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進化(しんか)のしくみ

カエル先生自然(しぜん)選択(せんたく)は『有利(ゆうり)な形質(けいしつ)が増(ふ)える』、遺伝的浮動(いでんてきふどう)は『偶然(ぐうぜん)で変(か)わる』。どちらも遺伝子頻度(いでんしひんど)を変(か)える要因(よういん)だよ。

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  1. 集団(しゅうだん)の中(なか)であの遺伝子(いでんし)(新しいタブで開きます)が占(し)める割合(わりあい)を**遺伝子頻度(いでんしひんど)**といい、進化(しんか)(新しいタブで開きます)とはこれが世代(せだい)を経(へ)て変化(へんか)することだ。
  2. 生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)な形質(けいしつ)が広(ひろ)がる**自然(しぜん)選択(せんたく)**と、偶然(ぐうぜん)による変化(へんか)の**遺伝的浮動(いでんてきふどう)**が主(おも)な要因(よういん)である。
  3. 集団(しゅうだん)が急減(きゅうげん)したときに遺伝子頻度(いでんしひんど)が大(おお)きく偏(かたよ)る**びん首(くび)効果(こうか)**や、変化(へんか)しない場合(ばあい)を示(しめ)す**ハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく)**がある。

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詳しく

遺伝子頻度(いでんしひんど)と進化(しんか)

同(おな)じ種(しゅ)の個体(こたい)の集(あつ)まりである集団(しゅうだん)の中(なか)で、ある遺伝子(いでんし)がどれくらいの割合(わりあい)で存在(そんざい)するかを遺伝子頻度(いでんしひんど)という。進化(しんか)とは、世代(せだい)を経(へ)るうちに集団(しゅうだん)の遺伝子頻度(いでんしひんど)が変化(へんか)していくことだと言(い)える。

遺伝子頻度(いでんしひんど)が変化(へんか)する要因(よういん)には、主(おも)に自然(しぜん)選択(せんたく)と遺伝的浮動(いでんてきふどう)の2つがある。どちらも集団(しゅうだん)の中(なか)の個体(こたい)の割合(わりあい)を変(か)えるが、一定(いってい)の方向(ほうこう)にはたらく場合(ばあい)と偶然(ぐうぜん)にまかされる場合(ばあい)という違(ちが)いがある。

進化(しんか)は、生物(せいぶつ)が目指(めざ)す方向(ほうこう)に向(む)かって起(お)こるものではない。偶然(ぐうぜん)に生(しょう)じた変異(へんい)のうち、その環境(かんきょう)で生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)なものが集団(しゅうだん)に広(ひろ)がっていく結果(けっか)として起(お)こる。

自然(しぜん)選択(せんたく)と遺伝的浮動(いでんてきふどう)・びん首(くび)効果(こうか)

ある形質(けいしつ)をもつ個体(こたい)が、ほかの個体(こたい)より多(おお)くの子(こ)を残(のこ)しやすいとき、その形質(けいしつ)に関(かか)わる遺伝子(いでんし)の頻度(ひんど)は世代(せだい)を経(へ)て増(ふ)えていく。このように、生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)な形質(けいしつ)が広(ひろ)がっていく過程(かてい)を自然(しぜん)選択(せんたく)という。

一方(いっぽう)、集団(しゅうだん)の大(おお)きさが小(ちい)さいほど、生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)とは無関係(むかんけい)な偶然(ぐうぜん)によって遺伝子頻度(いでんしひんど)が変化(へんか)しやすくなる。この偶然(ぐうぜん)による遺伝子頻度(いでんしひんど)の変化(へんか)を遺伝的浮動(いでんてきふどう)という。

