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地磁気(ちじき)の三(さん)要素(ようそ)と磁気圏(じきけん)

カワウソ先生方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)と、地図(ちず)の真北(しんぽく)が少(すこ)しずれているのは偏角(へんかく)のせい。場所(ばしょ)によってずれ方(かた)が違(ちが)うんだよ。

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  1. 方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)と真北(しんぽく)との角度(かくど)のずれを**偏角(へんかく)**、磁力線(じりょくせん)(新しいタブで開きます)が水平面(すいへいめん)となす角度(かくど)を**伏角(ふっかく)**、地磁気(ちじき)の強(つよ)さを**全磁力(ぜんじりょく)**といい、これらを地磁気(ちじき)の三(さん)要素(ようそ)という。
  2. 地磁気(ちじき)が及(およ)ぶ範囲(はんい)を**磁気圏(じきけん)**といい、太陽風(たいようふう)の影響(えいきょう)を受(う)けて太陽(たいよう)側(がわ)は圧縮(あっしゅく)され、反対(はんたい)側(がわ)に長(なが)く伸(の)びた形(かたち)になっている。
  3. 磁気圏(じきけん)は、太陽風(たいようふう)や宇宙(うちゅう)線(せん)が直接(ちょくせつ)地球(ちきゅう)に降(ふ)り注(そそ)ぐのを防(ふせ)ぐ働(はたら)きをしている。

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詳しく

地磁気(ちじき)の三(さん)要素(ようそ)

地球(ちきゅう)は大(おお)きな磁石(じしゃく)のような性質(せいしつ)で、その磁気(じき)を地磁気(ちじき)という。地磁気(ちじき)の特徴(とくちょう)は、偏角(へんかく)・伏角(ふっかく)・全磁力(ぜんじりょく)という3つの要素(ようそ)(地磁気(ちじき)の三(さん)要素(ようそ))で表(あらわ)す。

偏角(へんかく)は、方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)(磁北(きた))と、地図上(ちずじょう)の真北(しんぽく)との角度(かくど)のずれである。偏角(へんかく)は、方位磁針(ほういじしん)の指(さ)す方向(ほうこう)と、衛星(えいせい)測位(そくい)システムの電波(でんぱ)(新しいタブで開きます)受信(じゅしん)機(き)が示(しめ)す真北(しんぽく)とを比較(ひかく)することで測定(そくてい)できる。

伏角(ふっかく)は、磁力線(じりょくせん)が水平面(すいへいめん)となす角度(かくど)で、伏角(ふっかく)方位(ほうい)計(けい)や糸(いと)につるした磁針(じしん)を使(つか)って測定(そくてい)できる。北半球(きたはんきゅう)では磁力線(じりょくせん)が地面(じめん)に向(む)かって下向(したむ)きに傾(かたむ)き、南半球(みなみはんきゅう)では上向(うわむ)きに傾(かたむ)く。全磁力(ぜんじりょく)は地磁気(ちじき)そのものの強(つよ)さを表(あらわ)す量(りょう)だ。

地磁気の三要素:偏角・伏角・全磁力Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

磁気圏(じきけん)と太陽風(たいようふう)

地磁気(ちじき)が及(およ)ぶ空間(くうかん)の範囲(はんい)を磁気圏(じきけん)という。磁気圏(じきけん)は、太陽(たいよう)から吹(ふ)き出(だ)す高速(こうそく)の荷電(かでん)粒子(りゅうし)の流(なが)れである太陽風(たいようふう)の影響(えいきょう)を強(つよ)く受(う)けている。

太陽(たいよう)に面(めん)した側(がわ)では、太陽風(たいようふう)によって磁気圏(じきけん)が押(お)しつぶされるように圧縮(あっしゅく)され、反対(はんたい)の夜(よる)側(がわ)では、磁気圏(じきけん)が長(なが)い尾(お)のように引(ひ)き伸(の)ばされた形(かたち)になる。

