
指数関数・対数関数の導関数
ゾウ先生eを底にすると微分がいちばん簡単になる、という性質そのものがeという数を特別にしているんだよ。
30秒でつかむ
- lim(1+1/n)ⁿ(nを限りなく大きくする)で定まる数をeといい、約2.71828。
- 自然対数log x(=logₑx)の導関数は1/x、eˣの導関数はeˣ自身になる。
- 一般のaˣの導関数はaˣ log a、logₐxの導関数は1/(x log a)になる。
詳しく
公式
数学Ⅲで初めて、eという数を使う。eは、nを限りなく大きくしたときの(1+1/n)ⁿの極限値(新しいタブで開きます)として定まり、約2.71828…と続く数(無理数)だ。eを底とする対数を自然対数といい、底eを省略してlog xと書く(logₑxと書いてもよい)。
自然対数の導関数は定義に従って求められ、になる。はlog xの逆関数なので、逆関数の導関数(新しいタブで開きます)の関係を使うと、つまりを微分しても自身のままであることが分かる。
一般の底aの指数関数・対数関数は、、と書きかえられるので、、になる。
例題
例題:y=の導関数dy/dxを求め、x=0でのdy/dxの値を求めよ。
u=2xとして合成関数の公式を使うと、。x=0ではe⁰=1なので、dy/dx=2×1=2になる。
もう一つ:f(x)=log(3x)の導関数は、log(3x)=log3+log xと分けられ、log3は定数なので。x=2ではf′(2)=1/2になる。
なぜそうなるか
eが約2.71828になることは、nを大きくした(1+1/n)ⁿの値を実際に計算すると確かめられる。n=10では約2.594、n=100では約2.705、n=1000では約2.717と、nを増やすほど一定の値に近づいていく。
この極限は、1年間の金利が一定でも、1か月・1日・1分…と限りなく細かい期間に分けて利息がつくとき、預けたお金が何倍になるかという場面と結び付けられる。細かく分けるほど増え方はeに近づいていく。
log xの導関数が1/xになることも、この極限から導ける。を変形すると、の形になり、hを0に近づけるとh/xも0に近づくので、の部分がeに近づき、log eの値である1に近づく。だから全体は1/xに近づく。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/exponential-and-logarithmic-derivatives/?from=print#quiz
y=の導関数dy/dxを求め、x=0でのdy/dxの値を求めよ。
答え:____________
正解:2
dy/dx=で、x=0ではe⁰=1なので、dy/dx=2×1=2。f(x)=log(3x)の導関数f′(x)を求め、f′(2)の値を求めよ。分数の形で、/(スラッシュ)を使って答えよう。
答え:____________
正解:1/2
log(3x)=log3+log xと分けられ、log3は定数なのでf′(x)=1/x。f′(2)=1/2。f(x)=の導関数f′(x)をの公式で求めるとどれか。
- ◯
- ◯
- ◯
- ◯
正解:\(2^x \log 2\)
にa=2を当てはめると、f′(x)=になる。nを限りなく大きくしたとき、(1+1/n)ⁿの値はどれに近づくか。
- ◯ 約2.71828(e)
- ◯ 1
- ◯ 2
- ◯ 限りなく大きくなる
正解:約2.71828(e)
n=10・100・1000と大きくするほど、(1+1/n)ⁿは約2.594→2.705→2.717と、eという一定の値に近づいていく。
単元のポイント
- e(ネイピア数) lim_{n→∞}(1+1/n)ⁿ=約2.71828
- (log x)′ 1/x
- (eˣ)′ eˣ