
ケプラーの法則
カンガルー先生ケプラーは、観測の数字の山から3つのきまりを見つけた。なぜそうなるかは、あとでニュートンが万有引力で説明したんだ。
30秒でつかむ
- 第1法則:惑星は、太陽を1つの焦点とする楕円軌道を運動する。楕円の長軸の半分を半長軸aといい、惑星と太陽の平均の距離の目安になる。
- 第2法則:太陽と惑星を結ぶ線分が一定時間に通過する面積(面積速度(新しいタブで開きます))は一定。このため惑星は、近日点で速く、遠日点で遅く動く。
- 第3法則:惑星の公転(新しいタブで開きます)周期(新しいタブで開きます)Tの2乗は、半長軸aの3乗に比例する。T²/a³は、太陽のまわりを回る惑星ならどれも同じ値になる。
詳しく
ケプラーの3つの法則
17世紀のはじめ、ケプラーはティコ・ブラーエが残した惑星の観測資料を調べ、惑星の運動に3つの法則を見いだした。第1法則は、惑星が太陽を1つの焦点とする楕円の軌道を回るというものだ。楕円の長軸の半分の長さを半長軸という。
第2法則は、太陽と惑星を結ぶ線分が一定の時間に通過する面積が一定だというもので、この面積を面積速度という。近日点の距離と速さを・、遠日点の距離と速さを・とすると、の関係が成り立つ。
第3法則は、公転周期の2乗が半長軸の3乗に比例するというものだ。のは、太陽のまわりを回る惑星ならどれも同じ値になる。地球の半長軸を1天文単位、公転周期を1年とする単位を使えば、と書ける。
例題:彗星の速さと公転周期
例題1:ある彗星の近日点距離が1.0天文単位、遠日点距離が3.0天文単位のとき、第2法則からなので、近日点での速さは遠日点の3倍になる。
例題2:同じ彗星の軌道の半長軸は天文単位。第3法則からで、公転周期は2.8年と求まる。
例題3:火星の半長軸は約1.52天文単位なので、より、公転周期は約1.87年になる。観測された火星の公転周期(約1.88年)とよく合う。
なぜ第3法則が成り立つのか
楕円の軌道を、半径の円で近似して考える。質量の惑星が周期で円運動するには、向心力(新しいタブで開きます)が必要になる。この向心力を、質量の太陽が及ぼす万有引力(新しいタブで開きます)がまかなっている。
2つを等しいとおいて整理するととなり、右辺には惑星の質量が入っていない。だから、同じ太陽のまわりを回る惑星なら、はどの惑星でも同じ値になる。
第2法則は、惑星に働く力がつねに太陽の方向を向いていることから導かれる。ニュートンはケプラーの法則を万有引力の法則で説明し、天体の運動と地上の落下運動を同じ1つの力で説明してみせた。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/keplers-laws/?from=print#quiz
半長軸が4.0天文単位の軌道を回る小惑星(新しいタブで開きます)の公転周期は何年か。地球の半長軸を1天文単位、公転周期を1年とする。
答え:____________
正解:8
第3法則からT²=a³。T²=4.0³=64なので、T=8.0年。近日点距離が0.50天文単位、遠日点距離が2.0天文単位の彗星がある。近日点での速さは、遠日点での速さの何倍か。
答え:____________
正解:4
第2法則(面積速度(新しいタブで開きます)一定)から0.50×v₁=2.0×v₂。v₁÷v₂=2.0÷0.50=4.0倍。惑星Aの軌道の半長軸は、惑星Bの9倍である。Aの公転周期はBの何倍か。
答え:____________
正解:27
第3法則からT²はa³に比例する。半長軸が9倍ならT²は9³=729倍で、Tは√729=27倍。ケプラーの第1法則で、太陽は惑星の楕円軌道のどこにあるか。
- ◯ 近日点
- ◯ 楕円の焦点の1つ
- ◯ 楕円の中心
- ◯ 楕円の外側
正解:楕円の焦点の1つ
第1法則は、惑星が太陽を1つの焦点とする楕円軌道を回るというもの。太陽は楕円の中心からずれた焦点にあるので、近日点と遠日点ができる。
単元のポイント
- 第1法則 太陽を焦点の1つとする楕円軌道
- 第2法則 面積速度が一定(近日点で速く、遠日点で遅い)
- 第3法則 T²/a³=一定(惑星によらない)
- 天文単位 太陽と地球の平均距離(約1.5×10¹¹m)