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平面内(へいめんない)の衝突(しょうとつ)

カンガルー先生平面内(へいめんない)の衝突(しょうとつ)は、x方向(ほうこう)とy方向(ほうこう)に分(わ)けて考(かんが)えよう。どちらの方向(ほうこう)でも運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)は保存(ほぞん)するよ。

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  1. 運動(うんどう)量(りょう)(新しいタブで開きます)はベクトルなので、平面内(へいめんない)の衝突(しょうとつ)では衝突(しょうとつ)前(まえ)と衝突後(しょうとつご)の運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)がベクトルとして等(ひと)しい。
  2. x成分(せいぶん)とy成分(せいぶん)に分(わ)けると、それぞれの方向(ほうこう)で一直線上(いっちょくせんじょう)と同(おな)じ形(かたち)の運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん)の式(しき)が成(な)り立(た)つ。
  3. 衝突後(しょうとつご)の運動(うんどう)量(りょう)ベクトルをつなげると、その和(わ)の矢印(やじるし)は衝突(しょうとつ)前(まえ)の運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)の矢印(やじるし)と一致(いっち)する。

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平面内(へいめんない)の衝突(しょうとつ)と運動(うんどう)量(りょう)の成分(せいぶん)

運動(うんどう)量(りょう)はベクトルなので、平面内(へいめんない)の衝突(しょうとつ)では、衝突(しょうとつ)前(まえ)の運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)と衝突後(しょうとつご)の運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)がベクトルとして等(ひと)しくなる。m1v1⃗+m2v2⃗=m1v1′⃗+m2v2′⃗m_1\vec{v_1}+m_2\vec{v_2}=m_1\vec{v_1'}+m_2\vec{v_2'}は、x方向(ほうこう)とy方向(ほうこう)に分(わ)けて扱(あつか)える。

x成分(せいぶん)はm1v1x+m2v2x=m1v1x′+m2v2x′m_1v_{1x}+m_2v_{2x}=m_1v_{1x}'+m_2v_{2x}'、y成分(せいぶん)はm1v1y+m2v2y=m1v1y′+m2v2y′m_1v_{1y}+m_2v_{2y}=m_1v_{1y}'+m_2v_{2y}'。成分(せいぶん)ごとに、一直線上(いっちょくせんじょう)の衝突(しょうとつ)と同(おな)じ形(かたち)の式(しき)が1本(ほん)ずつ成(な)り立(た)つ。

図(ず)で表(あらわ)すと、衝突後(しょうとつご)の2つの運動(うんどう)量(りょう)ベクトルを矢印(やじるし)の先(さき)と根元(ねもと)でつなげたとき、その和(わ)の矢印(やじるし)が衝突(しょうとつ)前(まえ)の運動(うんどう)量(りょう)ベクトルとぴったり重(かさ)なる。

衝突後の運動量の和は衝突前の運動量と一致する(1.0kgの小球どうし)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):斜(なな)めにはじかれる小球(しょうきゅう)と、直角(ちょっかく)に合体(がったい)する物体(ぶったい)

例題(れいだい)1:なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)Aがx軸(じく)の正(せい)の向(む)きに4.0m/sで進(すす)み、静止(せいし)している同(おな)じ質量(しつりょう)の小球(しょうきゅう)Bに衝突(しょうとつ)した。衝突後(しょうとつご)、Aはx軸(じく)から上向(うわむ)きに60°の向(む)きへ2.0m/sで進(すす)んだ。

Bの速度(そくど)(新しいタブで開きます)のx成分(せいぶん)は4.0−2.0cos⁡60°=3.04.0-2.0\cos60°=3.0m/s、y成分(せいぶん)は0−2.0sin⁡60°=−30-2.0\sin60°=-\sqrt{3}m/s(約(やく)−1.7m/s)。Bの速(はや)さは3.02+3=23\sqrt{3.0^2+3}=2\sqrt{3}で、およそ3.5m/s。tan⁡θ=33.0\tan\theta=\dfrac{\sqrt{3}}{3.0}なので、向(む)きはx軸(じく)から下向(したむ)きに30°となる。

