不定積分
ゾウ先生答えに+Cを忘れていないか、積分をしたら必ず確かめよう。
30秒でつかむ
- 微分するとf(x)になる関数を原始関数という。原始関数にCを加えた形が、f(x)の不定積分のすべてだ。
- ∫xⁿdx=xⁿ⁺¹/(n+1)+C(n≤2が中心)のように、xの何乗の関数は次数を1つ上げて割ると積分できる。
- 不定積分は定数倍・和と差に分けて計算できる。条件が1つ与えられれば、積分定数Cの値も1つに決まる。
詳しく
公式
数学Ⅱのこれまでのページでは、関数を微分して導関数を求める計算を学んだ。ここでは、その逆の計算を考えよう。
微分するとf(x)になる関数を、f(x)の原始関数という。例えば、x³を微分すると3x²になるので、3x²の原始関数の1つはx³だ。
ただし、x³に数を加えた式(x³+1やx³−5など)も、微分すればすべて3x²に戻る。原始関数は1つに決まらず、(Cはどんな実数(新しいタブで開きます)でもよい積分定数)の形でまとめて表す。これをf(x)の不定積分といい、と書く。
n≤2のとき、になる。具体的には、、だ。
不定積分は、定数倍や和と差に分けて計算できる。のように定数倍は前に出せ、和や差もとの形に分けられる。
例題
例題:で、となる関数F(x)を求めよ。
まず、3x²−4x+1を項ごとに積分すると、になる。
次に、という条件を使ってCを決める。なので、が答えだ。
よって、になる。微分して3x²−4x+1に戻ることを確かめておこう。
なぜそうなるか
なぜ原始関数にCを加えても微分の結果が変わらないのか、その理由を考えよう。定数を微分すると必ず0になるからだ。
例えば、の原始関数はだ。Cに−2・0・2を入れた3本のグラフを比べると、どれも上下にずれているだけで形は同じになる。
下の図のように、x=1での接線の傾き(新しいタブで開きます)は3本ともで等しい。グラフが上下にずれても、各点での増え方は変わらないからだ。
つまり、同じf(x)から出発した原始関数どうしは、グラフを上下に平行移動した関係にあり、その差はCという定数だけになる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/indefinite-integrals/?from=print#quiz
f(x)=x²+2xの不定積分として正しいものはどれか。
- ◯ x³/3+2x²+C
- ◯ x³/3+x²+C
- ◯ x³+x²+C
- ◯ x³/3+x²
正解:x³/3+x²+C
f(x)=x²+2xを項ごとに積分すると、x²の不定積分はx³/3、2xの不定積分はx²になるので、x³/3+x²+Cになる。2つ目はCを忘れている。3つ目はx³の項を3で割っていない。4つ目は2xの不定積分をx²でなく2x²と取り違えている。F′(x)=6x−4で、F(1)=5のとき、F(0)の値を求めよ。
答え:____________
正解:6
F(x)=∫(6x−4)dx=3x²−4x+Cになる。F(1)=3−4+C=5よりC=6なので、F(x)=3x²−4x+6。F(0)=0−0+6=6になる。∫(x−1)²dxを計算すると、どれになるか。
- ◯ x³/3−x²+x+C
- ◯ x³/3−x²+x
- ◯ x³/3−2x²+x+C
- ◯ x³−x²+x+C
正解:x³/3−x²+x+C
(x−1)²=x²−2x+1を項ごとに積分すると、x³/3−x²+x+Cになる。2つ目はCを忘れている。3つ目はxの項の係数を2倍にする計算を取り違えている。4つ目はx³の項を3で割っていない。F′(x)=4xで、F(1)=2のとき、F(3)の値を求めよ。
答え:____________
正解:18
F(x)=∫4x dx=2x²+Cになる。F(1)=2+C=2よりC=0なので、F(x)=2x²。F(3)=2×9=18になる。
単元のポイント
- 原始関数 微分するとf(x)になる関数
- 積分定数C 原始関数に自由に加えられる定数
- ∫xⁿdxの公式 xⁿ⁺¹/(n+1)+C(n≤2が中心)