気柱の共鳴
カワウソ先生閉端は節、開端は腹。この組み合わせを満たす波長だけが共鳴するよ。閉管と開管で条件が違うから気をつけてね。
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- 管の中の空気(気柱)が、外から来た音と同じ振動数(新しいタブで開きます)で大きく振動する現象を気柱の共鳴という。閉じた端はつねに節、開いた端はつねに腹になる。
- 一端を閉じ、他端を開いた閉管では、管の長さLが波長の4分の1(λ/4)の奇数倍のときだけ共鳴(新しいタブで開きます)し、振動数は基本振動(新しいタブで開きます)数f₁の奇数倍(f₁、3f₁、5f₁、…)しか現れない。
- 両端が開いた開管では、Lが半波長(λ/2)の整数倍のときに共鳴し、振動数はf₁の整数倍(f₁、2f₁、3f₁、…)すべてが現れる。
詳しく
閉管と開管の共鳴の式
管の中の空気の柱(気柱)に、外から管口に音を近づけると、音源の振動数と気柱の固有振動数が合ったときに空気が大きく振動する。これを気柱の共鳴という。閉じた端はつねに変位0の節、開いた端はつねに変位(新しいタブで開きます)が最大の腹になる。
一端を閉じ、他端を開いた閉管では、閉端が節・開端が腹になる波長のときだけ共鳴する。管の長さが最も短い基本振動()ではで、。閉管ではこの奇数倍の振動数でだけ共鳴が起こる。
両端が開いた開管では、両端がどちらも腹になる波長のときに共鳴する。基本振動は、で、開管では整数倍がすべて現れる。
例題:閉管と開管の共鳴振動数
例題1:長さ0.20mの閉管で、基本振動が起こる音の振動数は何Hzか。音速340m/sとする。425Hz。
例題2:長さ0.50mの開管の基本振動数は何Hzか。340Hz。
例題3:例題1の閉管で、次に共鳴する振動数(3倍振動)は何Hzか。閉管は奇数倍だけなので、1275Hz。
なぜ閉管は奇数倍、開管は整数倍すべてなのか
閉管は「閉端が節・開端が腹」という2つの条件を同時に満たさなければならない。管の長さLの中に四分の一波長がちょうど奇数個入るときだけ、この組み合わせになるため、奇数倍の振動数しか現れない。
開管は両端がどちらも腹という1種類の条件だけでよいので、Lの中に半波長が整数個入るときはいつも共鳴できる。これが、開管では整数倍の振動数がすべて現れる理由だ。
弦の固有振動(両端が節)と気柱の開管(両端が腹)は、境界の条件の種類が違うだけで、整数倍の振動数が現れるという点は同じしくみである。閉管だけが、閉端と開端で条件が異なるために奇数倍だけに限られるのだ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/resonance-of-air-columns/?from=print#quiz
長さ0.20mの閉管で、基本振動が起こる音の振動数は何Hzか。音速(新しいタブで開きます)を340m/sとする。
答え:____________
正解:425
f₁=v/4L=340÷(4×0.20)=425Hz。長さ0.50mの開管の基本振動数は何Hzか。音速を340m/sとする。
答え:____________
正解:340
f₁=v/2L=340÷(2×0.50)=340Hz。閉管で2倍振動(偶数倍)の共鳴が起こらない理由として正しいものはどれか。
- ◯ 開管より管が短いから
- ◯ 偶数は数えられないから
- ◯ 閉端は節・開端は腹の条件を同時に満たすのが奇数倍のときだけだから
- ◯ 音が弱いから
正解:閉端は節・開端は腹の条件を同時に満たすのが奇数倍のときだけだから
閉端は節・開端は腹という2つの条件を同時に満たすのは、λ/4の奇数倍の長さのときだけだから。長さ0.20mの閉管(基本振動数425Hz)で、次に共鳴する振動数(3倍振動)は何Hzか。
答え:____________
正解:1275
閉管は奇数倍振動だけなので、f₃=3f₁=3×425=1275Hz。
単元のポイント
- 閉管 一端が閉じた管。閉端は節・開端は腹。奇数倍振動のみ
- 開管 両端が開いた管。両端が腹。整数倍振動がすべて現れる
- 閉管の基本振動 L=λ/4、f₁=v/4L
- 開管の基本振動 L=λ/2、f₁=v/2L