日本(にほん)や世界(せかい)各地(かくち)で測定(そくてい)した地磁気(ちじき)の偏角(へんかく)・伏角(ふっかく)の値(あたい)を比較(ひかく)すると、場所(ばしょ)によって一定(いってい)の傾向(けいこう)で変化(へんか)していることがわかる。

磁気圏は太陽風を受けて太陽側が圧縮されるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

磁気圏(じきけん)が地球(ちきゅう)を守(まも)る働(はたら)き

磁気圏(じきけん)は、太陽風(たいようふう)に含(ふく)まれる荷電(かでん)粒子(りゅうし)や、宇宙(うちゅう)から飛来(ひらい)する宇宙(うちゅう)線(せん)が地表(ちひょう)に直接(ちょくせつ)降(ふ)り注(そそ)ぐのを防(ふせ)ぐ働(はたら)きをしている。

荷電(かでん)粒子(りゅうし)は磁力線(じりょくせん)に巻(ま)きつくように運動(うんどう)する性質(せいしつ)があるため、磁気圏(じきけん)にとらえられた荷電(かでん)粒子(りゅうし)は地表(ちひょう)まで直接(ちょくせつ)届(とど)かず、磁力線(じりょくせん)に沿(そ)って極(きょく)付近(ふきん)に導(みちび)かれる。この現象(げんしょう)がオーロラの原因(げんいん)の一(ひと)つだ。

もし地球(ちきゅう)に磁気圏(じきけん)がなければ、太陽風(たいようふう)や宇宙(うちゅう)線(せん)がそのまま大気(たいき)や地表(ちひょう)に降(ふ)り注(そそ)ぎ、生物(せいぶつ)にとってより過酷(かこく)な環境(かんきょう)になっていたと考(かんが)えられている。

確認問題

問題 1 / 4地磁気(ちじき)の三(さん)要素(ようそ)のうち「偏角(へんかく)」とは何(なに)か。

確認問題(解答用紙)

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https://manazoo.com/science/three-elements-of-geomagnetism-and-magnetosphere/?from=print#quiz

  1. 地磁気(ちじき)の三(さん)要素(ようそ)のうち「偏角(へんかく)」とは何(なに)か。

    • ◯ 磁力線(じりょくせん)が水平面(すいへいめん)となす角度(かくど)
    • ◯ 磁気圏(じきけん)の及(およ)ぶ範囲(はんい)の広(ひろ)さ
    • ◯ 方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)と真北(しんぽく)との角度(かくど)のずれ
    • ◯ 地磁気(ちじき)そのものの強(つよ)さ

    正解:方位磁針が指す方向と真北との角度のずれ
    偏角(へんかく)は、方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)(磁北(きた))と、地図上(ちずじょう)の真北(しんぽく)との角度(かくど)のずれである。

  2. 北半球(きたはんきゅう)では、伏角(ふっかく)(磁力線(じりょくせん)が水平面(すいへいめん)となす角度(かくど))はどちら向(む)きになるか。

    • ◯ 水平(すいへい)(0°)のまま
    • ◯ 上向(うわむ)き
    • ◯ 下向(したむ)き
    • ◯ 季節(きせつ)によって上下(じょうげ)に変(か)わる

    正解:下向き
    伏角(ふっかく)は、北半球(きたはんきゅう)では磁力線(じりょくせん)(新しいタブで開きます)が地面(じめん)に向(む)かって下向(したむ)きに傾(かたむ)き、南半球(みなみはんきゅう)では上向(うわむ)きに傾(かたむ)く。

  3. 磁気圏(じきけん)は太陽風(たいようふう)を受(う)けてどのような形(かたち)になっているか。

    • ◯ どの方向(ほうこう)にも同(おな)じ半径(はんけい)の完全(かんぜん)な球形(きゅうけい)
    • ◯ 季節(きせつ)によって球形(きゅうけい)と円柱形(えんちゅうけい)を交互(こうご)に変(か)える形(かたち)
    • ◯ 太陽(たいよう)側(がわ)が圧縮(あっしゅく)され、反対(はんたい)側(がわ)が長(なが)く伸(の)びた形(かたち)
    • ◯ 太陽(たいよう)側(がわ)だけが伸(の)び、反対(はんたい)側(がわ)が圧縮(あっしゅく)された形(かたち)

