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社会契約説(しゃかいけいやくせつ)

イギリス・フランス

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  1. 17〜18世紀(せいき)に説(と)かれた、国(くに)は人々(ひとびと)の約束(やくそく)(契約(けいやく))でつくられ、国(くに)を治(おさ)める力(ちから)は人々(ひとびと)の同意(どうい)から生(う)まれるとする考(かんが)え。
  2. ホッブズは主権者(しゅけんしゃ)に力(ちから)をゆだねよと説(と)き、ロックは抵抗権(ていこうけん)を、ルソーは人民主権(じんみんしゅけん)を主張(しゅちょう)した。
  3. 人々(ひとびと)の同意(どうい)で政府(せいふ)をつくり、権利(けんり)を守(まも)らない政府(せいふ)は変(か)えられるという考(かんが)えは、独立宣言(どくりつせんげん)(新しいタブで開きます)や人権宣言(じんけんせんげん)(新しいタブで開きます)に受(う)けつがれた。

詳しく

背景(はいけい)

17世紀(せいき)のヨーロッパでは、国王(こくおう)の力(ちから)は神(かみ)から授(さず)けられたとする王権神授説(おうけんしんじゅせつ)が、絶対王政(ぜったいおうせい)(新しいタブで開きます)を支(ささ)えていた。

社会契約説(しゃかいけいやくせつ)は、17〜18世紀(せいき)のイギリスやフランスで説(と)かれた考(かんが)え方(かた)である。人(ひと)は生(う)まれながらに、自由(じゆう)で平等(びょうどう)な権利(けんり)(自然権(しぜんけん))をもつと考(かんが)えた。その権利(けんり)を守(まも)るために、人々(ひとびと)がたがいに約束(やくそく)(契約(けいやく))を結(むす)んで国(くに)をつくったとみる。国(くに)を治(おさ)める力(ちから)は、人々(ひとびと)の同意(どうい)から生(う)まれると考(かんが)えたのである。ただし、人々(ひとびと)が何(なに)を国(くに)にゆだねるかについては、思想家(しそうか)によって考(かんが)えが違(ちが)う。

考(かんが)え方(かた)の中身(なかみ)

イギリスのホッブズは『リヴァイアサン』(1651年(ねん))を著(あらわ)した。人々(ひとびと)の争(あらそ)いを止(と)めるには、強(つよ)い力(ちから)をもつ支配者(しはいしゃ)(主権者(しゅけんしゃ))に力(ちから)をゆだねる必要(ひつよう)があると説(と)いている。

ロックは『統治二論(とうちにろん)』(1690年(ねん))で、政府(せいふ)が人々(ひとびと)の生命(せいめい)・自由(じゆう)・財産(ざいさん)を守(まも)らなければ、人々(ひとびと)は政府(せいふ)を変(か)えてよいと説(と)いた(抵抗権(ていこうけん))。この考(かんが)えをもとに、ロックは国王(こくおう)を退(しりぞ)けた名誉革命(めいよかくめい)(新しいタブで開きます)を正(ただ)しいものと説明(せつめい)した。フランスのルソーは『社会契約論(しゃかいけいやくろん)』(1762年(ねん))で、国(くに)のあり方(かた)を決(き)める力(ちから)(主権(しゅけん))は人民(じんみん)にあると主張(しゅちょう)した(人民主権(じんみんしゅけん))。

影響(えいきょう)

社会契約説(しゃかいけいやくせつ)は、アメリカの独立宣言(どくりつせんげん)(1776年(ねん))やフランスの人権宣言(じんけんせんげん)(1789年(ねん))に受(う)けつがれた。とくに独立宣言(どくりつせんげん)には、ロックの抵抗権(ていこうけん)の考(かんが)えが強(つよ)く表(あらわ)れている。人々(ひとびと)の同意(どうい)で政府(せいふ)をつくり、権利(けんり)を守(まも)らない政府(せいふ)は変(か)えられるという考(かんが)えは、民主(みんしゅ)主義(しゅぎ)の土台(どだい)になっている。

確認問題

問題 1 / 3『統治二論(とうちにろん)』で、政府(せいふ)が人々(ひとびと)の生命(せいめい)・自由(じゆう)・財産(ざいさん)を守(まも)らなければ、人々(ひとびと)は政府(せいふ)を変(か)えてよいと説(と)いた思想家(しそうか)は?

