啓蒙思想
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- 17世紀末のヨーロッパに起こり18世紀に広まった、理性を信じて古い権威や迷信を批判した考え方。
- モンテスキューは『法の精神』で三権分立を、ルソーは『社会契約論』で人民主権を説いた。
- フランス革命(新しいタブで開きます)を動かす力の一つになり、三権分立はアメリカ合衆国憲法にも影響を与えた。
詳しく
背景
17世紀には、ニュートンらによって自然科学が大きく進み、理性で世界のしくみを説明できるという自信が広がっていた。
啓蒙思想は、17世紀末のヨーロッパに起こり、18世紀に広まった考え方である。「啓蒙」とは、知識の光で人々の目を開くという意味だ。人間の理性(筋道を立てて考える力)を信じ、教会の権威や古いしきたり、迷信を批判して、社会をよりよく変えようとした。
考え方の中身
イギリスのロック、フランスのモンテスキュー・ヴォルテール・ルソーらが代表的な思想家である。モンテスキューは『法の精神』(1748年)で、国の権力を3つに分けて互いにおさえ合う三権分立を説いた。ルソーは『社会契約論』(1762年)で、国のあり方を、自由で平等な人々が結ぶ約束(契約)をもとに考えている(社会契約説(新しいタブで開きます))。国のあり方を決める力(主権)は人民にあるとも説いた。
ヴォルテールは、教会の不寛容や迷信をきびしく批判した。ディドロらは『百科全書』(1751年〜)を出して、当時の学問や技術の知識を広めた。
影響
啓蒙思想はフランス革命を動かす力の一つになり、三権分立の考えはアメリカ合衆国憲法にも影響を与えた。一方、プロイセンのフリードリヒ2世のように、この考えを取り入れながら、強い権力を保ったまま改革を進める君主も現れた。こうした君主を啓蒙専制君主という。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/history/enlightenment/?from=print#quiz
『法の精神』を著し、国の権力を3つに分けて互いにおさえ合う三権分立を説いた思想家は?
- ◯ モンテスキュー
- ◯ ロック
- ◯ ヴォルテール
- ◯ ルソー
正解:モンテスキュー
モンテスキューは1748年に『法の精神』を著した。三権分立の考えは、アメリカ合衆国憲法にも影響を与えている。『社会契約論』を著し、国のあり方を、自由で平等な人々が結ぶ約束(契約)をもとに説いた思想家は?
- ◯ モンテスキュー
- ◯ ルソー
- ◯ ディドロ
正解:ルソー
ルソーは1762年に『社会契約論』を著した。この考えはフランス革命(新しいタブで開きます)をはじめ、のちの民主主義運動に大きな影響を与えた。次の出来事を起きた順に並べよう。
- ( )『社会契約論』が出版される
- ( )『法の精神』が出版される
- ( )フランス革命が始まる
- ( )『百科全書』の出版が始まる
正解:『法の精神』が出版される → 『百科全書』の出版が始まる → 『社会契約論』が出版される → フランス革命が始まる
『法の精神』が出版される(1748年)→『百科全書』の出版が始まる(1751年)→『社会契約論』が出版される(1762年)→フランス革命が始まる(1789年)。『百科全書』は、ディドロらが当時の学問や技術の知識をまとめた百科事典である。
単元のポイント
- 三権分立 国の権力を、法律をつくる力・政治を行う力・裁判をする力の3つに分け、互いにおさえ合って、一つの力が強くなりすぎないようにする考え
- 社会契約説(新しいタブで開きます) 国のしくみを、自由で平等な人々が結ぶ約束(契約)をもとに考える説
- 啓蒙専制君主 啓蒙思想の影響を受けながら、強い権力を保ったまま改革を進めた18世紀の君主