例題(れいだい)2:なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、東(ひがし)向(む)きに3.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)2.0kgの物体(ぶったい)Aと、北(きた)向(む)きに6.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの物体(ぶったい)Bが衝突(しょうとつ)して一体(いったい)になった。運動(うんどう)量(りょう)の東(ひがし)向(む)きの成分(せいぶん)は2.0×3.0=6.02.0\times3.0=6.0kg·m/s、北(きた)向(む)きの成分(せいぶん)は1.0×6.0=6.01.0\times6.0=6.0kg·m/sで、衝突後(しょうとつご)もこの2つは変(か)わらない。

一体(いったい)になった物体(ぶったい)の運動(うんどう)量(りょう)の大(おお)きさは6.02+6.02=62\sqrt{6.0^2+6.0^2}=6\sqrt{2}kg·m/s。質量(しつりょう)の和(わ)3.0kgで割(わ)ると、速(はや)さは222\sqrt{2}で約(やく)2.8m/s、向(む)きは北東(ほくとう)(東(ひがし)から北(きた)へ45°)である。

直角に進む2物体が一体になるときの運動量の合成Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ成分(せいぶん)ごとに分(わ)けてよいのか

力積(りきせき)F⃗Δt\vec{F}\Delta tもベクトルなので、x方向(ほうこう)の力積(りきせき)はx方向(ほうこう)の運動(うんどう)量(りょう)だけを、y方向(ほうこう)の力積(りきせき)はy方向(ほうこう)の運動(うんどう)量(りょう)だけを変(か)える。内力(ないりょく)の力積(りきせき)は成分(せいぶん)ごとにも打(う)ち消(け)し合(あ)うので、x成分(せいぶん)の和(わ)もy成分(せいぶん)の和(わ)もそれぞれ保存(ほぞん)する。

例題(れいだい)1では、衝突(しょうとつ)前(まえ)のy成分(せいぶん)の和(わ)は0だった。衝突後(しょうとつご)にAが上向(うわむ)きの成分(せいぶん)をもつなら、Bは必(かなら)ず同(おな)じ大(おお)きさの下向(したむ)きの成分(せいぶん)をもち、y成分(せいぶん)の和(わ)は0のまま保(たも)たれる。

同(おな)じ質量(しつりょう)の小球(しょうきゅう)どうしが衝突(しょうとつ)し、運動(うんどう)エネルギー(新しいタブで開きます)も保存(ほぞん)する弾性(だんせい)衝突(しょうとつ)(新しいタブで開きます)のときは、衝突後(しょうとつご)の2つの小球(しょうきゅう)は互(たが)いに直角(ちょっかく)の向(む)きに進(すす)む。例題(れいだい)1でもAは上向(うわむ)き60°、Bは下向(したむ)き30°で、2つの向(む)きの間(あいだ)の角(かく)は90°になっている。

確認問題

問題 1 / 4なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、東(ひがし)向(む)きに4.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの物体(ぶったい)と、北(きた)向(む)きに3.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの物体(ぶったい)が衝突(しょうとつ)して一体(いったい)になった。一体(いったい)になった後(あと)の速(はや)さは何(なん)m/sか。

確認問題(解答用紙)

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https://manazoo.com/science/collisions-in-a-plane/?from=print#quiz

  1. なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、東(ひがし)向(む)きに4.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの物体(ぶったい)と、北(きた)向(む)きに3.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの物体(ぶったい)が衝突(しょうとつ)して一体(いったい)になった。一体(いったい)になった後(あと)の速(はや)さは何(なん)m/sか。

    答え:____________

    正解:2.5
    運動(うんどう)量(りょう)(新しいタブで開きます)の東(ひがし)向(む)きの成分(せいぶん)は1.0×4.0=4.0、北(きた)向(む)きの成分(せいぶん)は1.0×3.0=3.0。和(わ)の大(おお)きさは√(4.0²+3.0²)=5.0kg·m/s。質量(しつりょう)の和(わ)2.0kgで割(わ)ると速(はや)さは2.5m/s。

