
抵抗を通した充電と放電
カンガルー先生電流は時間とともに減って0に近づくよ。I-tグラフの面積が電気量。充電の最初はI=V/Rで決まるよ。
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- コンデンサー(新しいタブで開きます)を抵抗を通して充電・放電すると、電流は最初が最大で、時間とともに小さくなり、十分に時間がたつとほとんど0に近づく。
- I-tグラフとt軸で囲まれた面積は、そのあいだに流れた電気量(新しいタブで開きます)に等しい。測定値を直線で近似すれば、面積は三角形として計算できる。
- 充電の開始直後はコンデンサーの電圧が0なので、電池の電圧がそのまま抵抗にかかり、電流は最大値I=V/Rになる。
詳しく
充電・放電の電流とI-tグラフ
抵抗を通してコンデンサーを充電するとき、電流は充電の最初が最大で、コンデンサーの電圧が電池の電圧に近づくにつれて小さくなり、十分に時間がたつとほとんど0に近づく。放電のときも、コンデンサーの電圧が下がるにつれて電流は小さくなり、0に近づく。
充電の始まった瞬間はコンデンサーの電圧がまだ0なので、電池の電圧はそのまま抵抗にかかる。オームの法則(新しいタブで開きます)から、このときの電流はで、充電・放電の間で流れる電流の最大値になる。
電流と時間のグラフ(I-tグラフ)で、グラフの線と横軸(t軸)にはさまれた部分の面積は、そのあいだに流れた電気量に等しい。これはF-tグラフ(新しいタブで開きます)の面積が力積になるのと同じ考え方である。
例題:I-tグラフの面積から求める電気量と容量
例題1:コンデンサーを放電させたときの電流を測定したところ、最初の電流は6.0mAで、2.0ms後に0になった。測定値を直線で近似すると、放電で流れた電気量はいくらか。I-tグラフは直角三角形になるので、6.0×10⁻⁶C(6.0μC)。
例題2:例題1の電気量は、はじめに3.0Vで充電したときにたくわえられたものだった。このコンデンサーの電気容量はいくらか。2.0×10⁻⁶F(2.0μF)。
例題3:電気容量2.0μFの空のコンデンサーを、抵抗200Ωを通して6.0Vの電池で充電しはじめた。流れはじめの電流はいくらか。コンデンサーの電圧はまだ0なので、0.030A(30mA)。
なぜ電流は0に近づくだけで急には止まらないのか
放電は、コンデンサーにたくわえられた電気量がなくなるまで続く。電気量が少なくなるほど電圧も下がり、電流も小さくなっていくので、グラフは0に近づきながらゆるやかに曲がる。
充電でも同様に、コンデンサーの電圧が電池の電圧に近づくほど、抵抗にかかる電圧(電池の電圧とコンデンサーの電圧の差)が小さくなり、電流は0に近づく。電池の電圧とコンデンサーの電圧が等しくなれば、電流は流れなくなる。
このため、理想的には電流がちょうど0になるまでには非常に長い時間がかかる。実際の測定では、十分に時間がたった時点を「ほぼ充電(放電)が終わった」とみなす。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/charging-and-discharging-through-a-resistor/?from=print#quiz
コンデンサーを放電させたときの電流を測定すると、最初の電流は8.0mAで、3.0ms後に0になった。測定値を直線で近似すると、放電で流れた電気量は何Cか。
答え:____________
正解:1.2×10⁻⁵
I-tグラフは直角三角形になるので、Q=1/2×8.0×10⁻³×3.0×10⁻³=1.2×10⁻⁵C。上の放電で流れた電気量12μCは、はじめに4.0Vで充電したときにたくわえられたものだった。このコンデンサーの電気容量は何Fか。
答え:____________
正解:3.0×10⁻⁶
C=Q/V=1.2×10⁻⁵/4.0=3.0×10⁻⁶F。放電が終わりに近づくほど、電流はどうなっていくか。
- ◯ 0に近づいていく
- ◯ 一定のまま変わらない
- ◯ いったん増えてから0になる
- ◯ 急に0になって止まる
正解:0に近づいていく
電気量(新しいタブで開きます)が少なくなるほどコンデンサー(新しいタブで開きます)の電圧も下がり、I=V/Rも小さくなる。電流は0に近づいていくが、急に0になって止まるわけではない。電気容量3.0μFの空のコンデンサーを、抵抗150Ωを通して9.0Vの電池で充電しはじめた。流れはじめの電流は何Aか。
答え:____________
正解:0.060
充電の始まりはコンデンサーの電圧がまだ0なので、電池の電圧がそのまま抵抗にかかる。I=V/R=9.0/150=0.060A。
単元のポイント
- 充電・放電の電流 最初が最大で、時間とともに小さくなり0に近づく
- I-tグラフの面積 そのあいだに流れた電気量に等しい
- 充電開始直後の電流 I=V/R(コンデンサーの電圧がまだ0のため)