季節の変化と地軸の傾き
カワウソ先生地軸が傾いたまま太陽のまわりを回るから、夏は太陽が高く昼が長い。冬はその反対。南中高度の求め方もいっしょに練習しよう。
30秒でつかむ
- 地軸(新しいタブで開きます)は、公転(新しいタブで開きます)面に垂直な方向に対して約23.4°傾いている。地球はこの傾きを保ったまま公転する。
- 日本では、夏至のころは太陽の南中高度(新しいタブで開きます)が高く昼が長い。冬至のころは南中高度が低く昼が短い。
- 南中高度が高いほど、同じ面積の地面が受け取る光の量が多くなり、昼の長さも長いので気温が高くなる。これが四季の生じる理由である。
詳しく
地軸の傾きと公転
地球の地軸は、公転する面に垂直な方向に対して約23.4°傾いている。しかも地球は、この傾きの向きを1年中変えずに太陽のまわりを公転しているのだ。
そのため、6月下旬の夏至のころには北半球が太陽のほうへ傾き、12月下旬の冬至のころには北半球が太陽と反対のほうへ傾く。3月の春分と9月の秋分のころは、どちらにも傾いていない位置関係になる。
北半球が太陽のほうへ傾いているときは、日本から見た太陽は空の高いところを通る。反対に傾いているときは、低いところを通るようになる。
季節による太陽の通り道と南中高度
透明半球で季節ごとに太陽の動きを記録すると、夏至の太陽は真東より北寄りからのぼって高い空を通り、真西より北寄りにしずむ。冬至の太陽は南寄りからのぼって低い空を通り、南寄りにしずんでいく。
春分と秋分の日には、太陽は真東からのぼって真西にしずみ、昼と夜の長さがほぼ等しい。夏至は昼が最も長く、冬至は最も短い。
北緯φ(度)の地点での南中高度は、春分・秋分が90°-φ、夏至が90°-φ+23.4°、冬至が90°-φ-23.4°で求められる。たとえば北緯35°の地点なら、春分・秋分は55°、夏至は78.4°、冬至は31.6°となる。
南中高度と気温の関係
同じ量の太陽の光でも、高い角度から当たるほど、地面のせまい範囲に集中して当たる。そのため南中高度が高いほど、同じ面積の地面が受け取る光のエネルギーは多くなるわけだ。
夏は南中高度が高いうえに昼の時間も長いので、地面があたためられる量が多く、気温が高くなる。冬は南中高度が低く昼も短いので、気温が低くなっていく。
もし地軸が傾いていなければ、南中高度も昼の長さも1年中ほとんど変わらず、はっきりした四季は生まれない。季節の変化は、地軸が傾いたまま地球が公転していることによって起こっている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/seasons-and-axial-tilt/?from=print#quiz
地軸は、公転面に垂直な方向に対して約何度傾いているか。
- ◯ 約30°
- ◯ 約66.6°
- ◯ 約23.4°
- ◯ 約15°
正解:約23.4°
地軸(新しいタブで開きます)は公転(新しいタブで開きます)面に垂直な方向に対して約23.4°傾いていて、その向きを変えずに地球は公転している。日本で夏至のころの太陽のようすとして正しいものはどれか。
- ◯ 南中高度が最も高く、昼が最も長い
- ◯ 南中高度が最も低く、昼が最も短い
- ◯ 真東からのぼって真西にしずむ
- ◯ 南寄りからのぼって南寄りにしずむ
正解:南中高度が最も高く、昼が最も長い
夏至のころは北半球が太陽のほうへ傾いているので、南中高度(新しいタブで開きます)が最も高く、昼が最も長くなる。太陽は北寄りからのぼり北寄りにしずむ。北緯35°の地点で、冬至の日の太陽の南中高度は何度か。
- ◯ 31.6°
- ◯ 55°
- ◯ 66.6°
- ◯ 78.4°
正解:31.6°
冬至の南中高度は90°-緯度-23.4°で求められる。90-35-23.4=31.6で、31.6°になる。夏に気温が高くなる理由として正しいものはどれか。
- ◯ 地球の自転が速くなるから
- ◯ 南中高度が高く、昼の時間が長いから
- ◯ 太陽が大きくなるから
- ◯ 地球が太陽に最も近づくから
正解:南中高度が高く、昼の時間が長いから
夏は南中高度が高く、同じ面積の地面が受け取る光の量が多いうえ、昼の時間も長いので気温が高くなる。
単元のポイント
- 地軸の傾き 公転面に垂直な方向から約23.4°。傾きの向きは1年中変わらない
- 夏至 6月下旬。北半球で南中高度が最も高く、昼が最も長い日
- 冬至 12月下旬。北半球で南中高度が最も低く、昼が最も短い日
- 春分・秋分 太陽が真東からのぼって真西にしずみ、昼と夜の長さがほぼ等しい日