音の性質とうなり
カワウソ先生うなりの回数は振動数の差だけで決まるよ。やまびこの問題は音が往復していることを忘れないでね。
30秒でつかむ
- 音は空気の振動が伝わる縦波(新しいタブで開きます)で、常温ではおよそ340m/sで伝わる。壁などに反射(新しいタブで開きます)して戻る音がやまびこ(こだま)になる。
- 物体には決まった振動数(新しいタブで開きます)(固有振動(新しいタブで開きます)数)があり、外から同じ振動数の振動を受けると振幅が大きくなる。これを共振・共鳴という。
- 振動数がわずかに異なる2つの音を同時に聞くと、強め合ったり弱め合ったりしてうなりが生じる。1秒間のうなりの回数は、2つの振動数の差に等しい。
詳しく
音の速さ・共振・うなりの式
音は空気の振動が伝わる縦波で、速さは常温(15〜20℃程度)でおよそ340m/sである。壁や山で反射して戻る音がやまびこで、聞こえるまでの時間は反射点までの往復分の時間になる。
物体はそれぞれ振動しやすい決まった振動数(固有振動数)をもつ。外から固有振動数と同じ振動数の振動が加わると、振幅がしだいに大きくなる。これを共振(共鳴)という。
振動数、がわずかに異なる2つの音を同時に聞くと、強め合う瞬間と弱め合う瞬間が交互に現れ、音が周期的に大きく小さくなって聞こえる。これをうなりといい、1秒間に聞こえるうなりの回数はで求められる。
例題:うなりの回数とやまびこの距離
例題1:振動数440Hzと444Hzのおんさを同時に鳴らした。1秒間に聞こえるうなりの回数は何回か。4回。
例題2:山に向かって叫んだところ、0.80秒後にやまびこが聞こえた。山までの距離は何mか。音速340m/sとする。0.80秒は音が往復する時間なので、距離=136m。
例題3:振動数440Hzのおんさを2つ並べ、一方だけを鳴らすと、固有振動数が一致するため共振(共鳴)が起こり、鳴らしていないもう一方のおんさも振動を始める。
なぜうなりは周期的に大きく小さくなるのか
振動数が少しだけ違う2つの波は、ある瞬間はほぼ同じ位相で重なって強め合い、少し時間がたつと位相が半波長分ずれて弱め合う。この強弱が交互にくり返されるため、音が周期的に大きく小さく聞こえる。
振動数の差が大きいほど、位相がずれるまでの時間が短くなるので、うなりは速く(1秒あたり多く)起こる。差が0(同じ振動数)になると、うなりは起こらず、音は一定のままだ。
共振は、外から加わる振動のタイミングが物体の固有振動数とぴたり合うことで、振動のたびに少しずつエネルギーが受け渡され、振幅が積み重なるように大きくなっていく現象である。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/sound-properties-and-beats/?from=print#quiz
振動数440Hzと444Hzのおんさを同時に鳴らした。1秒間に聞こえるうなりの回数は何回か。
答え:____________
正解:4
うなりの回数は振動数(新しいタブで開きます)の差に等しいので、|444−440|=4回(4Hz)。山に向かって叫んだところ、0.80秒後にやまびこが聞こえた。山までの距離は何mか。音速(新しいタブで開きます)を340m/sとする。
答え:____________
正解:136
0.80秒は音が往復する時間なので、距離=340×0.80÷2=136m。振動数が少しだけ異なる2つの音を重ねると、音が周期的に大きく小さく聞こえる理由として正しいものはどれか。
- ◯ 音の速さが変わるから
- ◯ 振動数が足し算されるから
- ◯ 位相が強め合う瞬間と弱め合う瞬間が交互に起こるから
- ◯ 片方の音が止まるから
正解:位相が強め合う瞬間と弱め合う瞬間が交互に起こるから
2つの波の位相が合う瞬間は強め合い、半波長ずれる瞬間は弱め合うことが交互にくり返されるため。共振(共鳴)が起こるのはどのような場合か。
- ◯ 振動数が物体の固有振動数と一致するとき
- ◯ 振動数が大きいとき
- ◯ 音速が速いとき
- ◯ 振幅が小さいとき
正解:振動数が物体の固有振動数と一致するとき
外から加わる振動の振動数が、物体の固有振動(新しいタブで開きます)数と同じ(またはその整数倍)であるとき、振幅が大きくなる。
単元のポイント
- 音速(新しいタブで開きます) 空気中で常温のときおよそ340m/s
- 共振・共鳴 固有振動数と同じ振動数の振動を受けて振幅が大きくなる現象
- うなり 振動数がわずかに違う2音の干渉で音が強弱する現象
- うなりの振動数 f=|f₁−f₂|(2音の振動数の差)