    正解:太陽側が圧縮され、反対側が長く伸びた形
    磁気圏(じきけん)は、太陽(たいよう)に面(めん)した側(がわ)が太陽風(たいようふう)によって圧縮(あっしゅく)され、反対(はんたい)の夜(よる)側(がわ)では長(なが)い尾(お)のように引(ひ)き伸(の)ばされた形(かたち)になっている。

  4. 磁気圏(じきけん)はどのような働(はたら)きをしているか。

    • ◯ 太陽風(たいようふう)や宇宙(うちゅう)線(せん)が地表(ちひょう)に直接(ちょくせつ)降(ふ)り注(そそ)ぐのを防(ふせ)ぐ
    • ◯ 地球(ちきゅう)の自転(じてん)の速(はや)さを一定(いってい)に保(たも)つ
    • ◯ 地球(ちきゅう)の重力(じゅうりょく)を強(つよ)める
    • ◯ 地殻(ちかく)とマントルの境目(さかいめ)の深(ふか)さを決(き)める

    正解:太陽風や宇宙線が地表に直接降り注ぐのを防ぐ
    磁気圏(じきけん)は、太陽風(たいようふう)に含(ふく)まれる荷電(かでん)粒子(りゅうし)や、宇宙(うちゅう)から飛来(ひらい)する宇宙(うちゅう)線(せん)が地表(ちひょう)に直接(ちょくせつ)降(ふ)り注(そそ)ぐのを防(ふせ)ぐ働(はたら)きをしている。

単元のポイント

  • 偏角(へんかく) 方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)(磁北(きた))と、地図上(ちずじょう)の真北(しんぽく)との角度(かくど)のずれ
  • 伏角(ふっかく) 磁力線(じりょくせん)が水平面(すいへいめん)となす角度(かくど)。北半球(きたはんきゅう)では下向(したむ)き、南半球(みなみはんきゅう)では上向(うわむ)きになる
  • 全磁力(ぜんじりょく) 地磁気(ちじき)の強(つよ)さそのものを表(あらわ)す量(りょう)。場所(ばしょ)によって値(あたい)が異(こと)なる
  • 磁気圏(じきけん) 地磁気(ちじき)が及(およ)ぶ範囲(はんい)。太陽風(たいようふう)を受(う)けて太陽(たいよう)側(がわ)は圧縮(あっしゅく)され、反対(はんたい)側(がわ)は長(なが)く伸(の)びる