災害(さいがい)や環境(かんきょう)の変化(へんか)などで集団(しゅうだん)の個体数(こたいすう)が急激(きゅうげき)に減(へ)ると、その後(ご)の遺伝子頻度(いでんしひんど)が元(もと)の集団(しゅうだん)から大(おお)きく偏(かたよ)ることがある。これをびん首(くび)効果(こうか)という。生(い)き残(のこ)った少数(しょうすう)の個体(こたい)がもつ遺伝子(いでんし)の組合(くみあわ)せによって、その後(ご)の集団(しゅうだん)の遺伝子頻度(いでんしひんど)が決(き)まってしまうためだ。

自然選択と遺伝的浮動のグラフAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

ハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく)

自然(しぜん)選択(せんたく)も遺伝的浮動(いでんてきふどう)もはたらかず、個体(こたい)の移入(いにゅう)や移出(いしゅつ)もない理想(りそう)的(てき)な集団(しゅうだん)では、遺伝子頻度(いでんしひんど)は世代(せだい)を経(へ)ても変化(へんか)しない。この関係(かんけい)を表(あらわ)す式(しき)をハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく)という。

対立(たいりつ)遺伝子(いでんし)Aとaの頻度(ひんど)をそれぞれp・qとすると(p+q=1)、AA・Aa・aaの遺伝子(いでんし)型(がた)の割合(わりあい)はp²:2pq:q²になる。

例(たと)えばaの遺伝子頻度(いでんしひんど)q=0.2のとき、q²=0.04なので、aaの個体(こたい)は集団(しゅうだん)の4%になると計算(けいさん)できる。実際(じっさい)の集団(しゅうだん)でこの比(ひ)から大(おお)きくずれていれば、何(なん)らかの要因(よういん)が遺伝子頻度(いでんしひんど)を変化(へんか)させていると考(かんが)えられる。

びん首効果による遺伝子頻度の偏りAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4同(おな)じ種(しゅ)の個体(こたい)の集(あつ)まりである集団(しゅうだん)の中(なか)で、ある遺伝子(いでんし)がどれくらいの割合(わりあい)で存在(そんざい)するかを何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

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https://manazoo.com/science/mechanisms-of-evolution/?from=print#quiz

  1. 同(おな)じ種(しゅ)の個体(こたい)の集(あつ)まりである集団(しゅうだん)の中(なか)で、ある遺伝子(いでんし)がどれくらいの割合(わりあい)で存在(そんざい)するかを何(なん)というか。

    • ◯ 生殖的隔離(せいしょくてきかくり)
    • ◯ 遺伝子頻度(いでんしひんど)
    • ◯ 突然変異(とつぜんへんい)率(りつ)
    • ◯ 組換(くみか)え価(か)

    正解:遺伝子頻度
    集団(しゅうだん)の中(なか)である遺伝子(いでんし)(新しいタブで開きます)が占(し)める割合(わりあい)を遺伝子頻度(いでんしひんど)という。進化(しんか)(新しいタブで開きます)とは、世代(せだい)を経(へ)て集団(しゅうだん)の遺伝子頻度(いでんしひんど)が変化(へんか)していくことである。

  2. 生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)な形質(けいしつ)をもつ個体(こたい)が多(おお)くの子(こ)を残(のこ)しやすく、その形質(けいしつ)に関(かか)わる遺伝子(いでんし)の頻度(ひんど)が世代(せだい)を経(へ)て増(ふ)えていく過程(かてい)を何(なん)というか。

    • ◯ 独立(どくりつ)の法則(ほうそく)
    • ◯ 遺伝的浮動(いでんてきふどう)
    • ◯ びん首(くび)効果(こうか)
    • ◯ 自然(しぜん)選択(せんたく)

    正解:自然選択
    生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)な形質(けいしつ)が広(ひろ)がっていく過程(かてい)を自然(しぜん)選択(せんたく)という。

