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ばね振(ふ)り子(こ)と単振(たんふ)り子(こ)の周期(しゅうき)

カンガルー先生単振(たんふ)り子(こ)では、重(おも)いおもりほど強(つよ)く引(ひ)きもどされるけれど、そのぶん動(うご)かしにくい。だから周期(しゅうき)は質量(しつりょう)で変(か)わらないんだ。

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  1. ばね定数(ていすう)kのばねにつけた質量(しつりょう)mのおもりは、弾性力(だんせいりょく)F=−kxを復元力(ふくげんりょく)(新しいタブで開きます)として単(たん)振動(しんどう)する。周期(しゅうき)(新しいタブで開きます)はT=2π√(m/k)で、振幅(しんぷく)によらない。
  2. 長(なが)さLの糸(いと)につるしたおもりを小(ちい)さく振(ふ)らせる単振(たんふ)り子(こ)は、周期(しゅうき)T=2π√(L/g)の単(たん)振動(しんどう)とみなせる。周期(しゅうき)はおもりの質量(しつりょう)や振幅(しんぷく)によらない。
  3. 鉛直(えんちょく)につるしたばね振(ふ)り子(こ)も、つり合(あ)いの位置(いち)を中心(ちゅうしん)に、水平(すいへい)の場合(ばあい)と同(おな)じ周期(しゅうき)2π√(m/k)で振動(しんどう)する。重力(じゅうりょく)は振動(しんどう)の中心(ちゅうしん)をずらすだけだ。

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詳しく

2つの振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき)

なめらかな水平面(すいへいめん)の上(うえ)で、ばね定数(ていすう)kkのばねに質量(しつりょう)mmのおもりをつけ、自然(しぜん)の長(なが)さからxxだけずらして放(はな)す。おもりに働(はたら)く弾性力(だんせいりょく)F=−kxF=-kxが復元力(ふくげんりょく)になり、おもりは単(たん)振動(しんどう)をする。これをばね振(ふ)り子(こ)といい、周期(しゅうき)はT=2πmkT=2\pi\sqrt{\dfrac{m}{k}}となる。

長(なが)さLLの糸(いと)に質量(しつりょう)mmのおもりをつけ、小(ちい)さく振(ふ)らせたものを単振(たんふ)り子(こ)という。振(ふ)れの角(かく)が小(ちい)さいとき、おもりはほぼ水平(すいへい)に単(たん)振動(しんどう)し、周期(しゅうき)はT=2πLgT=2\pi\sqrt{\dfrac{L}{g}}と表(あらわ)せる。周期(しゅうき)は糸(いと)の長(なが)さと重力(じゅうりょく)加速度(かそくど)(新しいタブで開きます)だけで決(き)まり、おもりの質量(しつりょう)にはよらない。

振(ふ)れが小(ちい)さい範囲(はんい)では、振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき)は振幅(しんぷく)にもよらない。この性質(せいしつ)を振(ふ)り子(こ)の等時性(とうじせい)といい、ガリレイが気(き)づいたとされる。振(ふ)り子(こ)時計(とけい)は、この性質(せいしつ)を使(つか)って一定(いってい)の間隔(かんかく)で時(とき)を刻(きざ)んでいる。

ばね振り子の周期(k=50N/m・m=0.50kg)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):周期(しゅうき)を求(もと)める

例題(れいだい)1:ばね定数(ていすう)50N/mのばねに質量(しつりょう)0.50kgのおもりをつけたばね振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき)は、T=2π0.5050=2π×0.10≒T=2\pi\sqrt{\dfrac{0.50}{50}}=2\pi\times0.10\fallingdotseq0.63sになる。

例題(れいだい)2:長(なが)さ0.98mの単振(たんふ)り子(こ)の周期(しゅうき)は、T=2π0.989.8=2π0.10≒T=2\pi\sqrt{\dfrac{0.98}{9.8}}=2\pi\sqrt{0.10}\fallingdotseq2.0sとなる。

例題(れいだい)3:例題(れいだい)2の糸(いと)を4倍(ばい)の3.92mにすると、周期(しゅうき)は4=2\sqrt4=2倍(ばい)の約(やく)4.0sになる。おもりを2倍(ばい)の質量(しつりょう)にかえても、周期(しゅうき)は2.0sのまま変(か)わらない。

なぜ単振(たんふ)り子(こ)は単(たん)振動(しんどう)とみなせるのか

糸(いと)が鉛直(えんちょく)から角(かく)θ\thetaだけ傾(かたむ)いたとき、重力(じゅうりょく)mgmgの円弧(えんこ)に沿(そ)った成分(せいぶん)mgsin⁡θmg\sin\thetaが、おもりを最下(さいか)点(てん)へ引(ひ)きもどす。角(かく)θ\thetaが小(ちい)さいときは、最下(さいか)点(てん)からの水平(すいへい)のずれをxxとしてsin⁡θ≒xL\sin\theta\fallingdotseq\dfrac{x}{L}とみなせるので、復元力(ふくげんりょく)はF=−mgLxF=-\dfrac{mg}{L}xと書(か)ける。