出典・クレジット

  • 単元の構成:文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)」(新しいタブで開きます)(政府標準利用規約 2.0)
  • 学習指導要領の該当箇所:高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編 地学 (1)地球の概観 ア(ア)地球の形状・(イ)地球の内部(新しいタブで開きます)(解説p.162〜165。(1)地球の概観は(ア)地球の形状(㋐地球の形と重力:地球楕円体と地球表面における重力の資料から地球の形状と重力との関係を理解させる。内容の取扱いでジオイドと重力異常にも触れることを明記。㋑地球の磁気:地磁気の特徴とその働きを理解させ、内容の取扱いで地磁気の三要素及び磁気圏と太陽風との関連、地磁気の原因と古地磁気にも触れることを明記)と(イ)地球の内部(㋐地球の内部構造:地震波の伝わり方の資料から地球内部の構造を理解させる。内容の取扱いで走時曲線を扱い、地震波トモグラフィーにも触れることを明記。㋑地球内部の状態と物質:地球内部の温度・密度・圧力・構成物質の組成を理解させる。内容の取扱いでアイソスタシーも扱うこと、放射性同位体の崩壊など地球内部の熱源にも触れることを明記)で構成される。本単元では、㋐地球の形と重力を「地球楕円体と偏平率」(偏平率の計算)と「ジオイドと重力異常」の2ページに、㋑地球の磁気を「地磁気の三要素と磁気圏」と「古地磁気」の2ページに、㋐地球の内部構造を「走時曲線とシャドーゾーン」1ページに、㋑地球内部の状態と物質を「地球内部の境界面と温度・密度」と「アイソスタシー」の2ページに分けて扱い、計7ページとした。既存の高校「地学基礎」(1)地球のすがた ア(ア)惑星としての地球の、地球の大きさの測り方(measuring-the-size-of-the-earth)・地球の形(shape-of-the-earth:赤道半径約6378km・極半径約6357km・偏平率およそ298分の1・回転楕円体という定性的な説明まで)・地球内部の層構造(internal-structure-of-the-earth:地殻・マントル・外核・内核の区分とP波・S波で状態がわかること)・地球をつくる物質(materials-of-the-earth:岩石の密度の違い)、および中学理科「地震の波」(earthquake-waves:P波・S波・初期微動継続時間)で、地球が厳密には球でないこと、4層の区分、地震波で内部の状態がわかることは既に扱っているため、本単元ではそれより1段深く、偏平率を実際の数値で計算すること、ジオイドと重力異常(重力の正規値・地下構造の推定)、アイソスタシー(リソスフェアとアセノスフェアの浮力と重力のつり合い、スカンジナビア半島の隆起)、走時曲線の折れ曲がりとモホ面の深さの推定・P波とS波のシャドーゾーンが生じる理由、モホロビチッチ不連続面・グーテンベルク不連続面・レーマン不連続面という3つの境界面の名称と深さ・地下増温率と地殻熱流量・熱源としての放射性同位体の崩壊、地磁気の偏角・伏角・全磁力の三要素と磁気圏が太陽風と関連すること、地磁気の原因(外核の運動)と古地磁気・地磁気の逆転に絞って扱う。)
  • 事実データ:Wikidata の項目 Q6500960(新しいタブで開きます)(CC0)
  • 文部科学省「高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説 理科編 理数編」地学 (1)地球の概観 ア(ア)地球の形状 ㋑地球の磁気 p.163(新しいタブで開きます)
  • コトバンク「地磁気」(新しいタブで開きます)
  • コトバンク「磁気圏」(新しいタブで開きます)
  • 本文:Manazoo 編集部
  • 図(方位磁針と真北のずれである偏角、磁力線の傾きである伏角、地磁気の強さである全磁力を示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 図(太陽風を受けて太陽側が圧縮され反対側が伸びた磁気圏の形を示した図):Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図) / 出典(新しいタブで開きます)
  • 最終確認日:

単元の並びは学習指導要領に沿って作り、年号や人物などの事実は公開データと照らし合わせています。誤りに気づいたら意見箱からお知らせください。確かめて直します。テストや受験の前には、教科書や先生の説明もあわせて確認してください。

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単元のポイント
  • 偏角(へんかく) 方位磁針(ほういじしん)が指(さ)す方向(ほうこう)(磁北(きた))と、地図上(ちずじょう)の真北(しんぽく)との角度(かくど)のずれ
  • 伏角(ふっかく) 磁力線(じりょくせん)が水平面(すいへいめん)となす角度(かくど)。北半球(きたはんきゅう)では下向(したむ)き、南半球(みなみはんきゅう)では上向(うわむ)きになる
  • 全磁力(ぜんじりょく) 地磁気(ちじき)の強(つよ)さそのものを表(あらわ)す量(りょう)。場所(ばしょ)によって値(あたい)が異(こと)なる
  • 磁気圏(じきけん) 地磁気(ちじき)が及(およ)ぶ範囲(はんい)。太陽風(たいようふう)を受(う)けて太陽(たいよう)側(がわ)は圧縮(あっしゅく)され、反対(はんたい)側(がわ)は長(なが)く伸(の)びる