
立体の体積と回転体の体積
ゾウ先生回転体の体積はπをつけ忘れやすい。断面が円であることを図で確かめてからπ∫f²dxを使おう。
30秒でつかむ
- 立体をx軸に垂直な薄い断面に分け、断面積S(x)を積分区間で定積分(新しいタブで開きます)すると立体の体積になる。
- x軸の回りに回転させてできる立体は、断面がすべて円になる。半径はその場所でのf(x)の値になる。
- 回転体の体積はV=π∫ₐᵇ{f(x)}²dxで求まる。断面積πr²のrにf(x)を当てはめた形だ。
詳しく
公式
立体をx軸に垂直な薄い板(断面)の積み重ねと見ると、断面積をS(x)としたとき、立体の体積はで求まる。これは角錐や円錐の体積の求め方を一般化した考え方だ。
曲線y=f(x)とx軸で囲まれた図形を、区間a≦x≦bでx軸の回りに1回転させると、x座標ごとの断面はすべて半径|f(x)|の円になる。円の面積(新しいタブで開きます)はなので、
(a<b)が回転体の体積の公式になる。断面積の積分の式に、円の面積πr²を当てはめた形だと考えると覚えやすい。
例題
例題:y=√xとx軸、直線x=4で囲まれた図形をx軸の回りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。
なので、になる。
体積は。
もう1つ、回転させない例として、断面が辺xの正方形になっている立体(0≦x≦2)の体積は、。回転体でなくても、断面積が分かれば同じ考え方で体積が求まる。
なぜπ∫f²dxになるのか
下の図のように、回転体をx軸に垂直な薄い円板(厚さΔx)の積み重ねと考える。xの位置での円板の半径はf(x)、面積はπ{f(x)}²になる。
円板1枚の体積はおよそπ{f(x)}²×Δx。これをa≦x≦bの範囲で全部足すと、区分求積法と同じ考え方で、Δx→0の極限としてに一致する。
つまり回転体の体積の公式も、区分求積法と同じ「薄く分けて足し、幅を0に近づける」という定積分の考え方の応用になっている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/volumes-of-solids-of-revolution/?from=print#quiz
曲線y=f(x)とx軸で囲まれた図形を、区間a≦x≦bでx軸の回りに1回転させてできる立体の体積Vを表す式はどれか。
- ◯ V=2π∫ₐᵇf(x)dx
- ◯ V=π∫ₐᵇf(x)dx
- ◯ V=π∫ₐᵇ{f(x)}²dx
- ◯ V=∫ₐᵇf(x)dx
正解:V=π∫ₐᵇ{f(x)}²dx
x軸の回りに回転させると、x座標ごとに半径|f(x)|の円の断面(円板)ができる。円の面積(新しいタブで開きます)はπ{f(x)}²なので、V=π∫ₐᵇ{f(x)}²dx。y=√xとx軸、直線x=4で囲まれた図形をx軸の回りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。
答え:____________
正解:8π
f(x)=√xなので{f(x)}²=x。体積はπ∫₀⁴xdx=π×[x²/2]₀⁴=π×8=8π。x軸に垂直な断面が辺の長さxの正方形になっている立体が、0≦x≦2の範囲にある。この立体の体積を求めよ。
答え:____________
正解:8/3
断面積はS(x)=x²なので、体積はV=∫₀²S(x)dx=∫₀²x²dx=[x³/3]₀²=8/3。回転体の体積を求める手順を、正しい順に並べよ。
- ( )回転させる図形と軸を確かめる
- ( )断面の半径をf(x)で表す
- ( )π{f(x)}²を定積分する
- ( )体積の値を求める
正解:回転させる図形と軸を確かめる → 断面の半径をf(x)で表す → π{f(x)}²を定積分する → 体積の値を求める
①回転させる図形と回転の軸を確かめる→②x座標ごとの断面(円)の半径をf(x)で表す→③断面積π{f(x)}²を積分区間で定積分(新しいタブで開きます)する→④体積の値を求める、の順になる。
単元のポイント
- 断面積の積分 V=∫ₐᵇS(x)dx(S(x)はxでの断面積)
- 回転体の体積の公式 V=π∫ₐᵇ{f(x)}²dx(x軸の回りの回転)