直線の方程式
ゾウ先生まず傾きmを求めてから式を作る、という中学の手順がそのまま使えることを確認しよう。
30秒でつかむ
- 1点(x₁,y₁)と傾きmが分かれば、直線の式はy−y₁=m(x−x₁)で求まる。
- すべての直線はax+by+c=0の形で表せ、2直線が平行ならm₁=m₂、垂直ならm₁m₂=−1になる。
- 点(x₀,y₀)と直線ax+by+c=0の距離は、公式に代入して求められる。
詳しく
公式
中学では、一次関数の傾きと切片(新しいタブで開きます)から直線の式y=mx+nを求めてきた。ここでは、1点と傾きだけから式を作る方法と、縦の直線も表せる一般形へ考え方を広げる。
点(x₁,y₁)を通り傾きmの直線は、という式で表せる。
この式を整理するとax+by+c=0の形になる。どんな直線もこの形で表せるので、これを直線の方程式の一般形という。b=0のときは縦の直線x=定数になり、傾きが定義できない場合もこの形なら表せる。
2直線の傾きをm₁、m₂とすると、平行なら、垂直ならになる。
点(x₀,y₀)と直線ax+by+c=0の距離dは、で求まる。
例題
例題:2点(1,3)、(4,9)を通る直線の式を求めよ。
傾きはm=(9−3)/(4−1)=2。点(1,3)を使うとよりになる。一般形では2x−y+1=0。
この直線に平行で切片が−3の直線はy=2x−3、垂直な直線の傾きは−1/2なのでy=−(1/2)x+4のような式になる。
例題:点(5,5)と直線3x+4y−10=0の距離を求めよ。公式のa、bにこれらの値を入れると、になる。
なぜそうなるか
点と傾きの式が成り立つ理由は、傾きの定義そのものだ。2点(x₁,y₁)と(x,y)を結ぶ傾きがmになる条件を式にするとになり、整理するとy−y₁=m(x−x₁)になる。
一般形ax+by+c=0がy=mx+nより広い理由は、b=0の場合も表せるからだ。縦の直線x=kはyがどんな値でも成り立つので、傾きという考え方では表せない。
2直線が垂直になる条件m₁m₂=−1は、三平方の定理(新しいタブで開きます)から導ける。傾きは平行移動しても変わらないので、2直線を原点を通るように動かして考える。傾きm₁、m₂の2直線上に点(1,m₁)、(1,m₂)をとると、2直線が垂直なら、原点とこの2点を結んだ三角形は原点で直角になるので、が成り立つ。展開して整理するとになる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/equation-of-a-line/?from=print#quiz
2点(2,1)、(5,7)を通る直線のy切片を求めよ。
答え:____________
正解:-3
傾きはm=(7−1)/(5−2)=2。y−1=2(x−2)を整理するとy=2x−3になり、y切片(新しいタブで開きます)は−3。直線y=3x+2に垂直な直線の傾きはどれか。
- ◯ −3
- ◯ 1/3
- ◯ −1/3
- ◯ 3
正解:−1/3
垂直な2直線の傾きの積は−1なので、3×m=−1よりm=−1/3。3は平行、1/3と−3は符号や逆数を間違えたもの。原点と直線6x+8y−20=0の距離を求めよ。
答え:____________
正解:2
公式に代入する(新しいタブで開きます)と、d=|6×0+8×0−20|/√(6²+8²)=20/10=2。直線2x−3y+6=0の傾きはどれか。
- ◯ −2/3
- ◯ −3/2
- ◯ 3/2
- ◯ 2/3
正解:2/3
y=(2x+6)/3=(2/3)x+2と整理できるので、傾きは2/3。−2/3はaの符号を取り違えた間違い、3/2と−3/2はaとbを逆にした間違い。
単元のポイント
- 点と傾きで表す直線の式 y−y₁=m(x−x₁)
- 2直線の平行・垂直の条件 平行はm₁=m₂、垂直はm₁m₂=−1
- 点と直線の距離の公式 |ax₀+by₀+c|を√(a²+b²)で割る