これは比例定数(ひれいていすう)K=mgLK=\dfrac{mg}{L}の復元力(ふくげんりょく)なので、周期(しゅうき)はT=2πmK=2πLgT=2\pi\sqrt{\dfrac{m}{K}}=2\pi\sqrt{\dfrac{L}{g}}で、mmは分母(ぶんぼ)と分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)で消(き)える。重(おも)いおもりほど大(おお)きな復元力(ふくげんりょく)を受(う)けるが、そのぶん動(うご)かしにくいので、2つの効果(こうか)が打(う)ち消(け)し合(あ)う。

鉛直(えんちょく)につるしたばね振(ふ)り子(こ)では、つり合(あ)いの位置(いち)でばねがmgk\dfrac{mg}{k}だけ伸(の)びている。そこから下(した)へxxずれたときの合力(ごうりょく)(新しいタブで開きます)はmg−k(mgk+x)=−kxmg-k\left(\dfrac{mg}{k}+x\right)=-kxで、水平(すいへい)の場合(ばあい)と同(おな)じ復元力(ふくげんりょく)になるため、周期(しゅうき)も2πmk2\pi\sqrt{\dfrac{m}{k}}のまま変(か)わらない。

単振り子の復元力 mg sinθAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4ばね定数(ていすう)80N/mのばねに質量(しつりょう)0.20kgのおもりをつけたばね振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき)は何秒(なんびょう)か。円周率(えんしゅうりつ)を3.14とする。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/spring-and-simple-pendulum-periods/?from=print#quiz

  1. ばね定数(ていすう)80N/mのばねに質量(しつりょう)0.20kgのおもりをつけたばね振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき)は何秒(なんびょう)か。円周率(えんしゅうりつ)を3.14とする。

    答え:____________

    正解:0.314
    T=2π√(m/k)=2×3.14×√(0.20÷80)=2×3.14×0.050=0.314s。

  2. ばね振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき)を3倍(ばい)にするには、ばねを変(か)えずに、おもりの質量(しつりょう)を何倍(なんばい)にすればよいか。

    答え:____________

    正解:9
    T=2π√(m/k)より、周期(しゅうき)(新しいタブで開きます)は質量(しつりょう)の平方根(へいほうこん)に比例(ひれい)する。周期(しゅうき)を3倍(ばい)にするには、質量(しつりょう)を3²=9倍(ばい)にする。

  3. 周期(しゅうき)が2.0sの単振(たんふ)り子(こ)の糸(いと)の長(なが)さは何(なん)mか。重力(じゅうりょく)加速度(かそくど)を9.8m/s²とし、π²は9.8とみなす。

    答え:____________

    正解:1
    T=2π√(L/g)を変形(へんけい)するとL=gT²/(4π²)。L=9.8×2.0²÷(4×9.8)=1.0m。

  4. 単振(たんふ)り子(こ)のおもりを、同(おな)じ大(おお)きさで質量(しつりょう)が2倍(ばい)のものにかえると、周期(しゅうき)はどうなるか。振(ふ)れは小(ちい)さいものとする。

    • ◯ √2倍(ばい)になる
    • ◯ 2倍(ばい)になる
    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 半分(はんぶん)になる

    正解:変わらない
    単振(たんふ)り子(こ)の周期(しゅうき)T=2π√(L/g)には質量(しつりょう)が入(はい)っていない。重(おも)いほど復元力(ふくげんりょく)(新しいタブで開きます)も大(おお)きくなるが、動(うご)かしにくさも同(おな)じ割合(わりあい)で増(ふ)えるので、周期(しゅうき)は変(か)わらない。

単元のポイント

  • ばね振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき) T=2π√(m/k)
  • 単振(たんふ)り子(こ)の周期(しゅうき) T=2π√(L/g)(振(ふ)れが小(ちい)さいとき)
  • 振(ふ)り子(こ)の等時性(とうじせい) 振(ふ)れが小(ちい)さければ周期(しゅうき)は振幅(しんぷく)によらない
  • 単振(たんふ)り子(こ)の復元力(ふくげんりょく) F=−(mg/L)x
問題を解く
単元のポイント
  • ばね振(ふ)り子(こ)の周期(しゅうき) T=2π√(m/k)
  • 単振(たんふ)り子(こ)の周期(しゅうき) T=2π√(L/g)(振(ふ)れが小(ちい)さいとき)
  • 振(ふ)り子(こ)の等時性(とうじせい) 振(ふ)れが小(ちい)さければ周期(しゅうき)は振幅(しんぷく)によらない
  • 単振(たんふ)り子(こ)の復元力(ふくげんりょく) F=−(mg/L)x