  3. 災害(さいがい)や環境(かんきょう)の変化(へんか)で集団(しゅうだん)の個体数(こたいすう)が急激(きゅうげき)に減(へ)り、生(い)き残(のこ)った少数(しょうすう)の個体(こたい)の遺伝子(いでんし)の組合(くみあわ)せによって、その後(ご)の遺伝子頻度(いでんしひんど)が元(もと)の集団(しゅうだん)から大(おお)きく偏(かたよ)ることを何(なん)というか。

    • ◯ 生殖的隔離(せいしょくてきかくり)
    • ◯ びん首(くび)効果(こうか)
    • ◯ 自然(しぜん)選択(せんたく)
    • ◯ 種(しゅ)分化(ぶんか)

    正解:びん首効果
    集団(しゅうだん)の個体数(こたいすう)が急激(きゅうげき)に減(へ)って遺伝子頻度(いでんしひんど)が大(おお)きく偏(かたよ)ることをびん首(くび)効果(こうか)という。遺伝的浮動(いでんてきふどう)の一(いち)例(れい)である。

  4. ハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく)が成(な)り立(た)つ集団(しゅうだん)で、対立(たいりつ)遺伝子(いでんし)aの遺伝子頻度(いでんしひんど)がq=0.2のとき、aaの遺伝子(いでんし)型(がた)をもつ個体(こたい)は集団(しゅうだん)の何(なん)%か。

    答え:____________

    正解:4%
    遺伝子(いでんし)型(がた)aaの割合(わりあい)はq²で求(もと)められる。q=0.2なのでq²=0.04、つまり4%になる。

単元のポイント

  • 遺伝子頻度(いでんしひんど) 集団(しゅうだん)の中(なか)で、ある遺伝子(いでんし)(対立(たいりつ)遺伝子(いでんし))が占(し)める割合(わりあい)
  • 自然(しぜん)選択(せんたく) 生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)な形質(けいしつ)をもつ個体(こたい)が多(おお)くの子(こ)を残(のこ)し、その遺伝子頻度(いでんしひんど)が増(ふ)えていく過程(かてい)
  • 遺伝的浮動(いでんてきふどう)とびん首効果(くびこうか) 偶然(ぐうぜん)による遺伝子頻度(いでんしひんど)の変化(へんか)を遺伝的浮動(いでんてきふどう)、集団(しゅうだん)の急減(きゅうげん)で偏(かたよ)りが大(おお)きくなることをびん首(くび)効果(こうか)という
  • ハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく) 選択(せんたく)も浮動(ふどう)もなく移入(いにゅう)・移出(いしゅつ)もない理想(りそう)的(てき)な集団(しゅうだん)では遺伝子頻度(いでんしひんど)が変化(へんか)しないことを表(あらわ)す法則(ほうそく)
問題を解く
単元のポイント
  • 遺伝子頻度(いでんしひんど) 集団(しゅうだん)の中(なか)で、ある遺伝子(いでんし)(対立(たいりつ)遺伝子(いでんし))が占(し)める割合(わりあい)
  • 自然(しぜん)選択(せんたく) 生存(せいぞん)や繁殖(はんしょく)に有利(ゆうり)な形質(けいしつ)をもつ個体(こたい)が多(おお)くの子(こ)を残(のこ)し、その遺伝子頻度(いでんしひんど)が増(ふ)えていく過程(かてい)
  • 遺伝的浮動(いでんてきふどう)とびん首効果(くびこうか) 偶然(ぐうぜん)による遺伝子頻度(いでんしひんど)の変化(へんか)を遺伝的浮動(いでんてきふどう)、集団(しゅうだん)の急減(きゅうげん)で偏(かたよ)りが大(おお)きくなることをびん首(くび)効果(こうか)という
  • ハーディ・ワインベルグの法則(ほうそく) 選択(せんたく)も浮動(ふどう)もなく移入(いにゅう)・移出(いしゅつ)もない理想(りそう)的(てき)な集団(しゅうだん)では遺伝子頻度(いでんしひんど)が変化(へんか)しないことを表(あらわ)す法則(ほうそく)