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正規(せいき)分布(ぶんぷ)を用(もち)いた仮説検定(かせつけんてい)

ゾウ先生帰無仮説(きむかせつ)は、否定(ひてい)されることを見込(みこ)んで立(た)てる仮(かり)の仮説(かせつ)だよ。

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  1. 正規(せいき)分布(ぶんぷ)を用(もち)いた仮説検定(かせつけんてい)は、帰無仮説(きむかせつ)H0のもとで事象(じしょう)が起(お)こる確率(かくりつ)(新しいタブで開きます)pを求(もと)め、判断(はんだん)する方法(ほうほう)だ。
  2. pを有意水準(ゆういすいじゅん)(5%など)と比(くら)べ、pが小(ちい)さければH0を否定(ひてい)し、対立(たいりつ)仮説(かせつ)H1が正(ただ)しいと考(かんが)える。
  3. 100回中(かいちゅう)61回(かい)は表(おもて)が出(で)たコインの例題(れいだい)で、Zの値(あたい)と確率(かくりつ)pを求(もと)め、検定(けんてい)の手順(てじゅん)を確(たし)かめる。

詳しく

公式(こうしき)

統計(とうけい)的(てき)に実証(じっしょう)したい仮説(かせつ)を対立(たいりつ)仮説(かせつ)H1、それに反(はん)する仮説(かせつ)を帰無仮説(きむかせつ)H0とする。

H0が真(しん)だと仮定(かてい)したとき、観測(かんそく)した事象(じしょう)が起(お)こる確率(かくりつ)pを、正規(せいき)分布(ぶんぷ)(新しいタブで開きます)を使(つか)って求(もと)める。

有意水準(ゆういすいじゅん)(5%など)は、滅多(めった)に起(お)こらないと判断(はんだん)する基準(きじゅん)の確率(かくりつ)だ。

pが有意水準(ゆういすいじゅん)より小(ちい)さければ、H0は真(しん)だと考(かんが)えにくいとしてH0を否定(ひてい)し、H1が正(ただ)しいと判断(はんだん)する。

正規分布を用いた仮説検定の4つの段階Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):あるコインを100回(かい)投(な)げたところ、表(おもて)が61回(かい)出(で)た。表(おもて)が出(で)やすいか検定(けんてい)しよう。

帰無仮説(きむかせつ)H0は「表(おもて)の出(で)る確率(かくりつ)は1/2」。対立(たいりつ)仮説(かせつ)H1は「表(おもて)の出(で)る確率(かくりつ)は1/2より大(おお)きい」とする。

H0のもとで表(おもて)の回数(かいすう)Xは二(に)項(こう)分布(ぶんぷ)(新しいタブで開きます)B(100,1/2)に従(したが)う。Z=X−505Z=\frac{X-50}{5}と標準(ひょうじゅん)化(か)できる。

X=61のときZ=2.2。正規(せいき)分布表(ぶんぷひょう)からP(Z≥2.2)は約(やく)0.014(1.4%)とわかる。

有意水準(ゆういすいじゅん)5%と比(くら)べると0.014のほうが小(ちい)さい。だからH0を否定(ひてい)し、表(おもて)が出(で)やすいと判断(はんだん)できる。

Z=2.2より右側の面積がおよそ1.4%Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

帰無仮説(きむかせつ)を立(た)てる理由(りゆう)は、背理法(はいりほう)(新しいタブで開きます)で否定(ひてい)したい命題(めいだい)を仮定(かてい)するのと似(じ)ている。

違(ちが)いは、論理(ろんり)的(てき)な矛盾(むじゅん)ではなく、確率(かくりつ)が有意水準(ゆういすいじゅん)より小(ちい)さいことで判断(はんだん)する点(てん)だ。

有意水準(ゆういすいじゅん)より小(ちい)さいと分(わ)かっても、H0が絶対(ぜったい)に間違(まちが)っているとは言(い)えない。

まれにしか起(お)こらないことが実際(じっさい)に起(お)きた、という可能(かのう)性(せい)も残(のこ)るためだ。

同(おな)じように、pが有意水準(ゆういすいじゅん)より大(おお)きいときも、H0が正(ただ)しいと決(き)まるわけではない。

確認問題

問題 1 / 4n=100,p=1/2の二(に)項(こう)分布(ぶんぷ)でX=61のとき、Z=(X−50)/5の値(あたい)を求(もと)めよ。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/hypothesis-testing-with-normal-distribution/?from=print#quiz

  1. n=100,p=1/2の二(に)項(こう)分布(ぶんぷ)でX=61のとき、Z=(X−50)/5の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:2.2
    Z=(61−50)/5=11/5=2.2。

  2. P(0≤Z≤2.2)=0.486のとき、P(Z≥2.2)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:0.014
    P(Z≥2.2)=0.5−0.486=0.014。

  3. 有意水準(ゆういすいじゅん)5%のとき、確率(かくりつ)0.014から帰無仮説(きむかせつ)の判断(はんだん)はどれか。

    • ◯ 判断(はんだん)できない
    • ◯ 標本(ひょうほん)が足(た)りない
    • ◯ 帰無仮説(きむかせつ)を否定(ひてい)できる(対立(たいりつ)仮説(かせつ)が正(ただ)しいと考(かんが)える)
    • ◯ 帰無仮説(きむかせつ)を否定(ひてい)できない

    正解:帰無仮説を否定できる(対立仮説が正しいと考える)
    0.014は有意水準(ゆういすいじゅん)5%(0.05)より小(ちい)さいので、帰無仮説(きむかせつ)を否定(ひてい)し、対立(たいりつ)仮説(かせつ)が正(ただ)しいと考(かんが)える。

  4. 有意水準(ゆういすいじゅん)を1%に変(か)えると、確率(かくりつ)0.014との比較(ひかく)結果(けっか)はどうなるか。

    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 判断(はんだん)できない
    • ◯ 0.014は1%(0.01)より大(おお)きいので帰無仮説(きむかせつ)を否定(ひてい)できない
    • ◯ 0.014は1%より小(ちい)さいので否定(ひてい)できる

    正解:0.014は1%(0.01)より大きいので帰無仮説を否定できない
    0.014は1%(0.01)より大(おお)きいので、この基準(きじゅん)では帰無仮説(きむかせつ)を否定(ひてい)できない。有意水準(ゆういすいじゅん)で判断(はんだん)は変(か)わる。

単元のポイント

  • 帰無仮説(きむかせつ)H0 否定(ひてい)したい仮説(かせつ)。差(さ)がない・等(とう)しいなどを仮定(かてい)する
  • 対立(たいりつ)仮説(かせつ)H1 統計(とうけい)的(てき)に実証(じっしょう)したい仮説(かせつ)。帰無仮説(きむかせつ)の反対(はんたい)
  • 有意水準(ゆういすいじゅん) 滅多(めった)に起(お)こらないと判断(はんだん)する基準(きじゅん)の確率(かくりつ)。5%や1%を使(つか)う
問題を解く
単元のポイント
  • 帰無仮説(きむかせつ)H0 否定(ひてい)したい仮説(かせつ)。差(さ)がない・等(とう)しいなどを仮定(かてい)する
  • 対立(たいりつ)仮説(かせつ)H1 統計(とうけい)的(てき)に実証(じっしょう)したい仮説(かせつ)。帰無仮説(きむかせつ)の反対(はんたい)
  • 有意水準(ゆういすいじゅん) 滅多(めった)に起(お)こらないと判断(はんだん)する基準(きじゅん)の確率(かくりつ)。5%や1%を使(つか)う