一次エネルギーの変換と保存
カワウソ先生エネルギーには色々な形があるけど、名前が変わっても量そのものは消えたり増えたりしないよ。
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- 水力・化石(新しいタブで開きます)燃料・原子力・太陽光・風力などの一次エネルギー資源は、発電によって主に電気エネルギーに変換されて利用される。
- エネルギーには運動・位置・熱・電気・化学・核エネルギーなど様々な形があり、互いに変換できる。変換の前後でエネルギーの総量は変わらない(エネルギー保存の法則)。
- 電気エネルギーの量(電力量(新しいタブで開きます))は、電力P〔W〕と時間t〔s〕の積W=Ptで表され、単位はJ(ジュール)。家庭の電気料金では、1kWの電力を1時間使った電力量1kWh(=3.6×10⁶J)が使われる。
詳しく
一次エネルギーの変換と電力量の式
人類が利用できる一次エネルギーは、水力・化石燃料(石炭・石油・天然ガス)・原子力・太陽光・風力など様々だ。これらの多くは、発電によって電気エネルギーに変換されてから使われている。
エネルギーには、運動エネルギー(新しいタブで開きます)・位置エネルギー・熱エネルギー・電気エネルギー・化学エネルギー・核エネルギーなど様々な形がある。発電機(新しいタブで開きます)は運動エネルギーを電気エネルギーに変え、原子力発電(新しいタブで開きます)は核エネルギーを熱エネルギーに変えてから電気エネルギーに変える。
どんな形に変換しても、変換の前後でエネルギーの総量は変わらない。これをエネルギー保存の法則という(変換の途中で目的以外の熱になって散らばる分はあるが、それも含めた総量は変わらない)。
電気エネルギーの量(電力量)は、電力〔W〕と時間〔s〕の積で求められ、単位はJ(ジュール)。家庭では、1kWの電力を1時間使った電力量1kWh(=3.6×10⁶J)がよく使われる。
例題:電気ストーブと太陽光パネルの電力量
例題1:1000Wの電気ストーブを2時間(7200秒)使った。電力量は7.2×10⁶J。kWhで表すと、1000W=1kWを2時間使ったので2.0kWh。
例題2:出力300Wの太陽光パネルが5時間発電した。電力量はWh=1.5kWhで、Jに直すと5.4×10⁶J。
例題3:500Wの電気ヒーターを3時間使ったときの電力量は、Wh=1.5kWh。Jでは5.4×10⁶Jで、例題2と同じ値になる。
なぜ電気エネルギーに変換するのか
水力・化石燃料・原子力など発生(新しいタブで開きます)する場所が限られるエネルギーも、電気エネルギーに変換すれば送電線で遠くまで運べ、モーターや照明、情報機器など様々な用途にそのまま使える。多くのエネルギーをいったん電気エネルギーに変えて使うのはこのためだ。
変換の前後で総量は変わらないが、目的のエネルギーにすべてが変わるわけではない。発電機や送電線では摩擦や電気抵抗によって一部が熱エネルギーとして逃げ、目的とは違う形に変わる(この割合は変換効率(新しいタブで開きます)として、中学校のページ「エネルギーの変換と保存」で学習済み)。
核エネルギーは、ごく少量の質量から非常に大きなエネルギーを取り出せる点が、化学エネルギー(化石燃料の燃焼(新しいタブで開きます))と大きく異なる。このしくみは次のページ「核分裂反応・核融合反応と質量とエネルギー(新しいタブで開きます)」で確かめる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/energy-conversion-and-conservation/?from=print#quiz
電力2000Wの電気ケトルを3分間(180秒)使ったときの電力量は何Jか。
答え:____________
正解:360000
電力量(新しいタブで開きます)W=Pt=2000×180=3.6×10⁵J。電力500Wの電気ヒーターを2時間使ったときの電力量は何kWhか。
答え:____________
正解:1
500W=0.5kWを2時間使ったので、電力量=0.5×2=1.0kWh。電気ストーブで電気エネルギーを熱エネルギーに変換したとき、変換の前後でエネルギーの総量はどうなるか。
- ◯ すべて失われる
- ◯ 2倍になる
- ◯ 変わらない
- ◯ 半分になる
正解:変わらない
エネルギー保存の法則により、形が変わっても変換の前後でエネルギーの総量は変わらない。水力・原子力・太陽光・電気のうち、一次エネルギーに当てはまらないものはどれか。
- ◯ 原子力
- ◯ 電気
- ◯ 太陽光
- ◯ 水力
正解:電気
一次エネルギーは自然から得られるそのままの形のエネルギー。電気は発電によって作られる二次エネルギーなので当てはまらない。
単元のポイント
- 電力量の式 W=Pt(Pは電力〔W〕、tは時間〔s〕、Wは電力量〔J〕)
- エネルギー保存の法則 エネルギーを変換しても、その前後で総量は変わらない
- 1kWh 1kWの電力を1時間使った電力量。1kWh=3.6×10⁶J
- 一次エネルギー 水力・化石燃料・原子力・太陽光・風力など、自然から得られるそのままの形のエネルギー資源