
三角関数の導関数
ゾウ先生sin xを微分するとcos x、cos xを微分すると−sin x。符号がつくのはcos xのほうだけ、と覚えておこう。
30秒でつかむ
- sin(新しいタブで開きます) xの導関数はcos x、cos xの導関数は−sin x、tan xの導関数は1/cos²x。
- これらは加法定理(新しいタブで開きます)と、hを0に近づけるsin h/hと(1−cos h)/hの極限の式から導かれる。
- cos x=sin(x+π/2)、tan x=sin x/cos xを使うと、cos xとtan xの導関数はsin xの導関数から導ける。
詳しく
公式
三角関数の導関数は、定義どおりに極限を計算して求める。hを0に近づけるとき、sin h/hは1に、(1−cos h)/hは0に近づく(この2つの極限は、別の単元「極限」で詳しく扱う)。
この2つの極限と三角関数の加法定理を使うと、、、が求まる。
cos x=sin(x+π/2)という関係を使うとcos xの導関数をsin xの導関数から導けるし、tan x=sin x/cos xに商の導関数(新しいタブで開きます)の公式を使うとtan xの導関数が求まる。
例題
例題:y=3sin x−2cos xの導関数dy/dxを求め、x=0でのdy/dxの値を求めよ。
(sin x)′=cos x、(cos x)′=−sin xを使うと、。x=0ではcos0=1、sin0=0なので、dy/dx=3×1+2×0=3になる。
もう一つ:f(x)=tan xの導関数はf′(x)=1/cos²xなので、x=π/4ではcos(π/4)=1/√2より、になる。
なぜそうなるか
(sin x)′=cos xを、加法定理sin(x+h)=sin x cos h+cos x sin hを使って確かめよう。sin(x+h)−sin x=sin x(cos h−1)+cos x sin hなので、hで割るとになる。
hを0に近づけると、(cos h−1)/hは0に、sin h/hは1に近づくので、この式全体はsin x×0+cos x×1=cos xに近づく。これが(sin x)′=cos xの理由だ。
この結果を積の導関数の公式と組み合わせ(新しいタブで開きます)て確かめることもできる。f(x)=sin x cos xの導関数は、(sin x)′cos x+sin x(cos x)′=cos²x−sin²x=cos2xになり、三角関数の2倍角の公式と一致する。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/trigonometric-function-derivatives/?from=print#quiz
y=3sin x−2cos xの導関数dy/dxを求め、x=0でのdy/dxの値を求めよ。
答え:____________
正解:3
dy/dx=3cos(新しいタブで開きます) x+2sin xなので、x=0ではcos0=1、sin0=0より、dy/dx=3×1+2×0=3。f(x)=tan xの導関数f′(x)=1/cos²xを使って、f′(π/4)の値を求めよ。
答え:____________
正解:2
cos(π/4)=1/√2なので、cos²(π/4)=1/2。f′(π/4)=1/(1/2)=2。cos xの導関数(cos x)′はどれか。
- ◯ cos x
- ◯ −cos x
- ◯ −sin x
- ◯ sin x
正解:−sin x
cos x=sin(x+π/2)であることと(sin x)′=cos xから、(cos x)′=−sin xになる。f(x)=sin x cos xの導関数f′(x)を積の導関数の公式で求めるとどれか。
- ◯ cos2x
- ◯ 2sin x cos x
- ◯ −sin2x
- ◯ sin2x
正解:cos2x
f′(x)=(sin x)′cos x+sin x(cos x)′=cos²x−sin²x。これは2倍角の公式でcos2xと等しい。
単元のポイント
- (sin x)′ cos x
- (cos x)′ −sin x
- (tan x)′ 1/cos²x