本文へ移動

抵抗(ていこう)を通(とお)した充電(じゅうでん)と放電(ほうでん)

カンガルー先生電流(でんりゅう)は時間(じかん)とともに減(へ)って0に近(ちか)づくよ。I-tグラフの面積(めんせき)が電気(でんき)量(りょう)。充電(じゅうでん)の最初(さいしょ)はI=V/Rで決(き)まるよ。

30秒でつかむ

  1. コンデンサー(新しいタブで開きます)を抵抗(ていこう)を通(とお)して充電(じゅうでん)・放電(ほうでん)すると、電流(でんりゅう)は最初(さいしょ)が最大(さいだい)で、時間(じかん)とともに小(ちい)さくなり、十分(じゅうぶん)に時間(じかん)がたつとほとんど0に近(ちか)づく。
  2. I-tグラフとt軸(じく)で囲(かこ)まれた面積(めんせき)は、そのあいだに流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)(新しいタブで開きます)に等(ひと)しい。測定値(そくていち)を直線(ちょくせん)で近似(きんじ)すれば、面積(めんせき)は三角形(さんかくけい)として計算(けいさん)できる。
  3. 充電(じゅうでん)の開始(かいし)直後(ちょくご)はコンデンサーの電圧(でんあつ)が0なので、電池(でんち)の電圧(でんあつ)がそのまま抵抗(ていこう)にかかり、電流(でんりゅう)は最大値(さいだいち)I=V/Rになる。

ChatGPT に解説してもらう(新しいタブで開きます)

詳しく

充電(じゅうでん)・放電(ほうでん)の電流(でんりゅう)とI-tグラフ

抵抗(ていこう)を通(とお)してコンデンサーを充電(じゅうでん)するとき、電流(でんりゅう)は充電(じゅうでん)の最初(さいしょ)が最大(さいだい)で、コンデンサーの電圧(でんあつ)が電池(でんち)の電圧(でんあつ)に近(ちか)づくにつれて小(ちい)さくなり、十分(じゅうぶん)に時間(じかん)がたつとほとんど0に近(ちか)づく。放電(ほうでん)のときも、コンデンサーの電圧(でんあつ)が下(さ)がるにつれて電流(でんりゅう)は小(ちい)さくなり、0に近(ちか)づく。

充電(じゅうでん)の始(はじ)まった瞬間(しゅんかん)はコンデンサーの電圧(でんあつ)がまだ0なので、電池(でんち)の電圧(でんあつ)VVはそのまま抵抗(ていこう)RRにかかる。オームの法則(ほうそく)(新しいタブで開きます)から、このときの電流(でんりゅう)はI=VRI=\dfrac{V}{R}で、充電(じゅうでん)・放電(ほうでん)の間(あいだ)で流(なが)れる電流(でんりゅう)の最大値(さいだいち)になる。

電流(でんりゅう)IIと時間(じかん)ttのグラフ(I-tグラフ)で、グラフの線(せん)と横(よこ)軸(じく)(t軸(じく))にはさまれた部分(ぶぶん)の面積(めんせき)は、そのあいだに流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)に等(ひと)しい。これはF-tグラフ(新しいタブで開きます)の面積(めんせき)が力積(りきせき)になるのと同(おな)じ考(かんが)え方(かた)である。

充電・放電の電流は時間とともに0に近づくAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):I-tグラフの面積(めんせき)から求(もと)める電気(でんき)量(りょう)と容量(ようりょう)

例題(れいだい)1:コンデンサーを放電(ほうでん)させたときの電流(でんりゅう)を測定(そくてい)したところ、最初(さいしょ)の電流(でんりゅう)は6.0mAで、2.0ms後(ご)に0になった。測定値(そくていち)を直線(ちょくせん)で近似(きんじ)すると、放電(ほうでん)で流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)はいくらか。I-tグラフは直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)になるので、Q=12×6.0×10−3×2.0×10−3=Q=\dfrac{1}{2}\times6.0\times10^{-3}\times2.0\times10^{-3}=6.0×10⁻⁶C(6.0μC)。

例題(れいだい)2:例題(れいだい)1の電気(でんき)量(りょう)は、はじめに3.0Vで充電(じゅうでん)したときにたくわえられたものだった。このコンデンサーの電気(でんき)容量(ようりょう)はいくらか。C=QV=6.03.0×10−6=C=\dfrac{Q}{V}=\dfrac{6.0}{3.0}\times10^{-6}=2.0×10⁻⁶F(2.0μF)。

例題(れいだい)3:電気(でんき)容量(ようりょう)2.0μFの空(から)のコンデンサーを、抵抗(ていこう)200Ωを通(とお)して6.0Vの電池(でんち)で充電(じゅうでん)しはじめた。流(なが)れはじめの電流(でんりゅう)はいくらか。コンデンサーの電圧(でんあつ)はまだ0なので、I=VR=6.0200=I=\dfrac{V}{R}=\dfrac{6.0}{200}=0.030A(30mA)。

測定値を直線で近似したI-tグラフ(面積=電気量)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ電流(でんりゅう)は0に近(ちか)づくだけで急(きゅう)には止(と)まらないのか

