日本の自然災害と防災
カワウソ先生災害の名前だけでなく、どんな備えがあるかもあわせて覚えよう。
30秒でつかむ
- 日本には台風(新しいタブで開きます)や豪雨による洪水・土砂災害、地震による地震動や津波、液状化現象などの自然災害がある。
- 気象庁は2007年10月から、大きな揺れの前に警報を出す緊急地震速報の一般提供を始めている。
- 火山の噴火では、速度が時速100kmを超えることもある火砕流や、火山灰(新しいタブで開きます)・溶岩流などの災害が起こる。
詳しく
台風と豪雨による災害
日本列島は、梅雨や台風の影響を受けやすい場所にあり、毎年のように豪雨や強風による災害が起こっている。台風が接近すると、大雨による河川の氾濫や、山の斜面が崩れる土砂災害の危険が高まる。
短時間に非常に強い雨が降ると、都市部でも排水が追いつかず、道路や地下街が浸水することも少なくない。こうした豪雨は、台風だけでなく、梅雨前線(新しいタブで開きます)や夏の積乱雲によっても引き起こされる。
台風や豪雨による被害を減らすには、早めの避難と、ふだんからの備えが欠かせない。
地震動・津波・液状化現象
日本付近はプレートの境界に近く、地震が多く発生する。地震によるゆれそのものを地震動といい、建物の倒壊や家具の転倒など、地震動が直接引き起こす被害は大きい。
海底を震源(新しいタブで開きます)とする地震では、海水全体が持ち上げられて津波が発生することがある。津波は沿岸に到達すると急激に高さを増すことがあり、短時間での避難が欠かせない。
水を多く含んだ砂地で地下水位が高い土地では、強いゆれによって液状化現象が起こりやすい。強いゆれで砂の粒どうしの結びつきがゆるみ、地盤が急に水のようにふるまうことで起こる。液状化現象が起こると、地中にあった水が地表にふき出し、建物が傾いたり沈んだりすることがある。
火山災害とハザードマップ・防災
火山の噴火では、固体物質と火山ガスが混じって高速で流れる火砕流が発生することがある。火砕流は時速100kmを超える速さで流れ、温度も数百℃に達することがあり、避難までの時間的な余裕がほとんどない。
一方、とけた岩石が地表を流れる溶岩流は、比較的ゆっくり流れるため、歩いて避難できる場合もある。噴火ではほかにも、火山灰が広い範囲に降り積もる降灰が起こり、交通機関や農作物に影響をおよぼす。
こうした災害に備えて、各自治体はハザードマップ(新しいタブで開きます)を作成し、被害が及びそうな範囲や避難場所をあらかじめ示している。気象庁も、地震の大きなゆれが来る前に知らせる緊急地震速報を2007年10月から一般向けに提供している。これらはあわせて防災に役立てられている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/natural-disasters-and-disaster-prevention-in-japan/?from=print#quiz
気象庁が緊急地震速報の一般提供を始めたのはいつか。
- ◯ 2004年2月
- ◯ 2007年10月
- ◯ 2011年3月
- ◯ 2016年4月
正解:2007年10月
緊急地震速報は、2007年10月1日から一般向けの提供が始まった。液状化現象が起きやすい土地の条件として、最も適切なものはどれか。
- ◯ 硬い岩盤がむき出しになった山地
- ◯ 砂を多く含み、地下水位が高い平らな土地
- ◯ 標高の高い山頂付近
- ◯ 乾燥した内陸の砂漠
正解:砂を多く含み、地下水位が高い平らな土地
水を多く含んだ砂地で地下水位が高い土地では、強いゆれで液状化現象が起こりやすい。火山の噴火で発生する火砕流の特徴として、正しいものはどれか。
- ◯ 必ず数日かけてゆっくり進む
- ◯ 速度は時速100kmを超えることがあり、温度は数百℃に達することがある
- ◯ 速度は時速数km程度で、常温に近い
- ◯ 海底でのみ発生する現象である
正解:速度は時速100kmを超えることがあり、温度は数百℃に達することがある
火砕流は時速100kmを超えることがあり、温度も数百℃に達することがある。ハザードマップは、主に何のために作られているか。
- ◯ 過去の災害の記録を保存するためだけ
- ◯ 災害が起きたときに被害が及びそうな範囲や避難場所をあらかじめ示すため
- ◯ 土地の価格を決めるため
- ◯ 観光地の案内のため
正解:災害が起きたときに被害が及びそうな範囲や避難場所をあらかじめ示すため
ハザードマップ(新しいタブで開きます)は、災害が起きたときに被害が及びそうな範囲や避難場所をあらかじめ示すために作られている。
単元のポイント
- 液状化現象 地震のゆれで、水を含んだ砂地の土地が急に水のようにふるまう現象
- 緊急地震速報 地震発生後、大きなゆれが来る前に気象庁が発表する警報
- 火砕流 噴火で出た固体物質と火山ガスが混じり、高速で地表を流れる現象
- 津波 海底の地震などで海水全体が持ち上がり、沿岸に押し寄せる高波
- ハザードマップ(新しいタブで開きます) 被害が及びそうな範囲や避難場所をあらかじめ示した地図