確認問題(解答用紙)

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https://manazoo.com/history/social-contract/?from=print#quiz

  1. 『統治二論(とうちにろん)』で、政府(せいふ)が人々(ひとびと)の生命(せいめい)・自由(じゆう)・財産(ざいさん)を守(まも)らなければ、人々(ひとびと)は政府(せいふ)を変(か)えてよいと説(と)いた思想家(しそうか)は?

    • ◯ ロック
    • ◯ モンテスキュー
    • ◯ ルソー
    • ◯ ホッブズ

    正解:ロック
    ロックの『統治二論(とうちにろん)』は、本(ほん)に記(しる)された出版年(しゅっぱんねん)は1690年(ねん)だが、実際(じっさい)に出回(でまわ)ったのは1689年(ねん)の終(お)わりである。政府(せいふ)に逆(さか)らって変(か)える権利(けんり)は抵抗権(ていこうけん)とよばれ、この考(かんが)えはアメリカの独立宣言(どくりつせんげん)(新しいタブで開きます)にも受(う)けつがれた。

  2. 『リヴァイアサン』を著(あらわ)し、争(あらそ)いを止(と)めるには、人々(ひとびと)が強(つよ)い力(ちから)をもつ支配者(しはいしゃ)(主権者(しゅけんしゃ))に力(ちから)をゆだねる必要(ひつよう)があると説(と)いたイギリスの思想家(しそうか)は?

    • ◯ ロック
    • ◯ ルソー
    • ◯ ホッブズ

    正解:ホッブズ
    ホッブズは1651年(ねん)に『リヴァイアサン』を完成(かんせい)させた。国(くに)の成(な)り立(た)ちを人々(ひとびと)の約束(やくそく)(契約(けいやく))にもとづくものと考(かんが)えたことから、近代(きんだい)の社会契約説(しゃかいけいやくせつ)を初(はじ)めて組(く)み立(た)てた人物(じんぶつ)とされる。

  3. 次(つぎ)の出来事(できごと)を起(お)きた順(じゅん)に並(なら)べよう。

    • ( )『統治二論(とうちにろん)』が出版(しゅっぱん)される
    • ( )アメリカの独立宣言(どくりつせんげん)が出(だ)される
    • ( )名誉革命(めいよかくめい)が起(お)こる
    • ( )『社会契約論(しゃかいけいやくろん)』が出版(しゅっぱん)される

    正解:名誉革命が起こる → 『統治二論』が出版される → 『社会契約論』が出版される → アメリカの独立宣言が出される
    名誉革命(めいよかくめい)(新しいタブで開きます)が起(お)こる(1688年(ねん))→『統治二論(とうちにろん)』が出版(しゅっぱん)される(本(ほん)に記(しる)された出版年(しゅっぱんねん)は1690年(ねん)。実際(じっさい)に出回(でまわ)ったのは1689年(ねん)の終(お)わり)→『社会契約論(しゃかいけいやくろん)』が出版(しゅっぱん)される(1762年(ねん))→アメリカの独立宣言(どくりつせんげん)が出(だ)される(1776年(ねん))。ロックは『統治二論(とうちにろん)』で名誉革命(めいよかくめい)を正(ただ)しいものと説明(せつめい)した。

単元のポイント

  • 自然権(しぜんけん) 人(ひと)が生(う)まれながらにもっている、生命(せいめい)・自由(じゆう)・財産(ざいさん)などの権利(けんり)
  • 抵抗権(ていこうけん) 政府(せいふ)が人々(ひとびと)の権利(けんり)をおかしたとき、人々(ひとびと)がそれに逆(さか)らい、政府(せいふ)を変(か)えることができる権利(けんり)
  • 人民主権(じんみんしゅけん) 国(くに)のあり方(かた)を最後(さいご)に決(き)める力(ちから)(主権(しゅけん))は人民(じんみん)にあるとする考(かんが)え。ルソーが強(つよ)く主張(しゅちょう)した

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単元のポイント
  • 自然権(しぜんけん) 人(ひと)が生(う)まれながらにもっている、生命(せいめい)・自由(じゆう)・財産(ざいさん)などの権利(けんり)
  • 抵抗権(ていこうけん) 政府(せいふ)が人々(ひとびと)の権利(けんり)をおかしたとき、人々(ひとびと)がそれに逆(さか)らい、政府(せいふ)を変(か)えることができる権利(けんり)
  • 人民主権(じんみんしゅけん) 国(くに)のあり方(かた)を最後(さいご)に決(き)める力(ちから)(主権(しゅけん))は人民(じんみん)にあるとする考(かんが)え。ルソーが強(つよ)く主張(しゅちょう)した