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不定(ふてい)積分(せきぶん)

ゾウ先生答(こた)えに+Cを忘(わす)れていないか、積分(せきぶん)をしたら必(かなら)ず確(たし)かめよう。

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  1. 微分(びぶん)するとf(x)になる関数(かんすう)を原始(げんし)関数(かんすう)という。原始(げんし)関数(かんすう)にCを加(くわ)えた形(かたち)が、f(x)の不定(ふてい)積分(せきぶん)のすべてだ。
  2. ∫xⁿdx=xⁿ⁺¹/(n+1)+C(n≤2が中心(ちゅうしん))のように、xの何乗(なんじょう)の関数(かんすう)は次数(じすう)を1つ上(あ)げて割(わ)ると積分(せきぶん)できる。
  3. 不定(ふてい)積分(せきぶん)は定数(ていすう)倍(ばい)・和(わ)と差(さ)に分(わ)けて計算(けいさん)できる。条件(じょうけん)が1つ与(あた)えられれば、積分(せきぶん)定数(ていすう)Cの値(あたい)も1つに決(き)まる。

詳しく

公式(こうしき)

数学(すうがく)Ⅱのこれまでのページでは、関数(かんすう)を微分(びぶん)して導関数(どうかんすう)を求(もと)める計算(けいさん)を学(まな)んだ。ここでは、その逆(ぎゃく)の計算(けいさん)を考(かんが)えよう。

微分(びぶん)するとf(x)になる関数(かんすう)を、f(x)の原始(げんし)関数(かんすう)という。例(たと)えば、x³を微分(びぶん)すると3x²になるので、3x²の原始(げんし)関数(かんすう)の1つはx³だ。

ただし、x³に数(かず)を加(くわ)えた式(しき)(x³+1やx³−5など)も、微分(びぶん)すればすべて3x²に戻(もど)る。原始(げんし)関数(かんすう)は1つに決(き)まらず、F(x)+C\mathbf{F(x)+C}(Cはどんな実数(じっすう)(新しいタブで開きます)でもよい積分(せきぶん)定数(ていすう))の形(かたち)でまとめて表(あらわ)す。これをf(x)の不定(ふてい)積分(せきぶん)といい、∫f(x) dx\int f(x)\,dxと書(か)く。

n≤2のとき、∫xn dx=xn+1n+1+C\int x^n\,dx = \dfrac{x^{n+1}}{n+1}+Cになる。具体(ぐたい)的(てき)には∫1 dx=x+C\int 1\,dx = x+C、∫x dx=x22+C\int x\,dx = \dfrac{x^2}{2}+C、∫x2 dx=x33+C\int x^2\,dx = \dfrac{x^3}{3}+Cだ。

不定(ふてい)積分(せきぶん)は、定数(ていすう)倍(ばい)や和(わ)と差(さ)に分(わ)けて計算(けいさん)できる。∫kf(x) dx=k∫f(x) dx\int kf(x)\,dx = k\int f(x)\,dxのように定数(ていすう)倍(ばい)は前(まえ)に出(だ)せ、和(わ)や差(さ)も∫f(x) dx\int f(x)\,dxと∫g(x) dx\int g(x)\,dxの形(かたち)に分(わ)けられる。

微分と不定積分は逆の計算Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):F′(x)=3x2−4x+1F'(x)=3x^2-4x+1で、F(0)=5F(0)=5となる関数(かんすう)F(x)を求(もと)めよ。

まず、3x²−4x+1を項(こう)ごとに積分(せきぶん)すると、F(x)=x3−2x2+x+C\mathbf{F(x)=x^3-2x^2+x+C}になる。

次(つぎ)に、F(0)=5F(0)=5という条件(じょうけん)を使(つか)ってCを決(き)める。F(0)=0−0+0+CF(0)=0-0+0+Cなので、C=5C=5が答(こた)えだ。

よって、F(x)=x3−2x2+x+5\mathbf{F(x)=x^3-2x^2+x+5}になる。微分(びぶん)して3x²−4x+1に戻(もど)ることを確(たし)かめておこう。

