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力(ちから)のモーメント

カンガルー先生回(まわ)す働(はたら)きは、力(ちから)の大(おお)きさと、軸(じく)から作用(さよう)線(せん)までの距離(きょり)で決(き)まる。同(おな)じ力(ちから)でも、遠(とお)くを押(お)すほどよく回(まわ)るよ。

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  1. 物体(ぶったい)を回転(かいてん)させる力(ちから)の働(はたら)きを力(ちから)のモーメントといい、力(ちから)の大(おお)きさFとうでの長(なが)さlの積(せき)M=Fl(単位(たんい)N·m)で表(あらわ)す。
  2. うでの長(なが)さは、回転(かいてん)軸(じく)から力(ちから)の作用(さよう)(新しいタブで開きます)線(せん)までの垂直(すいちょく)な距離(きょり)。軸(じく)から作用(さよう)点(てん)までがrで、力(ちから)がその線(せん)と角(かく)θをなすときはl=rsinθ。
  3. 回(まわ)す向(む)きで正負(せいふ)を決(き)め、反(はん)時計(とけい)回(まわ)りを正(せい)とすることが多(おお)い。大(おお)きさが等(ひと)しく逆(ぎゃく)向(む)きで作用(さよう)線(せん)のずれた2力(ちから)(偶力(ぐうりょく))は、物体(ぶったい)を回転(かいてん)させる。

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詳しく

物体(ぶったい)を回(まわ)す働(はたら)きの大(おお)きさ

スパナでボルトを回(まわ)すとき、同(おな)じ力(ちから)でも柄(え)の先(さき)を持(も)つほうが楽(らく)に回(まわ)せる。物体(ぶったい)を回転(かいてん)させる力(ちから)の働(はたら)きの大(おお)きさを力(ちから)のモーメントという。

力(ちから)の大(おお)きさをFF、回転(かいてん)軸(じく)から力(ちから)の作用(さよう)線(せん)までの垂直(すいちょく)な距離(きょり)(うでの長(なが)さ)をllとすると、力(ちから)のモーメントはM=FlM=Flで、単位(たんい)にはN·mを使(つか)う。回(まわ)す向(む)きで正負(せいふ)を決(き)め、反(はん)時計(とけい)回(まわ)りを正(せい)とすることが多(おお)い。

軸(じく)から作用(さよう)点(てん)までの距離(きょり)がrrで、力(ちから)がその線(せん)と角(かく)θ\thetaをなすときは、うでの長(なが)さがl=rsin⁡θl=r\sin\thetaになり、M=Frsin⁡θM=Fr\sin\thetaと表(あらわ)せる。力(ちから)を軸(じく)に向(む)けて加(くわ)えると、うでの長(なが)さが0になり、物体(ぶったい)は回(まわ)らない。

例題(れいだい):スパナ・斜(なな)めの力(ちから)・偶力(ぐうりょく)

例題(れいだい)1:長(なが)さ0.20mのスパナの先(さき)に、柄(え)に垂直(すいちょく)に30Nの力(ちから)を加(くわ)える。ボルトのまわりの力(ちから)のモーメントはM=30×0.20=M=30\times0.20=6.0N·m。

例題(れいだい)2:同(おな)じスパナの先(さき)に、柄(え)と30°をなす向(む)きに30Nの力(ちから)を加(くわ)える。うでの長(なが)さは0.20sin⁡30∘=0.100.20\sin30^\circ=0.10mなので、M=30×0.10=M=30\times0.10=3.0N·mで、垂直(すいちょく)に加(くわ)えたときの半分(はんぶん)だ。

例題(れいだい)3:直径(ちょっけい)0.40mのハンドルの両端(りょうたん)に、大(おお)きさ10Nで逆(ぎゃく)向(む)きの力(ちから)を接線(せっせん)の向(む)きに加(くわ)える。この2力(ちから)は偶力(ぐうりょく)で、合力(ごうりょく)(新しいタブで開きます)は0だが、中心(ちゅうしん)のまわりのモーメントは10×0.20+10×0.20=10\times0.20+10\times0.20=4.0N·mになる。

うでの長さは作用線までの距離(M=30×0.10=3.0N·m)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

うでの長(なが)さが作用(さよう)線(せん)までの距離(きょり)になるのはなぜか

力(ちから)の作用(さよう)点(てん)を、力(ちから)の向(む)きに沿(そ)った直線(ちょくせん)(作用(さよう)線(せん))の上(うえ)で動(うご)かしても、剛体(ごうたい)(新しいタブで開きます)を回(まわ)す働(はたら)きは変(か)わらない。そこで作用(さよう)点(てん)を、軸(じく)から作用(さよう)線(せん)に下(お)ろした垂線(すいせん)の足(あし)まで動(うご)かして考(かんが)えると、回(まわ)す働(はたら)きは力(ちから)の大(おお)きさと垂線(すいせん)の長(なが)さで決(き)まる。

