確率変数と確率分布
ゾウ先生確率変数は普通の変数と同じ。値が決まれば確率も決まると考えよう。
30秒でつかむ
- 確率変数は、試行の結果それぞれに実数(新しいタブで開きます)を対応させたものだ。硬貨投げの表の出る枚数などが例になる。
- 確率分布は、確率変数の取る値と、その値になる確率(新しいタブで開きます)をまとめた表だ。全部の確率を足すと必ず1になる。
- 2枚の硬貨を投げる例題で、表の作り方と確率の合計が1になることを確かめられる。
詳しく
公式
試行の結果それぞれに、1つの実数を対応させたものを確率変数という。
確率変数Xがx₁,x₂,…,xₙのいずれかの値を取るとき、各値になる確率をp₁,p₂,…,pₙとする。
Xの取る値と確率の対応を表にまとめたものが確率分布だ。確率分布表と呼ぶこともある。
確率分布にはという性質がある。表の確率を全部足すと必ず1になる。
例題
例題:2枚の硬貨を投げ、表の出る枚数をXとする。Xの確率分布を求めよう。
硬貨の出方は(表,表)(表,裏)(裏,表)(裏,裏)の4通りで、同様に確からしい。
Xの値はそれぞれ2,1,1,0になる。X=1になる出方は2通りあるので、P(X=1)=2/4=1/2だ。
同じように求めると、確率分布はX=0,1,2でP=1/4,1/2,1/4になる。
なぜそうなるか
確率の合計が1になる理由は、Xが取りうる値がもれなく分かれているからだ。
どの値も同時には起こらず、しかも必ずどれか1つの値になる。これを排反でもれがないという。
起こりうる結果を全部集めれば、確率は全体で1(必ず起こる事象の確率)になる。だから和も1だ。
この性質はどんな確率分布でも成り立つ。表を作ったら確認する習慣をつけよう。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/random-variables-and-probability-distributions/?from=print#quiz
2枚の硬貨を投げ、表の出る枚数をXとする。P(X=1)を求めよ。
答え:____________
正解:1/2
表が1枚になる出方は(表,裏)(裏,表)の2通り。4通り中2通りなので2/4=1/2。確率変数Xの確率分布で、必ず成り立つ性質はどれか。
- ◯ ΣP(X=xk)は1になる
- ◯ P(X=xk)は全て等しい
- ◯ ΣP(X=xk)は0になる
- ◯ P(X=xk)はxkに比例する
正解:ΣP(X=xk)は1になる
確率分布の確率(新しいタブで開きます)を全部足すと、必ず起こる事象の確率として1になる。比例(新しいタブで開きます)や値がすべて等しいとは限らない。2枚の硬貨の例で、P(X=0)+P(X=2)を求めよ。
答え:____________
正解:1/2
確率分布はP(X=0)=1/4、P(X=2)=1/4なので、足すと1/4+1/4=1/2。1個のさいころを投げ、出た目が3の倍数(新しいタブで開きます)なら1、そうでなければ0とする確率変数をYとする。P(Y=1)はどれか。
- ◯ 1/2
- ◯ 1/3
- ◯ 1/6
- ◯ 2/3
正解:1/3
1から6のうち3の倍数(新しいタブで開きます)は3と6の2通り。6通り中2通りなので2/6=1/3。
単元のポイント
- 確率変数 試行の結果に実数を対応させる変数
- 確率分布 確率変数の値と確率の対応をまとめた表
- ΣP(X=xk)=1 確率分布の確率をすべて足すと1になる