なぜそうなるか

なぜ原始(げんし)関数(かんすう)にCを加(くわ)えても微分(びぶん)の結果(けっか)が変(か)わらないのか、その理由(りゆう)を考(かんが)えよう。定数(ていすう)を微分(びぶん)すると必(かなら)ず0になるからだ。

例(たと)えば、f(x)=x2f(x)=x^2の原始(げんし)関数(かんすう)はF(x)=x33+CF(x)=\dfrac{x^3}{3}+Cだ。Cに−2・0・2を入(い)れた3本(ほん)のグラフを比(くら)べると、どれも上下(じょうげ)にずれているだけで形(かたち)は同(おな)じになる。

下(した)の図(ず)のように、x=1での接線(せっせん)の傾(かたむ)き(新しいタブで開きます)は3本(ほん)ともf(1)=12=1f(1)=1^2=1で等(ひと)しい。グラフが上下(じょうげ)にずれても、各(かく)点(てん)での増(ふ)え方(かた)は変(か)わらないからだ。

つまり、同(おな)じf(x)から出発(しゅっぱつ)した原始(げんし)関数(かんすう)どうしは、グラフを上下(じょうげ)に平行移動(へいこういどう)した関係(かんけい)にあり、その差(さ)はCという定数(ていすう)だけになる。

原始関数はCだけ違う平行移動の関係Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4f(x)=x²+2xの不定(ふてい)積分(せきぶん)として正(ただ)しいものはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/indefinite-integrals/?from=print#quiz

  1. f(x)=x²+2xの不定(ふてい)積分(せきぶん)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ x³/3+2x²+C
    • ◯ x³/3+x²+C
    • ◯ x³+x²+C
    • ◯ x³/3+x²

    正解:x³/3+x²+C
    f(x)=x²+2xを項(こう)ごとに積分(せきぶん)すると、x²の不定(ふてい)積分(せきぶん)はx³/3、2xの不定(ふてい)積分(せきぶん)はx²になるので、x³/3+x²+Cになる。2つ目(め)はCを忘(わす)れている。3つ目(め)はx³の項(こう)を3で割(わ)っていない。4つ目(め)は2xの不定(ふてい)積分(せきぶん)をx²でなく2x²と取(と)り違(ちが)えている。

  2. F′(x)=6x−4で、F(1)=5のとき、F(0)の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:6
    F(x)=∫(6x−4)dx=3x²−4x+Cになる。F(1)=3−4+C=5よりC=6なので、F(x)=3x²−4x+6。F(0)=0−0+6=6になる。

  3. ∫(x−1)²dxを計算(けいさん)すると、どれになるか。

    • ◯ x³/3−x²+x+C
    • ◯ x³/3−x²+x
    • ◯ x³/3−2x²+x+C
    • ◯ x³−x²+x+C

    正解:x³/3−x²+x+C
    (x−1)²=x²−2x+1を項(こう)ごとに積分(せきぶん)すると、x³/3−x²+x+Cになる。2つ目(め)はCを忘(わす)れている。3つ目(め)はxの項(こう)の係数(けいすう)を2倍(ばい)にする計算(けいさん)を取(と)り違(ちが)えている。4つ目(め)はx³の項(こう)を3で割(わ)っていない。

  4. F′(x)=4xで、F(1)=2のとき、F(3)の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:18
    F(x)=∫4x dx=2x²+Cになる。F(1)=2+C=2よりC=0なので、F(x)=2x²。F(3)=2×9=18になる。

単元のポイント

  • 原始(げんし)関数(かんすう) 微分(びぶん)するとf(x)になる関数(かんすう)
  • 積分(せきぶん)定数(ていすう)C 原始(げんし)関数(かんすう)に自由(じゆう)に加(くわ)えられる定数(ていすう)
  • ∫xⁿdxの公式(こうしき) xⁿ⁺¹/(n+1)+C(n≤2が中心(ちゅうしん))
問題を解く
単元のポイント
  • 原始(げんし)関数(かんすう) 微分(びぶん)するとf(x)になる関数(かんすう)
  • 積分(せきぶん)定数(ていすう)C 原始(げんし)関数(かんすう)に自由(じゆう)に加(くわ)えられる定数(ていすう)
  • ∫xⁿdxの公式(こうしき) xⁿ⁺¹/(n+1)+C(n≤2が中心(ちゅうしん))