綿・絹・石などの天然の物質と、金属の合金・ガラス・セラミックス・合成繊維・プラスチックなどの人工的につくられた物質が、それぞれの性質を生かして幅広く利用されている。
- プラスチックはおもに石油を原料とする有機物(新しいタブで開きます)で、軽い・さび(新しいタブで開きます)ない・電気を通しにくい・加工しやすいなどの性質をもつが、多くは自然界で分解されにくい。
- プラスチックにはPET・PE・PP・PS・PVCなど複数の種類があり、識別マークで分けて回収し、再利用することが資源の有効利用につながる。
詳しく
天然の物質と人工的につくられた物質
日常生活や社会では、木・綿・絹・石のように自然からそのまま得られる天然の物質と、金属の合金・ガラス・セラミックス・合成繊維・プラスチックのように人の手でつくり出された人工的につくられた物質が、使用目的や用途に応じて幅広く利用されている。
合金は、2種類以上の金属を混ぜ合わせてつくられる物質で、もとの金属にはない強さやさびにくさなどの性質をもたせることができる。ガラスやセラミックスは、熱や薬品に強く、さびないという性質を生かして、調理器具や工業製品などに利用されている。
天然の物質だけを用いていた時代から、これに加えて、使用目的や用途に応じた機能を備えた人工的につくられた物質を利用する時代へと、物質の利用のされ方は変わってきた。
プラスチックの性質と代表的な種類
プラスチックは、おもに石油を原料とする有機物で、軽い・さびない・電気を通しにくい・加工しやすいという性質をもつ。これらの性質を生かして、容器や電気製品の部品など、様々な製品に利用されている。
代表的なプラスチックには、ペットボトルに使われるPET(ポリエチレンテレフタラート)、レジ袋や容器に使われるPE(ポリエチレン)、食品容器に使われるPP(ポリプロピレン)、発泡スチロールなどのPS(ポリスチレン)、パイプなどに使われるPVC(ポリ塩化ビニル)がある。種類ごとに性質や用途がちがうのが特徴だ。
プラスチック製の容器包装やペットボトルには、資源有効利用促進法にもとづいて材質を示す識別マークがつけられており、分けて回収することで、PETボトルを繊維に再利用するなど、資源として有効に利用できる。
プラスチックごみの課題と資源の有効利用
多くのプラスチックは、燃やすと二酸化炭素(新しいタブで開きます)が出て、自然界では分解されにくいという性質をもつ。使い終えたプラスチックが適切に処理されずに自然環境に流れ出ると、長く残り続け、海洋プラスチックごみとして生物や環境に影響を与えることが課題になっている。
この課題に対し、微生物(新しいタブで開きます)のはたらきで分解される生分解性プラスチックや、とうもろこしなどの植物を原料とするプラスチックも開発されている。また、軽くて強い炭素繊維のように、新しい性質をもつ素材の開発も進んでいる。すべてのプラスチックが同じ性質をもつわけではなく、種類ごとに扱い方を工夫することも欠かせない。
天然の物質も人工的につくられた物質も、それぞれ使用目的に応じた機能を備え、私たちの生活を支えている。識別マークで分別して再利用するなど、物質を有効に利用することが大切だ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/materials-and-plastics/?from=print#quiz
次の物質のうち、人工的につくられた物質はどれか。
- ◯ 木
- ◯ ガラス
- ◯ 石
- ◯ 絹
正解:ガラス
絹・木・石は天然の物質である。ガラスは人の手でつくり出された人工的につくられた物質にあたる。プラスチックの性質として正しくないものはどれか。
- ◯ 電気を通しやすい
- ◯ さびない
- ◯ 軽い
- ◯ 加工しやすい
正解:電気を通しやすい
プラスチックは軽い・さび(新しいタブで開きます)ない・加工しやすいという性質をもつが、電気は通しにくい。ペットボトルに使われているプラスチックの略称はどれか。
- ◯ PET
- ◯ PS
- ◯ PP
- ◯ PE
正解:PET
ペットボトルにはPET(ポリエチレンテレフタラート)が使われている。PEはレジ袋や容器、PPは食品容器、PSは発泡スチロールなどに使われる。プラスチック製の容器包装やペットボトルに識別マークがつけられている主な目的はどれか。
- ◯ 中身の賞味期限を示すため
- ◯ 容器の値段を示すため
- ◯ 材質を示し、分別して回収しやすくするため
- ◯ 電子レンジで使えるかを示すため
正解:材質を示し、分別して回収しやすくするため
識別マークは資源有効利用促進法にもとづいて材質を示すもので、消費者(新しいタブで開きます)が分けて出しやすくし、分別回収と再利用に役立てられている。
単元のポイント
- 天然の物質・人工的につくられた物質 天然の物質は木・綿・絹・石など、人工的につくられた物質は金属の合金・ガラス・セラミックス・合成繊維・プラスチックなど
- プラスチックの性質 おもに石油を原料とする有機物で、軽い・さびない・電気を通しにくい・加工しやすい。燃やすと二酸化炭素が出て、多くは自然界で分解されにくい
- PET・PE・PP・PS・PVC 代表的なプラスチックの種類。識別マークの番号で分けられ、用途や再利用のされ方が異なる
- 識別マークと3R 資源有効利用促進法にもとづいてプラスチック製の容器包装などにつけられ、分別回収と再利用に役立てられている