関数の増減と極値
ゾウ先生f′(a)=0でも、符号が変わらなければ極値ではないよ。増減表で符号の変化まで確かめよう。
30秒でつかむ
- f′(x)>0の区間でf(x)は増加し、f′(x)<0の区間でf(x)は減少する。
- f′(x)の符号が+から-に変わる点で極大値、-から+に変わる点で極小値をとる。
- 増減表を作ると、極大・極小の値とグラフのおおまかな形が分かる。
詳しく
公式
中学で一次関数の変化の割合(新しいタブで開きます)が一定であること、関数y=ax²の変化の割合が一定でないことを学んだ。導関数を使うと、どんな関数の増加・減少も符号で判定できる。の区間ではf(x)は増加し、の区間では減少する。
f′(x)の符号が+から-に変わる点では、f(x)はその点の前後で増加から減少に転じるので、そこでの値を極大値という。逆に-から+に変わる点での値を極小値という。x、f′(x)の符号、f(x)の増減を1つの表にまとめたものが増減表だ。
ただし、f′(a)=0だからといって必ず極値になるとは限らない。前後でf′(x)の符号が変わらなければ、その点は極大でも極小でもない。
例題
例題:y=x³−3xの増減を調べ、極値を求めよ。
f′(x)=3x²−3=3(x−1)(x+1)なので、f′(x)=0となるのはx=−1, 1。増減表を作ると、x=−1の前後で+から-に変わるので極大値f(−1)=2、x=1の前後で-から+に変わるので極小値f(1)=−2。グラフは、左から増加して(−1, 2)で折り返し、減少して(1, −2)で再び折り返して増加する形になる。
なぜそうなるか
導関数のグラフと元の関数のグラフを見比べると、増減の仕組みがよく分かる。y=x³−3xの導関数f′(x)=3x²−3は下に凸の放物線(新しいタブで開きます)で、−1<x<1でf′(x)<0になる。この区間だけ、元のグラフが減少しているのが対応している。
y=x³で確かめると、f′(x)=3x²はx=0以外では必ず正なので、f(x)は常に増加の状態だ。x=0でf′(0)=0になるが、前後でf′(x)の符号は+のまま変わらないので、x=0は極値ではない。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/function-increase-decrease-and-extrema/?from=print#quiz
f(x)=x³−3x のx=2におけるようすとして正しいものはどれか。
- ◯ 増加している
- ◯ 極小である
- ◯ 減少している
- ◯ 極大である
正解:増加している
f′(x)=3x²−3なので、f′(2)=12−3=9>0。f′(x)>0の区間なので、x=2でf(x)は増加している。g(x)=x³−3x² の極小値を求めよ。
答え:____________
正解:−4
g′(x)=3x²−6x=3x(x−2)より、g′(x)=0はx=0, 2。増減表を作ると、x=0の前後で+から-に変わり極大、x=2の前後で-から+に変わり極小。極小値はg(2)=8−12=−4。y=x³−3x で、f′(x)<0となるxの範囲はどれか。
- ◯ x<−1 または x>1
- ◯ x>1
- ◯ −1<x<1
- ◯ x<−1
正解:−1<x<1
f′(x)=3x²−3=3(x−1)(x+1)<0を解くと、−1<x<1。この区間でf(x)は減少する。y=x³ について、x=0でのようすとして正しいものはどれか。
- ◯ f′(0)は0にならない
- ◯ x=0で極大になる
- ◯ x=0で極小になる
- ◯ f′(0)=0だが極値ではない
正解:f′(0)=0だが極値ではない
f′(x)=3x²はx=0でf′(0)=0になるが、x=0の前後でf′(x)の符号は+のまま変わらない。符号が変わらないので、x=0は極値ではない。
単元のポイント
- 増減表 f′(x)の符号から関数の増加・減少をまとめた表
- 極大値・極小値 f′(x)の符号が+から-、-から+に変わる点での値
- グラフの概形 増減表から、曲線のおおまかな形がかける