
コンデンサーの直列接続と並列接続
カンガルー先生並列は電圧がそろう、直列は電気量がそろう。電気量の保存で2枚の極板をひとまとめに見るとわかりやすいよ。
30秒でつかむ
- 並列接続は各コンデンサー(新しいタブで開きます)に同じ電圧がかかり、合成容量は各容量の和C=C₁+C₂になる。
- 直列接続は各コンデンサーに同じ大きさの電気量(新しいタブで開きます)がたくわえられ、合成容量の逆数は各容量の逆数の和1/C=1/C₁+1/C₂になる。
- 直列接続の電気量が等しいのは、つながれた2枚の極板全体で電気量が保存され、はじめ0なら差し引き0のままだからである。
詳しく
並列接続と直列接続の合成容量
複数のコンデンサーを電源の同じ2点につなぐ並列接続では、どのコンデンサーにも同じ電圧がかかる。全体にたくわえられる電気量は各コンデンサーの電気量の和になるので、、つまり。1つのコンデンサーとみなしたときの合成容量はで、もとの容量より大きくなる。
複数のコンデンサーを1本の道筋でつなぐ直列接続では、電源につながっていない内側の極板どうしは、はじめ電気量0でつながっているので、全体の電気量は常に0のまま保たれる(電気量の保存(新しいタブで開きます))。したがって外側の極板にたくわえられる電気量はどのコンデンサーも同じ大きさになる。各コンデンサーの電圧は、で、全体の電圧は。
とおくと、の両辺をで割って、。直列接続の合成容量は、もとのどの容量よりも小さくなる。
例題:並列と直列の合成容量
例題1:電気容量2.0μFと3.0μFのコンデンサーを並列接続した。合成容量はいくらか。5.0μF。
例題2:同じ2.0μFと3.0μFのコンデンサーを直列接続した。合成容量はいくらか。より、1.2μF。
例題3:例題2の直列接続に5.0Vの電圧を加えた。各コンデンサーにたくわえられる電気量と、3.0μFのコンデンサーにかかる電圧はいくらか。全体の電気量はμCで、直列なのでどちらのコンデンサーも同じ6.0μC。3.0μFの電圧は2.0V(2.0μFの電圧は3.0Vで、合計5.0Vになる)。
なぜ並列は容量が増え、直列は減るのか
並列接続は、極板の面積を実質的に広げたのと同じことになる。同じ電圧でより多くの電気量をたくわえられるので、合成容量はどのコンデンサーよりも大きくなる。
直列接続は、極板の間隔を実質的に広げたのと同じことだ。同じ電気量をたくわえるのに必要な電圧が大きくなるので、合成容量はどのコンデンサーよりも小さくなる。
直列接続で各コンデンサーの電気量が同じになるのは、内側の極板どうしが電源から切り離された1つの導体とみなせるからである。外から電気量が入ってこないので、全体として電気量0のまま、プラスとマイナスが同じ大きさで現れる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/capacitors-in-series-and-parallel/?from=print#quiz
電気容量3.0μFと6.0μFのコンデンサーを並列接続した。合成容量は何μFか。
答え:____________
正解:9.0
並列接続の合成容量はC=C₁+C₂=3.0+6.0=9.0μF。電気容量3.0μFと6.0μFのコンデンサーを直列接続した。合成容量は何μFか。
答え:____________
正解:2.0
直列接続の合成容量は1/C=1/3.0+1/6.0=1/2より、C=2.0μF。電気容量3.0μFと6.0μFのコンデンサーを直列接続し、9.0Vの電圧を加えた。それぞれのコンデンサーにたくわえられる電気量は何μCか。
答え:____________
正解:18
直列接続の合成容量は2.0μF。全体の電気量(新しいタブで開きます)はQ=CV=2.0×9.0=18μCで、直列接続ではどちらのコンデンサー(新しいタブで開きます)も同じ電気量になる。上の直列接続(3.0μFと6.0μF・電気量18μC)で、6.0μFのコンデンサーにかかる電圧は何Vか。
答え:____________
正解:3.0
直列接続では電気量が等しく18μC。6.0μFの電圧はV=Q/C=18/6.0=3.0V(3.0μFの電圧は6.0Vで、合計9.0Vになる)。
単元のポイント
- 並列接続の合成容量 C=C₁+C₂(各コンデンサーに同じ電圧)
- 直列接続の合成容量 1/C=1/C₁+1/C₂(各コンデンサーに同じ電気量)
- 電気量の保存(新しいタブで開きます) 直列接続でつながれた2枚の極板全体の電気量は変わらない