放電(ほうでん)は、コンデンサーにたくわえられた電気(でんき)量(りょう)がなくなるまで続(つづ)く。電気(でんき)量(りょう)が少(すく)なくなるほど電圧(でんあつ)も下(さ)がり、電流(でんりゅう)I=V/RI=V/Rも小(ちい)さくなっていくので、グラフは0に近(ちか)づきながらゆるやかに曲(ま)がる。

充電(じゅうでん)でも同様(どうよう)に、コンデンサーの電圧(でんあつ)が電池(でんち)の電圧(でんあつ)に近(ちか)づくほど、抵抗(ていこう)にかかる電圧(でんあつ)(電池(でんち)の電圧(でんあつ)とコンデンサーの電圧(でんあつ)の差(さ))が小(ちい)さくなり、電流(でんりゅう)は0に近(ちか)づく。電池(でんち)の電圧(でんあつ)とコンデンサーの電圧(でんあつ)が等(ひと)しくなれば、電流(でんりゅう)は流(なが)れなくなる。

このため、理想(りそう)的(てき)には電流(でんりゅう)がちょうど0になるまでには非常(ひじょう)に長(なが)い時間(じかん)がかかる。実際(じっさい)の測定(そくてい)では、十分(じゅうぶん)に時間(じかん)がたった時点(じてん)を「ほぼ充電(じゅうでん)(放電(ほうでん))が終(お)わった」とみなす。

確認問題

問題 1 / 4コンデンサーを放電(ほうでん)させたときの電流(でんりゅう)を測定(そくてい)すると、最初(さいしょ)の電流(でんりゅう)は8.0mAで、3.0ms後(ご)に0になった。測定値(そくていち)を直線(ちょくせん)で近似(きんじ)すると、放電(ほうでん)で流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)は何(なん)Cか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/charging-and-discharging-through-a-resistor/?from=print#quiz

  1. コンデンサーを放電(ほうでん)させたときの電流(でんりゅう)を測定(そくてい)すると、最初(さいしょ)の電流(でんりゅう)は8.0mAで、3.0ms後(ご)に0になった。測定値(そくていち)を直線(ちょくせん)で近似(きんじ)すると、放電(ほうでん)で流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)は何(なん)Cか。

    答え:____________

    正解:1.2×10⁻⁵
    I-tグラフは直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)になるので、Q=1/2×8.0×10⁻³×3.0×10⁻³=1.2×10⁻⁵C。

  2. 上(うえ)の放電(ほうでん)で流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)12μCは、はじめに4.0Vで充電(じゅうでん)したときにたくわえられたものだった。このコンデンサーの電気(でんき)容量(ようりょう)は何(なん)Fか。

    答え:____________

    正解:3.0×10⁻⁶
    C=Q/V=1.2×10⁻⁵/4.0=3.0×10⁻⁶F。

  3. 放電(ほうでん)が終(お)わりに近(ちか)づくほど、電流(でんりゅう)はどうなっていくか。

    • ◯ 0に近(ちか)づいていく
    • ◯ 一定(いってい)のまま変(か)わらない
    • ◯ いったん増(ふ)えてから0になる
    • ◯ 急(きゅう)に0になって止(と)まる

    正解:0に近づいていく
    電気(でんき)量(りょう)(新しいタブで開きます)が少(すく)なくなるほどコンデンサー(新しいタブで開きます)の電圧(でんあつ)も下(さ)がり、I=V/Rも小(ちい)さくなる。電流(でんりゅう)は0に近(ちか)づいていくが、急(きゅう)に0になって止(と)まるわけではない。

  4. 電気(でんき)容量(ようりょう)3.0μFの空(から)のコンデンサーを、抵抗(ていこう)150Ωを通(とお)して9.0Vの電池(でんち)で充電(じゅうでん)しはじめた。流(なが)れはじめの電流(でんりゅう)は何(なん)Aか。

    答え:____________

    正解:0.060
    充電(じゅうでん)の始(はじ)まりはコンデンサーの電圧(でんあつ)がまだ0なので、電池(でんち)の電圧(でんあつ)がそのまま抵抗(ていこう)にかかる。I=V/R=9.0/150=0.060A。

単元のポイント

  • 充電(じゅうでん)・放電(ほうでん)の電流(でんりゅう) 最初(さいしょ)が最大(さいだい)で、時間(じかん)とともに小(ちい)さくなり0に近(ちか)づく
  • I-tグラフの面積(めんせき) そのあいだに流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)に等(ひと)しい
  • 充電開始直後(じゅうでんかいしちょくご)の電流(でんりゅう) I=V/R(コンデンサーの電圧(でんあつ)がまだ0のため)
問題を解く
単元のポイント
  • 充電(じゅうでん)・放電(ほうでん)の電流(でんりゅう) 最初(さいしょ)が最大(さいだい)で、時間(じかん)とともに小(ちい)さくなり0に近(ちか)づく
  • I-tグラフの面積(めんせき) そのあいだに流(なが)れた電気(でんき)量(りょう)に等(ひと)しい
  • 充電開始直後(じゅうでんかいしちょくご)の電流(でんりゅう) I=V/R(コンデンサーの電圧(でんあつ)がまだ0のため)