
平面内の衝突
カンガルー先生平面内の衝突は、x方向とy方向に分けて考えよう。どちらの方向でも運動量の和は保存するよ。
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- 運動量(新しいタブで開きます)はベクトルなので、平面内の衝突では衝突前と衝突後の運動量の和がベクトルとして等しい。
- x成分とy成分に分けると、それぞれの方向で一直線上と同じ形の運動量保存の式が成り立つ。
- 衝突後の運動量ベクトルをつなげると、その和の矢印は衝突前の運動量の和の矢印と一致する。
詳しく
平面内の衝突と運動量の成分
運動量はベクトルなので、平面内の衝突では、衝突前の運動量の和と衝突後の運動量の和がベクトルとして等しくなる。は、x方向とy方向に分けて扱える。
x成分は、y成分は。成分ごとに、一直線上の衝突と同じ形の式が1本ずつ成り立つ。
図で表すと、衝突後の2つの運動量ベクトルを矢印の先と根元でつなげたとき、その和の矢印が衝突前の運動量ベクトルとぴったり重なる。
例題:斜めにはじかれる小球と、直角に合体する物体
例題1:なめらかな水平面上で、質量1.0kgの小球Aがx軸の正の向きに4.0m/sで進み、静止している同じ質量の小球Bに衝突した。衝突後、Aはx軸から上向きに60°の向きへ2.0m/sで進んだ。
Bの速度(新しいタブで開きます)のx成分はm/s、y成分はm/s(約−1.7m/s)。Bの速さはで、およそ3.5m/s。なので、向きはx軸から下向きに30°となる。
例題2:なめらかな水平面上で、東向きに3.0m/sで進む質量2.0kgの物体Aと、北向きに6.0m/sで進む質量1.0kgの物体Bが衝突して一体になった。運動量の東向きの成分はkg·m/s、北向きの成分はkg·m/sで、衝突後もこの2つは変わらない。
一体になった物体の運動量の大きさはkg·m/s。質量の和3.0kgで割ると、速さはで約2.8m/s、向きは北東(東から北へ45°)である。
なぜ成分ごとに分けてよいのか
力積もベクトルなので、x方向の力積はx方向の運動量だけを、y方向の力積はy方向の運動量だけを変える。内力の力積は成分ごとにも打ち消し合うので、x成分の和もy成分の和もそれぞれ保存する。
例題1では、衝突前のy成分の和は0だった。衝突後にAが上向きの成分をもつなら、Bは必ず同じ大きさの下向きの成分をもち、y成分の和は0のまま保たれる。
同じ質量の小球どうしが衝突し、運動エネルギー(新しいタブで開きます)も保存する弾性衝突(新しいタブで開きます)のときは、衝突後の2つの小球は互いに直角の向きに進む。例題1でもAは上向き60°、Bは下向き30°で、2つの向きの間の角は90°になっている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/collisions-in-a-plane/?from=print#quiz
なめらかな水平面上で、東向きに4.0m/sで進む質量1.0kgの物体と、北向きに3.0m/sで進む質量1.0kgの物体が衝突して一体になった。一体になった後の速さは何m/sか。
答え:____________
正解:2.5
運動量(新しいタブで開きます)の東向きの成分は1.0×4.0=4.0、北向きの成分は1.0×3.0=3.0。和の大きさは√(4.0²+3.0²)=5.0kg·m/s。質量の和2.0kgで割ると速さは2.5m/s。なめらかな水平面上で、x軸の正の向きに5.0m/sで進む質量2.0kgの小球Aが、静止している質量5.0kgの小球Bに衝突した。衝突後、Aはy軸の正の向きに3.0m/sで進んだ。衝突後のBの運動量のy成分の大きさは何kg·m/sか。
答え:____________
正解:6.0
衝突前のy成分の和は0。衝突後のAのy成分は2.0×3.0=6.0なので、Bのy成分は−6.0kg·m/s(y軸の負の向き)で、大きさは6.0kg·m/s。なめらかな水平面上で、x軸の正の向きに6.0m/sで進む質量1.0kgの小球Aが、静止している同じ質量の小球Bに衝突した。衝突後、Aはx軸から60°の向きへ3.0m/sで進んだ。衝突後のBの速度のx成分は何m/sか。
答え:____________
正解:4.5
x成分の運動量保存より 1.0×6.0=1.0×3.0cos60°+1.0×v_Bx。cos60°=0.5なので v_Bx=6.0−1.5=4.5m/s。平面内の衝突で、外力を受けないとき衝突の前後で保存する量として正しいものはどれか。
- ◯ それぞれの物体の速さ
- ◯ それぞれの物体の運動量の大きさ
- ◯ 運動量の和のx成分だけ
- ◯ 運動量の和のx成分とy成分の両方
正解:運動量の和のx成分とy成分の両方
運動量はベクトルとして保存するので、x成分の和とy成分の和がそれぞれ保存する。1つひとつの物体の速さや運動量は衝突で変わる。
単元のポイント
- 平面内の運動量保存 衝突前の和=衝突後の和(ベクトル)
- x成分の保存 m₁v₁ₓ+m₂v₂ₓ が前後で等しい
- y成分の保存 m₁v₁ᵧ+m₂v₂ᵧ が前後で等しい
- 合体した物体の速さ 運動量の和の大きさ÷質量の和