2つの円の位置関係と共通接線
ゾウ先生2つの円の位置関係は、中心間の距離dと半径の和や差を比べるだけで分かるよ。共通接線の長さは、直角三角形を1つ作って三平方の定理で求める。
30秒でつかむ
- 2つの円の位置関係は、中心間の距離dと半径r、r′(r≧r′)の大小で5つに分かれる。
- 共通接線の本数は、離れている4本・外接3本・2点で交わる2本・内接1本・一方が内部0本になる。
- 共通接線(新しいタブで開きます)の長さは、半径の差または和を使って直角三角形を作り、三平方の定理(新しいタブで開きます)で求められる。
詳しく
公式
中学では円と直線の位置関係や接線の性質を学んだ。ここでは円が2つあるときの位置関係を、中心間の距離dと2つの半径r、r′で見ていく。
2つの円の位置関係は、中心間の距離dと半径r、r′(r≧r′とする)の大小で5つに分かれる。①なら2つの円は離れている。②なら外接の位置関係だ。③なら2点で交わる。④なら内接の位置関係だ。⑤なら一方が他方の内部にある。
共通接線の本数も、位置関係によって決まる値だ。離れているときは外部の接線2本と内部の接線2本で4本になる。外接するときは内部の接線が1本に重なり3本だ。2点で交わるときは外部の接線2本だけで2本になる。内接するときは1本だけだ。一方が内部にあるときは共通接線は0本になる。
例題
例題:2つの円の半径がそれぞれ3cmと2cm、中心間の距離が13cmのとき、2つの円の間を通る共通接線(内部の共通接線)の長さを求めよ。
大きい円の中心から、小さい円の半径の分だけ平行に移動した点を考えると、中心間を結ぶ線分を斜辺、2つの半径の和3+2=5cmを1辺とする直角三角形ができる。
三平方の定理より、求める長さはで、共通接線の長さは12cm。
なぜそうなるか
共通接線の長さがなぜ三平方の定理で求まるか考えよう。外部の共通接線の場合、大きい円の中心Oから、小さい円の半径と同じ距離だけ接線と平行に移動した点Hをとると、OHは接線と平行になる。
このとき、中心間を結ぶ線分を斜辺とする直角三角形ができ、1辺は2つの半径の差になる。だから外部の共通接線の長さは。
内部の共通接線では、2つの円が接線をはさんで反対側にあるので、直角三角形の1辺は半径の和になる。だから内部の共通接線の長さはで求められる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/two-circles-relative-position/?from=print#quiz
中心間の距離が10cm、半径が7cmと3cmの2つの円は、どの位置関係か。
- ◯ 外接する
- ◯ 内接する
- ◯ 2点で交わる
- ◯ 離れている
正解:外接する
半径の和7+3=10が中心間の距離10に等しいので、2つの円は外接する。2つの円が内接する(1点で接し、小さい円が大きい円の内部にある)とき、共通接線は何本引けるか。
- ◯ 0本
- ◯ 1本
- ◯ 2本
- ◯ 4本
正解:1本
内接するときは、接点(新しいタブで開きます)を通る共通接線がちょうど1本だけ引ける。半径8cmと3cmの2つの円があり、中心間の距離が13cmである。外部の共通接線の長さを求めよ。
答え:____________
正解:12
半径の差8−3=5と中心間の距離13で三平方の定理(新しいタブで開きます)を使うと、外部の共通接線の長さは12cm。半径15cmと9cmの2つの円があり、中心間の距離が25cmである。内部の共通接線の長さを求めよ。
答え:____________
正解:7
半径の和15+9=24と中心間の距離25で三平方の定理を使うと、内部の共通接線の長さは7cm。
単元のポイント
- 共通接線 2つの円の両方に接する直線
- 外接する 中心間の距離dが2つの半径の和(r+r′)に等しく、2つの円が1点で接する状態
- 内接する 中心間の距離dが2つの半径の差r−r′に等しく、小さい円が大きい円の内部で1点で接する状態