等加速度直線運動の公式
カワウソ先生3つの式は、v-tグラフの「傾き」と「面積」から出てくるよ。時間がわからない問題は3つ目の式が便利だ。
30秒でつかむ
- 一直線上を一定の加速度(新しいタブで開きます)で進む運動を等加速度直線運動という。初速度(新しいタブで開きます)v₀、加速度aのとき、時刻tの速度はv=v₀+atで表す。
- 変位はv-tグラフの面積で表され、x=v₀t+½at²となる。2つの式から時間tを消すと、v²−v₀²=2axが得られる。
- 減速する運動では加速度を負の値にして同じ式を使う。止まるまでの時間や距離は、v=0とおいて求める。
詳しく
等加速度直線運動の3つの公式
一直線上を一定の加速度で進む運動を等加速度直線運動という。時刻0の速度(初速度)を、加速度を、時刻0の位置を原点とすると、時刻の速度と変位の間に次の式が成り立つ。
速度: 変位: 時間を含まない式:
1つ目は「1秒ごとに速度がaずつ増える」ことをそのまま式にしたものである。3つ目は、1つ目と2つ目からを消して得られ、時間が与えられていない問題で使う。
例題:加速する自動車と止まるまでの距離
例題1:10m/sで走っていた自動車が、2m/s²の一定の加速度で5秒間加速した。5秒後の速度は20m/s。この間に進んだ距離は75m。
検算:3つ目の式に当てはめると、、で一致する。
例題2:20m/sで走っていた自動車が、−4m/s²の一定の加速度で減速して止まった。止まるまでの距離は、とおいてより50m。止まるまでの時間はより5s。
なぜv-tグラフの面積が変位になるのか
等速直線運動(新しいタブで開きます)では、v-tグラフは水平な直線になり、変位は縦v×横tの長方形の面積に等しい。速度が変わる運動でも、時間をごく短く区切ればその間は速度が一定とみなせるので、細い長方形の面積を足し合わせたもの、つまりグラフと横軸で囲まれた面積が変位を表す。
等加速度直線運動のv-tグラフは、高さから始まる傾きの直線だ。囲まれた台形を、縦・横の長方形と、底辺・高さの三角形に分けると、面積はとなり、2つ目の式が得られる。
1つ目の式からとして2つ目の式に代入し整理すると、になる。3つの式は別々に覚えるものではなく、グラフの傾きと面積から出てくる1組の関係である。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/uniformly-accelerated-motion/?from=print#quiz
6m/sで走っていた自転(新しいタブで開きます)車が、0.5m/s²の一定の加速度で8秒間加速した。8秒後の速度は何m/sか。
答え:____________
正解:10
v=v₀+at=6+0.5×8=10m/s。静止していた物体が、4m/s²の一定の加速度で動き出した。動き出してから3秒間に進む距離は何mか。
答え:____________
正解:18
x=v₀t+½at²で、v₀=0なので x=½×4×3²=18m。30m/sで走っていた自動車が、−5m/s²の一定の加速度で減速して止まった。止まるまでに進んだ距離は何mか。
答え:____________
正解:90
v²−v₀²=2axで v=0 とおくと、0−30²=2×(−5)×x、−900=−10x、x=90m。30m/sで走っていた自動車が、−5m/s²の一定の加速度で減速した。止まるまでの時間は何秒か。
答え:____________
正解:6
v=v₀+atで v=0 とおくと、0=30−5t、t=6s。
単元のポイント
- 速度の式 v=v₀+at
- 変位の式 x=v₀t+½at²
- 時間を含まない式 v²−v₀²=2ax
- v-tグラフの面積 その間の変位を表す