  2. なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、x軸(じく)の正(せい)の向(む)きに5.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)2.0kgの小球(しょうきゅう)Aが、静止(せいし)している質量(しつりょう)5.0kgの小球(しょうきゅう)Bに衝突(しょうとつ)した。衝突後(しょうとつご)、Aはy軸(じく)の正(せい)の向(む)きに3.0m/sで進(すす)んだ。衝突後(しょうとつご)のBの運動(うんどう)量(りょう)のy成分(せいぶん)の大(おお)きさは何(なん)kg·m/sか。

    答え:____________

    正解:6.0
    衝突(しょうとつ)前(まえ)のy成分(せいぶん)の和(わ)は0。衝突後(しょうとつご)のAのy成分(せいぶん)は2.0×3.0=6.0なので、Bのy成分(せいぶん)は−6.0kg·m/s(y軸(じく)の負(ふ)の向(む)き)で、大(おお)きさは6.0kg·m/s。

  3. なめらかな水平面上(すいへいめんじょう)で、x軸(じく)の正(せい)の向(む)きに6.0m/sで進(すす)む質量(しつりょう)1.0kgの小球(しょうきゅう)Aが、静止(せいし)している同(おな)じ質量(しつりょう)の小球(しょうきゅう)Bに衝突(しょうとつ)した。衝突後(しょうとつご)、Aはx軸(じく)から60°の向(む)きへ3.0m/sで進(すす)んだ。衝突後(しょうとつご)のBの速度(そくど)のx成分(せいぶん)は何(なん)m/sか。

    答え:____________

    正解:4.5
    x成分(せいぶん)の運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん)より 1.0×6.0=1.0×3.0cos60°+1.0×v_Bx。cos60°=0.5なので v_Bx=6.0−1.5=4.5m/s。

  4. 平面内(へいめんない)の衝突(しょうとつ)で、外力(がいりょく)を受(う)けないとき衝突(しょうとつ)の前後(ぜんご)で保存(ほぞん)する量(りょう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ それぞれの物体(ぶったい)の速(はや)さ
    • ◯ それぞれの物体(ぶったい)の運動(うんどう)量(りょう)の大(おお)きさ
    • ◯ 運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)のx成分(せいぶん)だけ
    • ◯ 運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)のx成分(せいぶん)とy成分(せいぶん)の両方(りょうほう)

    正解:運動量の和のx成分とy成分の両方
    運動(うんどう)量(りょう)はベクトルとして保存(ほぞん)するので、x成分(せいぶん)の和(わ)とy成分(せいぶん)の和(わ)がそれぞれ保存(ほぞん)する。1つひとつの物体(ぶったい)の速(はや)さや運動(うんどう)量(りょう)は衝突(しょうとつ)で変(か)わる。

単元のポイント

  • 平面内(へいめんない)の運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん) 衝突(しょうとつ)前(まえ)の和(わ)=衝突後(しょうとつご)の和(わ)(ベクトル)
  • x成分(せいぶん)の保存(ほぞん) m₁v₁ₓ+m₂v₂ₓ が前後(ぜんご)で等(ひと)しい
  • y成分(せいぶん)の保存(ほぞん) m₁v₁ᵧ+m₂v₂ᵧ が前後(ぜんご)で等(ひと)しい
  • 合体(がったい)した物体(ぶったい)の速(はや)さ 運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)の大(おお)きさ÷質量(しつりょう)の和(わ)
問題を解く
単元のポイント
  • 平面内(へいめんない)の運動(うんどう)量(りょう)保存(ほぞん) 衝突(しょうとつ)前(まえ)の和(わ)=衝突後(しょうとつご)の和(わ)(ベクトル)
  • x成分(せいぶん)の保存(ほぞん) m₁v₁ₓ+m₂v₂ₓ が前後(ぜんご)で等(ひと)しい
  • y成分(せいぶん)の保存(ほぞん) m₁v₁ᵧ+m₂v₂ᵧ が前後(ぜんご)で等(ひと)しい
  • 合体(がったい)した物体(ぶったい)の速(はや)さ 運動(うんどう)量(りょう)の和(わ)の大(おお)きさ÷質量(しつりょう)の和(わ)