
コンデンサーの静電エネルギー
カンガルー先生U=1/2QVはQ-Vグラフの三角形の面積。電池の仕事QVの半分しかたくわえられず、残りは熱になるよ。
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- コンデンサー(新しいタブで開きます)にたくわえられる静電エネルギーはU=1/2QV=1/2CV²=Q²/2C。V-qグラフの原点から(V,Q)までの三角形の面積に等しい。
- 一定の電圧の電池でコンデンサーを充電(新しいタブで開きます)するとき、電池がした仕事(新しいタブで開きます)はW=QV。たくわえられるエネルギーUはこの半分にしかならない。
- 電池がした仕事のうち、コンデンサーにたくわえられなかった残り半分は、充電の間に導線や抵抗で熱として失われる。
詳しく
静電エネルギーU=1/2QV
コンデンサーを電圧0からまで充電する間、電気量(新しいタブで開きます)と電圧はつねに比例している(充電の終わりの電気量を、途中の値を小文字ので表す)。電圧を横軸、電気量を縦軸にとったV-qグラフは、原点からまでの直線になる。電気を送り込むのに必要な仕事は、このグラフの下側の面積(直角三角形)に等しい。
三角形の面積は底辺高さなので、コンデンサーにたくわえられる静電エネルギーは。を使うととも表せる。
一定の電圧の電池でコンデンサーを満たんに充電するとき、電池が送り出す電気量はで、電池がした仕事は(電池はつねに電圧で電気量を送り出すため)。これはのちょうど2倍である。
例題:コンデンサーの静電エネルギーと電池の仕事
例題1:電気容量2.0μFのコンデンサーを100Vまで充電した。たくわえられる静電エネルギーはいくらか。1.0×10⁻²J(0.010J)。
例題2:例題1の充電で、電池がした仕事はいくらか。Cなので、2.0×10⁻²J(0.020J)。コンデンサーにたくわえられた0.010Jの、ちょうど2倍である。
例題3:例題1・2で、電池がした仕事のうちコンデンサーにたくわえられなかったエネルギーはいくらか。1.0×10⁻²J(0.010J)。この分は、充電の間に導線や抵抗で熱として失われる。
なぜ仕事の半分しかたくわえられないのか
電池は充電の間、常に電圧で電気を送り出す。ところがコンデンサーの電圧は0からまで徐々に上がっていくので、送り込まれた電気量の多くは、コンデンサーの電圧がまだ低いうちに、電池の電圧との差分だけ余分な仕事をされて送り込まれたことになる。
その余分な仕事は、導線や回路の抵抗を電流が流れるときに熱として失われる。コンデンサーの電圧が0からまで比例して上がる限り、この損失はつねに電池がした仕事のちょうど半分だ。
放電のときは逆に、コンデンサーにたくわえられたエネルギーが電球を光らせたり音を出したりする仕事に使われる(放電の抵抗で一部は熱にもなる)。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/energy-stored-in-a-capacitor/?from=print#quiz
電気容量4.0μFのコンデンサーを50Vまで充電した。たくわえられる静電エネルギーは何Jか。
答え:____________
正解:5.0×10⁻³
U=1/2CV²=1/2×4.0×10⁻⁶×50²=5.0×10⁻³J。上のコンデンサー(4.0μF・50V)を充電するとき、電池がした仕事は何Jか。
答え:____________
正解:1.0×10⁻²
Q=CV=4.0×10⁻⁶×50=2.0×10⁻⁴C。電池がした仕事(新しいタブで開きます)はW=QV=2.0×10⁻⁴×50=1.0×10⁻²J。これはコンデンサーのエネルギーのちょうど2倍である。上の充電で、電池がした仕事のうちコンデンサーにたくわえられなかったエネルギーは何Jか。
答え:____________
正解:5.0×10⁻³
電池がした仕事0.010Jから、コンデンサーのエネルギー0.0050Jを引くと、W-U=0.010-0.0050=5.0×10⁻³J。この分は導線の抵抗で熱として失われる。一定の電圧の電池でコンデンサーを充電するとき、電池がした仕事のうちコンデンサーにたくわえられるエネルギーの割合はどれか。
- ◯ 4分の1
- ◯ 2分の1
- ◯ 3分の2
- ◯ 全部
正解:2分の1
電池がした仕事W=QVに対し、コンデンサーのエネルギーはU=1/2QV。どんな電圧・容量でも、たくわえられるのはちょうど半分になる。
単元のポイント
- 静電エネルギー U=1/2QV=1/2CV²=Q²/2C
- V-qグラフの面積 原点から(V,Q)までの直角三角形の面積がU
- 電池がした仕事 W=QV(一定電圧で充電するとき)
- 仕事とエネルギーの差 W-U=1/2QV。半分は導線の抵抗で熱になる