偶力(ぐうりょく)のモーメントは、2つの力(ちから)の作用(さよう)線(せん)の間隔(かんかく)をddとするとFdFdで、どの点(てん)のまわりで計算(けいさん)しても同(おな)じ値(あたい)だ。偶力(ぐうりょく)には、物体(ぶったい)を移動(いどう)させずに回転(かいてん)だけさせる働(はたら)きがある。

ドアの取(と)っ手(て)が回転(かいてん)軸(じく)から遠(とお)い側(がわ)に付(つ)いているのも、くぎ抜(ぬ)きの柄(え)が長(なが)いのも、うでの長(なが)さを大(おお)きくして、小(ちい)さな力(ちから)で大(おお)きなモーメントを得(え)るための工夫(くふう)である。

偶力は物体を回転だけさせるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4長(なが)さ0.25mのスパナの先(さき)に、柄(え)に垂直(すいちょく)に40Nの力(ちから)を加(くわ)えた。ボルトのまわりの力(ちから)のモーメントの大(おお)きさは何(なん)N·mか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/moment-of-force/?from=print#quiz

  1. 長(なが)さ0.25mのスパナの先(さき)に、柄(え)に垂直(すいちょく)に40Nの力(ちから)を加(くわ)えた。ボルトのまわりの力(ちから)のモーメントの大(おお)きさは何(なん)N·mか。

    答え:____________

    正解:10
    力(ちから)が柄(え)に垂直(すいちょく)なので、うでの長(なが)さは柄(え)の長(なが)さ0.25mそのもの。M=Fl=40×0.25=10N·m。

  2. 回転(かいてん)軸(じく)から0.30m離(はな)れた点(てん)に、軸(じく)と作用(さよう)点(てん)を結(むす)ぶ線(せん)と30°をなす向(む)きに20Nの力(ちから)を加(くわ)えた。軸(じく)のまわりの力(ちから)のモーメントの大(おお)きさは何(なん)N·mか。sin30°=0.50とする。

    答え:____________

    正解:3.0
    うでの長(なが)さは軸(じく)から作用(さよう)(新しいタブで開きます)線(せん)までの距離(きょり)で、l=0.30×sin30°=0.15m。M=20×0.15=3.0N·m。

  3. ドアの回転(かいてん)軸(じく)から0.80mの位置(いち)にある取(と)っ手(て)を、ドアの面(めん)に垂直(すいちょく)に押(お)す。軸(じく)のまわりに12N·mのモーメントを与(あた)えるには、何(なん)Nの力(ちから)で押(お)せばよいか。

    答え:____________

    正解:15
    M=Flより F=M÷l=12÷0.80=15N。

  4. 大(おお)きさが等(ひと)しく逆(ぎゃく)向(む)きで、作用(さよう)線(せん)が平行(へいこう)にずれた2つの力(ちから)(偶力(ぐうりょく))について、正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 物体(ぶったい)を回転(かいてん)させずに一方向(いちほうこう)へ動(うご)かす
    • ◯ 2つの力(ちから)の作用(さよう)線(せん)は一致(いっち)している
    • ◯ 合力(ごうりょく)が0なので、物体(ぶったい)に何(なに)の働(はたら)きもしない
    • ◯ 合力(ごうりょく)は0だが、物体(ぶったい)を回転(かいてん)させる働(はたら)きがある

    正解:合力は0だが、物体を回転させる働きがある
    偶力(ぐうりょく)は合力(ごうりょく)(新しいタブで開きます)が0なので物体(ぶったい)を移動(いどう)させないが、作用(さよう)線(せん)がずれているのでモーメントFdをもち、物体(ぶったい)を回転(かいてん)させる。

単元のポイント

  • 力(ちから)のモーメント M=Fl(単位(たんい)N·m)
  • うでの長(なが)さ 回転(かいてん)軸(じく)から力(ちから)の作用(さよう)線(せん)までの垂直(すいちょく)な距離(きょり)
  • 斜(なな)めの力(ちから) l=rsinθ なので M=Frsinθ
  • 偶力(ぐうりょく) 合力(ごうりょく)は0。作用(さよう)線(せん)の間隔(かんかく)dで、モーメントの大(おお)きさはFd
問題を解く
単元のポイント
  • 力(ちから)のモーメント M=Fl(単位(たんい)N·m)
  • うでの長(なが)さ 回転(かいてん)軸(じく)から力(ちから)の作用(さよう)線(せん)までの垂直(すいちょく)な距離(きょり)
  • 斜(なな)めの力(ちから) l=rsinθ なので M=Frsinθ
  • 偶力(ぐうりょく) 合力(ごうりょく)は0。作用(さよう)線(せん)の間隔(かんかく)dで、モーメントの大(おお)きさはFd